いや・・・老い行けばと言うべきか?近頃 カミさんとの会話も、なんだか我が子の子供の時代の話がよく話題になる。
その① 止まらない涙・・
下の娘が小学生の頃、何が原因だが忘れたが、子供が泣き止まないので
「そんなに泣くのはよしなさい!」とカミさんがキツク叱ったらしい。すると
「だって(泣くのを)止めようと思っても涙が止まらないの・・・・」と答えたそうで、流石のカミさんも思わず可哀想になり抱きしめたくなったそうである。
その② 背中に隠れる?
上の娘が社宅の広場で子供同士で遊んで居る時に、これも理由は忘れたらしいが、何処かのおばさんに叱られて逃げたそうである。
その時に二つ上の近所の子が我家の上の子の背中に隠れたそうである。
そして我家に帰りカミさんに
「○○チャンはずるいよ!私の背中に隠れたのよ」と口を尖らせて文句を言ったらしい。そして
「隠れるのなら自分の背中に隠れればいいのにね」と言ったとか?
カミさんも呆れて暫くは声も出なかったらしい。
子供って大人も想像も付かないことを思いつき言うものだね。と感心していた。
その③ いじめ!
我家の上の娘は結構 気が強い!同じ社宅に大人しく気の小さな同じ学年の男の子がいた。
どうも、その子を我家の悪餓鬼の娘が苛めるらしい。
社宅のことで、その家の方から我家への苦情は無かったようだ。然しそのような事は自然に伝わる。
カミさんが、そのことを聞き我家の悪餓鬼娘をキツク叱った。すると
「だって○○チャンは直ぐに泣くの・・面白いよ」流石のカミさんも、これには驚いたそうだ。
これからは、そんな事はしてはいけない!と厳しく叱った? 然し、この我家の悪餓鬼娘の言葉は少々考えさせられた。
カミさんが○○チャンが泣いて居る時は「どうしたの?」と聞いてあげなさい。若し誰かに苛められていても
「別に仇を打つことはないよ」
「若しも、その子を苛める子を見たら、その苛める子から庇ってあげればいいの・・・」
「何も苛めている、その子と喧嘩することもないと思うけど・・・・」
「なんとかしてあげるのが同じ社宅に居るお友達だよね」
我家の悪餓鬼娘は、もう40歳半ばで、過っての、その男の子は多分いい親父になっていることと思う。
社宅はバブルが弾けて会社の縮小と共に無くなった。
その④ 我輩の車の上で娘が跳ぶ?
我輩が社宅(16戸建て4F)に居る時には車は我輩の小型車のほかにブルーバードの二台しかなかった。
ある日会社が引けて帰宅すると、カミさんが我輩にニュースとばかりに言いつのった。
「○○チャンが内の車の屋根に上がって跳んでいるの!」
「直ぐに降りなさい」と叱ったわ
すると
「△△チャンが上がれというからあがったんだから・・・と文句言うの・・」
「へ~ェ その△△は誰だ?」
「内の△△娘だよ」
「なに!うちの△△子か?」
「しようのない娘だわ」
「お陰で車の屋根は凸凹だよ!どうする?」
「どうするって社宅の子供が相手ではな~ァ 」
「それに音頭を取ったのがアイツではな~ァ?」
「まァ よく言って聞かせるくらいだな」
車の修理に当時は家計も相当苦しかったがしかたない出来事だった。
その⑤ 共同住宅の騒音?
