よくあることですが、
「ばかたれ会」という同い年の農業を始めたばかりのころからの5人の仲間がいいます。
私たちは誰の家も自分の家のように出入りしていましたので、
家族の方には息子のように色々なことを教えていただきました。
その、面川義明君の父が亡くなりました。
95歳、終戦の時は18歳で柴田農林高校を卒業して、
戦死した兄の代わりに家を継ぎました。
発動機や耕運機が発売されるとすぐに導入したり、
食糧増産の新しい技術の実践などして近代農業の先駆けでした。
18歳で耕運機を買いに行ったら、「お前のような若い者に簡単に売れない」と言われたそうです。
なんといっても圧巻は制度資金を利用して田んぼを買い30ha以上の面積になったことです。
減反政策にもめげずに米・麦・豆のローテーションとコメの直売で乗り切ってきました。
私たちはその昔のしきたりを守りながら新しいことに取り組む
後姿を見てそれぞれの農業を続けてこれたのは幸運でした。
最近は、ショートステイなどを利用しながら自宅で過ごしていましたが
6月6日の正午に家族に見守られながら、亡くなりました。
普通にしていたのでまさかなくなるとは思っていなかったといっていました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
今度は高いところから、
いい年して、また、ばかやってると笑って見守ってください。