鬼の居ぬ間に？

昨日の日曜日は何故か、カミさんが出かけた。

日頃、練習で分からない動作を「総合太極拳」のビデオを見て居間でＴＶに映るビデオを振り返り、振り返り見ながら一人動作の変化の練習をして居た。

どうも、反転したり、動作が速いところなどよく分からない。

手にリモコンを持ち、分からないところは、まき戻しをして再度見る。

教室でやる動作とビデオの動作が微妙に違う？

まァ　そこは教室のほうを優先して次に移る。

やっと、なんとか３段目の中ほどまで進んだ。

ほッ　とする。
　
そして、再び最初から始めた。

自分ながら、たいした大きな間違いもなく三段の２６番目の「斜飛勢」までたどりついた。

俺の頭もそんなに見捨てたものでないなと自己満足する。

と、そこに

「あんた！何をやってるの？」雷のような声が後ろからした。

小心な我輩は飛び上がるほどビックリした。

何しろ不意を突かれるとドキ！として心臓が止まりそうになる。

「おい！急に怒鳴るな！」

「もっと静かにものを言え！」我にも無いことが口から出た。

よほど我輩も驚いたと見える。

「何度も呼んだよ」

「でも返事がないから大きな声を出しただけ・・・」

居間のドアーを開けたままでカミさんが変な顔をして我輩を見ている。

「何を見ているのだ？」

「あんた～～まさか～～？」

「ウン・・総合だ・・・」

「へ～ェ、何処で？」

「うん、酒○さんとこだ」

「ふ～ん・・・・」

「どうして？」

「俺も習いたくなっただけだ」

「何故？」もう煩くなった。

「何でもいい！余計なことだ！」

「そう・・・」

カミさんは台所に行く。

やれやれ、ばれたか？シァ～ナイな！我輩の真珠湾は事前にばれた。

表現が悪いな。戦中派には、こんな言葉しか出ない。

ばれたなら、ばれたなりに、今度はカミさんがビックリするような進み方をしなくては？

新たな目標を立てる。

こんどは季節が暖かくなったからは朝の陸上競技場で練習をやるか？

それには、指導書をコピーしておかなければならないな。

今日にでもコンビニに行こう。

幸か？不幸か？昨日練習中に歯が欠けた。

チュウインガムを噛みながらの練習中には気がつかないが動作の中で時に歯を食いしばるのかも？

我輩の太極拳が下手な証拠でもあるが？

歯医者さんに行ったついでにコピーもしてこよう。

まだ今日も寒い日のようだ。

出かけるのは億劫だが欠けた奥歯をそのままにできない。

爺になると自分の身体で何時何処が故障や部品の脱落が生じるか分からぬ！

困ったことだ。

案外カミさんの声にビックリした時に欠けたのでは と?

あらぬ疑いをかみさんにかける。

悪い癖だ！