その日の夕飯の食事の時、父は好きなお酒を飲みながら
「あの時は驚いた。お前も死ぬのか?と瞬間思った」と私に言っていた。
そのまま私が海に転がり落ちれば石垣の下は捨石が高く積み重ねられ鋭い角の頭を海面に出していた。
例え父が飛び込んでも父自身が捨石で怪我をして私を助けることは出来ないだろうとも言っていた。
実際に父は腰を上げるのも、もどかしく私を助けるべく転がり落ちる私を目がけて走り寄ったそうです。
然し、とても間に合わないと感じたそうですが、ところが転がり落ちて来た私は犬走りのところで誰かが私を支えたように一瞬止まったように見えた。
そのお陰で父は私を抱き止めることが出来た。
あれは一体、何だろう?としきりに不思議がっていた。
父は、その所為か、その日のお酒の量も増え、しきりに首をかしげていた。 よほど心に堪えたようだった。
その時の私は無傷で助かった。
以来、私を釣りに連れて行くことはなくなった。
PS: 前回の投稿の時に発生した強制電源切断実行後も不思議と文章は生きていた。若し消えていましたら、そこで止める予定でした。
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