一昨日届いたかいほうで知りました。80歳だそうです。
はらから福祉会 武田 元 理事長退任が会報はらからで報告されました。
先生の挨拶が掲載されていました。以下、それを転載します。
働くことを生活の柱に
このたびの役員改選で理事長を退任いたしました、
理事として平成8年の法人認可以来、理事長は平成18年からでした。この間多くの皆様からご支援をいただきました。お世話になりました。ありがとうございました。
はらからは「働くことを生活の柱に」を基本理念に、働くことと暮らせる賃金にこだわってきました。働くこと抜きにして生き生きとした生活はありえないと考えたからです。障害の有無、障害の程度、障害の種別そして年齢に関係なく、他人はやりがいのある仕事をしたいと思っているし、人の役に立ちたいとも思っていると考えました。そしてこのことを証明したいと思いました。
確かに障害があれば障害のない人と比較して様々なハンディキャップはあります。問題なのは心身の障害から生じるハンディキャップをそのまま仕事に直結させていることです。障害のない人のモデルが標準になってしまったということです。大事なのは障害が重いからこの仕事ができるだろうか、できないのではないかと考えるのではなく、どうすればできるようになるか考えることです。このことは「人はなぜ働くのか」を考えればはっきりします。
「人はなぜ働くのか」第一には生活のため、生きるためです。働いて付加価値を生み出すことによって生活できるようになります。働くことによって自分の暮らしを成り立たせ、家族を養い、社会を維持していくことにつながります。だから働くことはつらいこともありますが喜びなのです。障害を理由に働くことを保障しないことは人間としての基本的な喜びを奪ってしまうことになります。「人はなぜ働くのか」第二には社会的役割をはたすため、第三には自己実現を図るためです。一般的に認められている考え方です。
このように考えると働くことを抜きにして生き生きとした人生は考えられません。一見非常に困難なことに思える、障害の重い人に、働くことと暮らせる賃金を保障する取り組み、これほどやりがいのあることはありません。困難さは難しいだけです。不可能とは違います。
はらからは、同胞、兄弟姉妹という意味です。はらからの4文字に私たちは助け合う、補い合うという願いを込めました。無認可でスタートしてから40年、法人認可以来26年多くの皆さんのご支援をうけながら、はらからは「はらから」の名に恥じない努力を続けてきたと思っています。その輪の中の一員でいられたことは私の人生にとってかけがえのないものになりました。
皆さん、ありがとうございました。
以上が武田前理事長のごあいさつでした。
次に、はらから福祉会のホームページを見ると
この度、理事長交代が行われましたことをご報告いたします。
向暑の候ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます
さて、私事この度はらから福祉会理事長を退任いたしました
在任中は公私にわたり格別のご厚情を賜り誠にありがとうございました
ここに改めて感謝を申し上げます
後任には私同様よろしくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
謹言
令和5年6月
社会福祉法人はらから福祉会
武田 元
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謹啓
時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます
さて、私事このたび後任としてはらから福祉会理事長に就任いたすこととなりました
甚だ微力ではございますが、法人の理念である「働くことを生活の柱に」を
実現するために全力を尽くす所存です
何とぞ 前任者同様ご指導とご支援のほどお願い申し上げます
謹言
令和5年6月
社会福祉法人はらから福祉会
理事長 太田 幸二