6月定例会の一般質問「学び合い教育推進」と「あぶくま荘建て替えは身の丈を考えて」を提出しました。
1、「学び合い」教育推進について
一般的に、学び合いは中学・高校・社会人と成長していくにしたがい、自然と身についていきますが、「わからない子供をなくす。成績があがる。いじめや不登校がなくなる」など効果が大きいようです。
第12回、教室「学び合い」フォーラム2016in宮城が8月20日(土)~21日(日)に東松島市コミュニティセンターで開催されます。
「学び合い」から描こう,これからの学校!ということで、すべての子供たちが安心して楽しく学び続けられる教室・学校ってなにか?地域創生(まちづくり)につながる学校教育ってなにか?一人も見捨てない「学び合い」の考え方をもとに一緒に考えようというものです。
私は、まちづくりの勉強会に参加していて「学び合い」の教育を実践している2人の先生の発表を聞くことができました。
黒板を向いて子供と一緒に問題を解いていたら全体が見えなくなる。「先生が教えることを自制することで、教わる側の「学ぶ」意欲が活性化する」不思議な話でした。(1) 教師が一人で教えるより、子どもたちがお互いに教え合う方が「手」が多い(2)勉強がわからない子どもの気持ちは、教師よりも子どもの方がよくわかる(3) 他の子どもに教えることで教科についての子ども自身の理解は深まる。(人間の知識の定着は、「聴いただけでは5%、教えると90%」だと言われていて人に教えることでより深く理解できるようになるということだそうです。)
先生は大枠の説明だけをして好きなようにグループをつくらせて、その日の学習ででとくに学ぶべき点を一つ指示する。あとは、お互いが「教え合い、学び合う」のをぼおっと眺めている。個別的な指導はほとんどしない。何をしていいのかわかっていない組があるときはわかっている組をばらして、組み合わせを変えることがある。あとは一般論として、「こういうふうに考えてやるといいよ」ということをときどき全体に向かって言うだけ。
福島の先生の発表では、東日本大震災で転校してきた子供たちの中で、どうしても一人だけ保健室登校の子供がいました。ある子供が「僕も保健室で勉強する」と言ってくれて解決したこともあったそうです。
文部科学省は平成10年改訂の学習指導要領の中で、いわゆる「詰め込み」ではなく「ゆとり」の中で「生きる力」を育むことが重要であると示しました。
私は、震災などのボランティアかつどうをしている世代を見て「生きる力」を育てようとした理念が生きているのを感じ教育が生きているのだなと思いました。
これからは小学校でも実際に会話をすることが効果的な英語教育が始まるなど「学び合い」の効果は期待が大きくなります。町の少人数の小学校をみていると、少人数学級で各学校が個性ある取り組みをしています。友情が深まり、絆が生まれ、子どもたちが自然に助け合い、学校が楽しい。学ぶことを通じて、クラスが、学校が、地域が、まさに一つの共同体のようです。人数が少ない分、教師の目は全体にゆき届き、子供たちは学び合いや学校活動にかかわる頻度も高く、先生方も取り組みは十分体験しています。実効性のある教育方法である「学び合い」を取り入れることについて教育長の考えを伺います。
2、あぶくま荘建て替えは身の丈に合わせて
①3月の議会であぶくま荘の建て替えについては職員による検討委員会を立ち上げ検討を始めているという答弁でしたが、24年に立ち上げられた検討委員会はどうなったのかお尋ねします。
②あぶくま荘は最初は公設公営それが公設民営になって今日に至っていますが、今後さらに発展させて、これを機に民設民営も考えられます。管理運営や収支計画書などの明細の検討は利用者のニーズと合わせて、実際に経営する事業者の取り組み方が大きく影響すると思いますがどのように判断するのでしょうか。
③基礎調査報告書はコンセプトとして「人と自然が輝き、人々が安心して集い、まちづくりと観光の拠点としての国民宿舎あぶくま荘」これらの報告書をご覧になって町長はどのような期待とか感想を持ったのか伺います。
④立替えの費用について報告書では、宿泊棟の解体費用は載ってないようですし、ドームは耐震は大丈夫なようですが解体するとなれば1750万円とあります。駐車場の用地買収費用は2,000㎡で100万円とあります。ドーム解体費用で宿泊棟建て替え用地を取得して、ドームは屋外イベント計画を組んだり、星やホタルを見る研究所にするとか、オートキャンプ場の調理や休憩の場所にするなどしてむだな費用をかけないなど、建替えに際しては、町の財政を考え身の丈にあった取り組みをすべきと思いますがどうでしょうか。
前回の「戦争と平和」の一般質問にクレームがついたのがなんとなくわかりました。
今回は、3番目の質問「町の仕事の見える化」にクレームがつきました。
自分が誰よりも偉いと思っている人がいるんですね