還り見れば酔生夢死か?

80歳代の聾人でネットの話題を書いています。足が悪いので家で得ることが出来るネット情報と私自身の唯我独尊の偏向文です。

やはり「サギ」だよ~

2008-10-20 05:45:29 | カミさん

やはりサギだよ~~

昨日:買い物にカミさんと出かけることになった。珍しいことである。

大体 我輩が買い物にカミさんと付き合うことなど無いのだ。

「おい 何時(イツ)なったら行くのだ?」悠々と漢字クイズをやっているカミさんに尋ねた?

カミさんはクイズの升目をじ~と見ながら考え込んでいる。

「この字なんと読むのだろう?」我輩の問いかけに関係なく漢字クイズに夢中である。

気になりクイズの用紙を覗いて見ると見たこともない字である。

「羚」 が書かれていた。

このような字?あったかな~?

漢字も単独に書かれていると読みずらい。

殆どの漢字は前後の関係から読めるのが普通だ。

「おい、俺にも読めん!それより、きょう行って買って送らないと間にあわないだよ~」

「早くしろ!」少々苛立ってきた。

「そう じゃ~出かけるの?」気楽なものである。

きょう買い物に行かなければならない原因は我輩にあるのだ。

「貴方 今日は中央が大変だよ。明日にしたら?」今更なにを言ってると聞き流す。

実はこのカミさんの言ったことは我輩の頭に全く入っていなかったのだ。

やっとのことでカミさんと共に車で我家を出かけた。

途中、なんだか?車が混んでいるな~?と少し変だとは感じたが、横須賀中央駅に着いたときに、買い物先の”さいか屋”前の大通りは通行禁止になっていた。

警官がうじゃ・うじゃたって交通整理をしている。

どうやらお神輿が出ているようだ。

駅前から全ての車が国道16号線に向かわせられる。

「おい なんだ?これは?」

「だから言ったでしょう?今日は混んでいるから、明日にしたら?」

「そんなことは聞いていないよ」

「ちゃんと注意したでしょう!」

車のなかで口喧嘩が始まった。我輩には全く覚えがない!

余りの混雑に我輩もイライラしてきたのだ。

「聞いてない!」終いには怒鳴ってしまった。

カミさんは途端に黙り込んだ。

目の前に大きな市営バスが居た。

そのバスの背中?に大きな看板があり、ソコに大きく「朱鷺」と書いてあった。

「あの字はトキだね?」

「うん トキだ」

「トキの後の字はサギだよね?」

「サギ?そうかな~?」咄嗟に頭に思い浮かばない?

「ミチの字の下に鳥か?」その字を見ながら呟く。

その呟きで返って分からなくなった。

「サギ?ちよっとへんだな~」

運転しながら考える。

「サギだよ~」カミさんが念を押した。

「そうは読めない!」またまた喧嘩だ!

カミさんは再び黙りこんだ。

いつの間にか?喧嘩の話題が変わってきたのに気が付かない。

そうこうしているうちにやっとのことで”さいか屋”の駐車場に着く。

駐車場は物凄く混んでなんと6階まで満車の表示が出ている。

駐車場の建物の中をぐるぐる周りやっと7階に駐車できる場所を見つけて車を入れる。

さいか屋で買い物が済んだところで、支払いの時に売り場のお姉さんに

「これは何時着きますか?」と尋ねた。

「22日の水曜日までにつきますよね~」と確かめると・・・

横からカミさんが、またしても「22日は木曜日だよ」と言う。

「なに言ってんだ!22日は水曜日だよ!」受付のお姉さんが我輩の大声にビックリしていた。

耳が聞こえないと声が大きい。

「電話で宿泊は木、金曜日と頼んだんだよ~」

「なに~ィ?」

「きのう乗車券を見せただろう?22日と言った筈だ!」

大変だ~。直ぐに連絡して変更しなければ旅先で路頭に迷う。

「おい 帰ったら直ぐに確かめろ!」

受付のお姉さんが我々年寄り夫婦の物凄い喧嘩に目を見張っていた。

ふと周りをみると多くのお客さんが立って我輩夫婦を見ている。

いや~恥ずかしかったな~ア!

支払いが済んで、そそくさとその場を立ち去った。

人前も考えずに、こんなに喧嘩をしたことはない。

帰りの送迎者に乗って少し落ち着いた。

カミさんは何も言わない。

7階の駐車場から車に乗りグルグル回り駐車場をでたところで

「おい ここは右に廻って海岸線を通るぞ」

「好きなようにして・・・」

まだ怒っているのかな?と思ったが、そのまま関東学院の前の道を走り三笠公園に向かった。公園の手前で右折。

「あッ工事をしている」カミさんの視線の先の其処はカミさんが以前20年近く勤めた会計事務所のビルだった。

懐かしそうに見ている。

直ぐに海岸線に入り走りはじめると、外を見ながら「随分かわったね~」と自分の勤めたころを思いだしたのか?感慨深そうに車外を見ていた。

帰りは順調だった。

家に帰りカミさんは直ぐに予約した宿に連絡をしていた。

そして電話の相手の名前も確認して

「あんた。変更は大丈夫だったよ」と安心した様子で我輩に告げたものだ。

我輩もほツとした。

やれやれ耳が聞こえないのと注意力散漫なのは治らないな~~。

心中悪いことをしたな~と思うが厚かましく(いつもそうであるが?)黙っていた。

暫くして

「あんた あれは、やはりサギだよ~ 」

カミさんが辞書を引きながら我輩に話しかけた。

「サギだったか?」我輩も辞書で確かめる。

確かに辞書には「路(ミチ)」の字の下に鳥の漢字があり、サギと書いてあった。

ついでに罪滅ぼしの心算で先ほどの 「羚」の字もパソコンで調べた。

「おい この字”羚 ”はリョウ、レイ、カモシカとよむようだ」

カミさんが手元の辞書で調べ始めた。

「そんな字は載ってないよ」我家の辞書は1987年のものだ。

もっといい奴を買わないとダメなようだ。

カミさんのクイズの表を見ると「羚 」の字の其処だけが完成していなかった。

諦めたらしい?もう次の問題表に移っていた。


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2 コメント

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漢字 (沼じじ)
2008-10-20 23:30:29
漢字は難しいです。特に漢字は書けなくなりました。
いつも近くに国語辞典と漢和辞典を置いています。
しかし 今はパソコンで下書きを(手紙など)して
から模写していることが多いです。

我が家も刺激し合う日々です。
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パソコンで下書き (osamu)
2008-10-21 08:45:11
パソコンで下書きとはいいですね。私は未だやったことがないですが、いい方法ですね。いつも手紙では漢字が書けなく辞書を引き引きでした。お終いには、ひらかなです。(笑)もう年寄りだからと自分に言い聞かせていました。

刺激し合うですか?こちらはやりこめられるだけです。私の耳が異常に遠いので怒鳴りあっています。
百貨店の騒音の中では補聴器はダメです。
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