我家では小学生の二人の娘に二段ベットを使用していた。
何しろ部屋数がない!所謂2DKだ。二人とも丁度お転婆の盛んな時期である。
この2段ベットの上から飛び降りるのだ。
カミさんも、さして問題にしていなかった。
ある日のこと会社で下の階の住人の現場所長から
「たまには現場巡回調査をして、その後一緒に飲みに行かないか?」と私のデスクに電話が入った。
たまたま余り忙しくない時だったので同じ仲間で酒好きな仲間を思い出し
「○○と一緒でいいか?」と答えると「いい・・」と言う。
数日後 時間を打ち合わせて現場に行って、近くの飲み屋で例の如く詰まらぬことにオダを上げ酔っ払う。
その時に所長が私に
「娘さんは元気がいいね」と唐突に言った。
「どうして判るんだ?」
得たりと所長は喋りだした。
「朝 早くから物凄い音が天井から音がするのだよ」
「ほう 天井からね~ェ」少し考えて
「各階のスラブの厚さは15cmで、それにモルタルの団子に大引を敷き根太を並べて9mmの厚さのベニアを貼って畳を敷いただけだからな~防音には適していないね!だからだろう?」つい自分の職業柄 技術的な問題にしてしまう。
「それに現在 遮音に適した床構造の建材がない」共に来た友人も
「共同住宅の遮音性能は上下階も左右の仕切り壁も問題がある」と日頃の思いを告げる。
「先日もあるマンションでコインシデンス効果による音の苦情があったよ」と言う。
「今の共同住宅の構造的問題の一つだな?」
「これは何れ問題になるよ」
「せめて床の遮音レベルには国家的な防音基準と施工法のモデルが欲しいね」
「でも今の工法では相当考慮した工法でないと衝撃には余り効果はないな!」
「そうだな~?」
「少し大声をだすと筒抜けだものね」
「そうだ。一度お宅の騒音を調査しようか?」
「そこまでする必要はないよ」彼も会社の社宅である。
余り大袈裟に騒ぎたくはないのだろう。
「そう言えば、うちの娘もやんちゃだが、あんたのところの一人娘さんもチャキチャキだな!」
「お陰で内の子も大変お世話になっているよ、ありがとう」と気軽に答えた。
数日後 我輩が帰宅すると我家のカミさんが、それとなく下の階の奥さんから
「うちの娘が飛んだり跳ねたりする音をご主人ガ気にしているらしい?」
と我輩に言っていたとか?
な~んだ。そのことで我輩を現場に呼んでそれとなく
「静かにしてくれないか?」と頼みたかったのだな?と鈍感な我輩は気が付いた。
「実はな 先日、下の階のご主人と現場で飲んだだよ、さては、それを言いたかったのだな?」とカミさんに言うと
「きっとそうだったのでしょう?」
「あんたは鈍いから気が付かなかったので奥さんから私に言ってこられたのでしょう?」
「これからはベットから跳ぶのは止めさせましょう・・・」
以後我家では下の階に響く音に気をつけ始めた。
⑥ 禿頭は大切でない
あるとき幼い娘がカミさんに
「頭の毛はどうしてあるの?」と聞かれた。
「頭は大事なところだからね!転んでも怪我をしないようにしてあるのだよ」と説明した。
そのような時に我輩の社宅に田舎の親父が来た。親父は禿頭である。
娘がそれを見て「お爺ちゃんの頭はもう大事でないのね」とカミさんに囁いた。
その大事でない禿頭に今 我輩もなっている。
歳を取れば回顧趣味になるのかな?それとも秋の季節がなせる業かも・・・・。
下弦の月は余り輝いていない。
「薬作りの職人」さんの言葉を借りれば「青白い光は心に安らぎを与えるとか?
山は暮れて野は黄昏(たそがれ)の薄(すすき)かな
灯篭(とうろう)を三たびかかげぬ 露ながら 与謝蕪村
その① 止まらない涙・・
下の娘が小学生の頃、何が原因だが忘れたが、子供が泣き止まないので
「そんなに泣くのはよしなさい!」とカミさんがキツク叱ったらしい。すると
「だって(泣くのを)止めようと思っても涙が止まらないの・・・・」と答えたそうで、流石のカミさんも思わず可哀想になり抱きしめたくなったそうである。
その② 背中に隠れる?
