私の持つ恋愛観はおよそ対極なふたつの思想を持つ。
ひとつは移ろう当てにならない感情による熱、よって冷静に対処。
ひとつは心の真ん中で好きになってどうしようもなく自分の有り方に対して
真摯に考えること。相手と自分と真摯に向き合うこと。
私はふと思ったのだ。ヒメ子に恋してよかったって。こんなに心の真ん中で
人を好きになれた。今まで本気で好きになったのはヒメだけだった。
こんなに今ヒメ子に恋してるんだ。逢いたい。そんな気持ち。
だからこそ叶えたいんだ。君が好きだ。ただそばにいてほしい。
誰よりもこの僕といてほしいのだ。君が寄り添う未来がただ欲しい。
先輩に恋をしていたのは本当に憧れからくる恋だった。
振り向いてくれるとドキドキして。一年生からの憧れの先輩。
一生懸命背伸びして。振り向いてくれるだけで目が合うだけで幸せだった。
大切な大切な思い出。高嶺の花への憧れ。
等身大の大本命の恋がヒメ子。いつまでもこうして一緒にいたい。
こうやって過ごしていきたい。護っていつでも味方でいよう、護ろうって。
大切にしていこうって本気で思ってる。一緒にいて笑って。
そんな想いが届けばいい。今はただ距離を置いている。それが必要な気が
している。少し考える時間が必要だ。