カミさんのデジカメ修行？

カミさんのデジカメ修行？

カミさんが、何処かに日帰りのバス旅行に行くので写真を撮ってきたいという。
後々に今、習っている水彩画の画材にしたいようだ。

ならばデジカメを？とその写し方を近所で教えた。

「此処に写った絵を見てシャッターを押せばいいんだよ」とデジカメの後ろの画像を見せながら説明をした。

カミさんは、こういうことには以外に疎い！機械には我輩同様に弱いようだ。

「簡単だからやってみな・・・」とカミさんにデジカメを渡した。

覚束ない手つきでデジカメを持って後ろに映った画像を見ている。

我輩が横から覗くと家と空の対比がなっていない。

「おい何処を映しているのだ？」

「何を撮りたいのだ？」我輩が横から画像を見ながら、続けざまに文句を言った。

「もっと上げて空を入れたら？」我輩の指示に従ってカミさんは持っているデジカメを自分の頭より高く上げた。

「おい・おい　それではどうして画面を決めるのだ？」

「カメラを上げるんでないよ・・」

「カメラの向きを変えて絵を見るんだよ」

かみさんは頭上でデジカメを上下方向に動かしている。

「なに？やってんだ？それでは画像が見えんだろう？」

「止めた！普通のカメラでいい！」急に我輩にデジカメを渡してスタコラと帰ってしまった。

どうやら怒ったようだ？鈍感な我輩には判らない。

我輩は傷む足を引きずりながら家に帰った。

家ではカミさんはもう漢字クイズに夢中になっていた。

どうも教えることは難しい！大体　カミさんは習う気がないようだ？

仕方ないか？と駅前の病院に行ったついでになんとか？ストアーで１９８０円のフジカメラのバカチョンを買ってきてカミさんに渡した。

ところが、これの使い方も分からんと言う。

「一緒に行くバスの仲間に聞け！」

「そうする」と一言あった。

歳を取った夫婦は何をするにも難儀だ・・・？