上の娘が社宅の広場で子供同士で遊んで居る時に、これも理由は忘れたらしいが、何処かのおばさんに叱られて逃げたそうである。
その時に二つ上の近所の子が我家の上の子の背中に隠れたそうである。
そして我家に帰りカミさんに
「○○チャンはずるいよ!私の背中に隠れたのよ」と口を尖らせて文句を言ったらしい。そして
「隠れるのなら自分の背中に隠れればいいのにね」と言ったとか?
カミさんも呆れて暫くは声も出なかったらしい。
子供って大人も想像も付かないことを思いつき言うものだね。と感心していた。
その③ いじめ!
我家の上の娘は結構 気が強い!同じ社宅に大人しく気の小さな同じ学年の男の子がいた。
どうも、その子を我家の悪餓鬼の娘が苛めるらしい。
社宅のことで、その家の方から我家への苦情は無かったようだ。然しそのような事は自然に伝わる。
カミさんが、そのことを聞き我家の悪餓鬼娘をキツク叱った。すると
「だって○○チャンは直ぐに泣くの・・面白いよ」流石のカミさんも、これには驚いたそうだ。
これからは、そんな事はしてはいけない!と厳しく叱った? 然し、この我家の悪餓鬼娘の言葉は少々考えさせられた。
カミさんが○○チャンが泣いて居る時は「どうしたの?」と聞いてあげなさい。若し誰かに苛められていても
「別に仇を打つことはないよ」
「若しも、その子を苛める子を見たら、その苛める子から庇ってあげればいいの・・・」
「何も苛めている、その子と喧嘩することもないと思うけど・・・・」
「なんとかしてあげるのが同じ社宅に居るお友達だよね」
我家の悪餓鬼娘は、もう40歳半ばで、過っての、その男の子は多分いい親父になっていることと思う。
社宅はバブルが弾けて会社の縮小と共に無くなった。
その④ 我輩の車の上で娘が跳ぶ?
我輩が社宅(16戸建て4F)に居る時には車は我輩の小型車のほかにブルーバードの二台しかなかった。
ある日会社が引けて帰宅すると、カミさんが我輩にニュースとばかりに言いつのった。
「○○チャンが内の車の屋根に上がって跳んでいるの!」
「直ぐに降りなさい」と叱ったわ
すると
「△△チャンが上がれというからあがったんだから・・・と文句言うの・・」
「へ~ェ その△△は誰だ?」
「内の△△娘だよ」
「なに!うちの△△子か?」
「しようのない娘だわ」
「お陰で車の屋根は凸凹だよ!どうする?」
「どうするって社宅の子供が相手ではな~ァ 」
「それに音頭を取ったのがアイツではな~ァ?」
「まァ よく言って聞かせるくらいだな」
車の修理に当時は家計も相当苦しかったがしかたない出来事だった。
その⑤ 共同住宅の騒音?
我家では小学生の二人の娘に二段ベットを使用していた。
何しろ部屋数がない!所謂2DKだ。二人とも丁度お転婆の盛んな時期である。
この2段ベットの上から飛び降りるのだ。
カミさんも、さして問題にしていなかった。
ある日のこと会社で下の階の住人の現場所長から
「たまには現場巡回調査をして、その後一緒に飲みに行かないか?」と私のデスクに電話が入った。
たまたま余り忙しくない時だったので同じ仲間で酒好きな仲間を思い出し
「○○と一緒でいいか?」と答えると「いい・・」と言う。
数日後 時間を打ち合わせて現場に行って、近くの飲み屋で例の如く詰まらぬことにオダを上げ酔っ払う。
その時に所長が私に
「娘さんは元気がいいね」と唐突に言った。
「どうして判るんだ?」
得たりと所長は喋りだした。
「朝 早くから物凄い音が天井から音がするのだよ」
「ほう 天井からね~ェ」少し考えて
「各階のスラブの厚さは15cmで、それにモルタルの団子に大引を敷き根太を並べて9mmの厚さのベニアを貼って畳を敷いただけだからな~防音には適していないね!だからだろう?」つい自分の職業柄 技術的な問題にしてしまう。
