無意識の運転感覚？

無意識の運転感覚？

大きな交差点に入った瞬間　はッ！とした。

車の目の前の横断歩道をお年寄りの男性がユックリと歩いていた。

シマッタ！信号無視？瞬間そう思った。

横断歩道を悠然と歩いている老人の前でなんとか急停車して、すぐに目前の上にある信号機の信号を見た。

信号は青だ。横断歩道の信号は赤になっていた。

ほっ！　として老人を見ると老人は我輩の車の目の前に立ち止まって我輩を睨みつけている。

なに！この野郎！と睨み返したが、そ奴、動こうともしない。

老けた寅さんが睨んでも眠っているように見えるのかな？

クラクションを鳴らそうとした時に歩き始めた。

腹の立つ爺だ！この爺が渡りきるのを見届けてから車を動かした。

この“半ボケくそ爺”は我輩と余り歳の差は感じられない。

県道で交通量は何時は多いが、今は幸いに後ろに車はいなかった。

最近このようなボケたか？と思うようなお年寄りの方が多い。

なにか、その態度も挑戦的に感じる。

世の中　なんとなく伸びきって切れ掛かったゴム紐のような感じがする。

実に危険だ。そういう我輩も結構な年寄りでもあるが・・。

然し、何故あの老人は我輩を睨みつけたのか？分からない。

その老人は歩道の信号を青と思って渡っていたのか？

それとも信号など見ていなかったのか？

我輩も無意識のうちに青信号を見て法定速度（４０Ｋｍ）で走っていたのだ。

交差点に入る時にブレーキに足をかけて少し速度は落としていた。それがよかった。

然し、シッカリと信号と両サイドの通行人を認識していれば　どキッ¡とするわけがない。

そうすれば、歩道から横断歩道に入った老人を見逃すはずもない。

県道の道幅は目測だが８ｍくらいだ。それでも瞬間は怖かった。

以前人身事故を起こしたことをよみがえさせられた。

その時は自転車に乗った子供が突然信号待ちしていて信号灯が青に変わって発車したばかりの我輩の車の前に飛び出したのだ。

急ブレーキでかろうじて自転車を倒しただけで済んだ。

子供はかすり傷ですんだ。

然し一応市民病院で頭の検査などして約一週間くらいで傷は治ったようだ。

免許もなんら減点はなしで書き込みもなかった。でも調書は取られた。

人身事故は怖い。

今、信号無視をして横断歩道を渡った老人でも、若しも我輩の車がぶっかり、老人を倒せば骨折などしかねない。

家に帰りカミさんに話すと

「あんたも近頃　話題のカメラを車に付けたら？」と言われた。

その必要性を身に沁みて感じたものだ。

こんどデーラーに行き確認して着装できるものなら着装したいと思う。

かく言う我輩の反射神経もなんだか疑わしくなって来た。

兎に角　車の運転は気をつけよう！