「それに現在 遮音に適した床構造の建材がない」共に来た友人も
「共同住宅の遮音性能は上下階も左右の仕切り壁も問題がある」と日頃の思いを告げる。
「先日もあるマンションでコインシデンス効果による音の苦情があったよ」と言う。
「今の共同住宅の構造的問題の一つだな?」
「これは何れ問題になるよ」
「せめて床の遮音レベルには国家的な防音基準と施工法のモデルが欲しいね」
「でも今の工法では相当考慮した工法でないと衝撃には余り効果はないな!」
「そうだな~?」
「少し大声をだすと筒抜けだものね」
「そうだ。一度お宅の騒音を調査しようか?」
「そこまでする必要はないよ」彼も会社の社宅である。
余り大袈裟に騒ぎたくはないのだろう。
「そう言えば、うちの娘もやんちゃだが、あんたのところの一人娘さんもチャキチャキだな!」
「お陰で内の子も大変お世話になっているよ、ありがとう」と気軽に答えた。
数日後 我輩が帰宅すると我家のカミさんが、それとなく下の階の奥さんから
「うちの娘が飛んだり跳ねたりする音をご主人ガ気にしているらしい?」
と我輩に言っていたとか?
な~んだ。そのことで我輩を現場に呼んでそれとなく
「静かにしてくれないか?」と頼みたかったのだな?と鈍感な我輩は気が付いた。
「実はな 先日、下の階のご主人と現場で飲んだだよ、さては、それを言いたかったのだな?」とカミさんに言うと
「きっとそうだったのでしょう?」
「あんたは鈍いから気が付かなかったので奥さんから私に言ってこられたのでしょう?」
「これからはベットから跳ぶのは止めさせましょう・・・」
以後我家では下の階に響く音に気をつけ始めた。
⑥ 禿頭は大切でない
あるとき幼い娘がカミさんに
「頭の毛はどうしてあるの?」と聞かれた。
「頭は大事なところだからね!転んでも怪我をしないようにしてあるのだよ」と説明した。
そのような時に我輩の社宅に田舎の親父が来た。親父は禿頭である。
娘がそれを見て「お爺ちゃんの頭はもう大事でないのね」とカミさんに囁いた。
その大事でない禿頭に今 我輩もなっている。
歳を取れば回顧趣味になるのかな?それとも秋の季節がなせる業かも・・・・。
下弦の月は余り輝いていない。
「薬作りの職人」さんの言葉を借りれば「青白い光は心に安らぎを与えるとか?
山は暮れて野は黄昏(たそがれ)の薄(すすき)かな
灯篭(とうろう)を三たびかかげぬ 露ながら 与謝蕪村
我が家でも子供の話はしますが、話の最後は私が子育てに無関心で非協力的だったがオチなので、孫の話にすり替えてます。
「自分の背中に隠れればいいのに・・」は、最高です
偶然ですが、今さっき自分のブログで、「思い出」をネタにしてきたのです。
娘さん方は、osamuさんご夫婦に宝物をいっぱい残してくれているのですね。
カミさんは益々元気です。
子育てはモッパラカミさん任せでした。大体家に居ませんでした。現場か?寮でしたから・・・。
内勤は40台からでした。そのお陰で山登りも出来ました・・・・。
我家の悪餓鬼娘は将来どうなるのか?心配でしたが、大きくなると、まァ それは、それなりに落ち着くものなのですね。(苦笑)
子供が小学生の頃、会社のハイキングに一家で参加した時に「この子は私に似て・・・」と紹介しますと既に酔っ払った奴から「よく似ている、間違いない」と野次がとび子供に恨まれました。以後は絶対に参加しませんでしたね。
今でも憶えていて文句をいいます。余程堪えたのでしょう?若しかして「トラウマ」?私の失敗でした。
気をつけなければいけない事でした。何しろ私は「寅さん」そっくりですから?