※開場までに一時間以上あったので博物館に入った。
九月二日(日)
32度…いつまで暑いんだ。
些か腹が立つのだが、この怒りをどこにぶつけていいのやら、ただただ苛々する(苦笑)
整理券53番を貰い、涼しい食堂で開場を待つ。
テレビには上演中の第一部安宅。
これも見たかったな。
さて開場
入り口が恐ろしく混雑していた。
階段に整理券握りしめた人たちが我先と殺到している。
この整理券、意味ないじゃん!
こうなる前に何故もう少し早めに誘導しなかったんだろう。
御年配の方が多いのに、混乱する階段から転がり落ちて怪我する人が出なくてよかった。
さて楽しみにしていた道成寺。
番組表に【鐘後見】と【狂言鐘後見】なるものがあるのに興味津々。
そのうち紫色のなんだかとても高級な感じのする(笑)鐘を、狂言方の万蔵さん(萬斎さんに似てるぅ~)や扇丞さん達が棒に通してカゴ担ぐみたいにエッホ♪エッホ♪と運び込んできた。
そして縄を天井の金具に通すのだけど、物干し竿みたいなので上手にヒョイと通した万蔵さん、上手い!そしてステキ(とっても黒紋付がお似合だったのです)
終わってからもまたこの四人組でエッホ♪エッホ♪と運び去るのだがその姿がとてもユーモラス。
白拍子が現れ参詣を頼むその声は暗く重く、不気味な雰囲気を醸し出していた。
烏帽子をつけて舞を奉納する白拍子。
独特のリズムで打ち出す乱拍子では、小鼓方は少し斜め向きにシテと対峙する形で床机にかけてた。
張り詰めた空気、小鼓の 長い間をはかって打つ音と気迫のこもった掛け声に圧倒される。
シテの体は殆ど動かずで足先が出たり戻ったりのみ、激しい掛け声に足拍子をドンと打つと一気に強い妖気が放出されるようだった。
動きがとても静かでゆっくりなのに、小鼓との激しい息の計りあいを感じる。
面の表情もニタリ…と見えたりして、なんか凄い緊迫感ある。
(残念だったのは今だにいるんだ阿呆が…そ、このタイミングでケータイ鳴らす奴。今日ほど腹がたったことはなかった)
急舞になり気が付けば小鼓は前を向き定位置に、そして白拍子は勢い良く烏帽子をはらい落とし、もう我慢できない!恨み爆発!って感じで鐘の中へ。
飛び上がった瞬間に鐘が落とされ、まるで中に吸い込まれたように見えた。
凄い凄ーい!
絶妙なタイミングだよな~鐘後見ってとっても重要な役割なのね。
早過ぎると落ちてきた鐘に当たりそうやし、遅いと鐘と一緒に着地しちゃうし(笑)
もう、心の中で拍手拍手~でした(笑)
そして鐘が落ちた音に「地震じゃー!雷じゃー!」と転がり怯える寺男、笑える場面もあり。
住僧たちの祈りで再び上がった鐘の中から…
出たぁー!!蛇女ぁ!(笑)←って笑えないですわ。
宗家の鬼女は怖い、気味が悪いのよ。
葵上の六ちゃんもそうだったけどほんとに気持ち悪い。
最後は見事追っ払われ揚幕の中に、最後は殿のドヤ顔であっぱれあっぱれのジ・エンド。
道成寺、感動の初見でありました。
たいへん面白かった。また見たいわ。
しかし今日のバックバンドは凄く良かった。
強く長く切り裂くようなヒシギなどはこれぞ能管!って感じ。一ソウ流の方?
平成二十四年 九月二日(日)
石川県立能楽堂
一部 十一時開演
二部 十五時開演
第十五代宗家 宝生紫雪 百五十回忌 追善
金沢能楽会別会能
【第一部】
舞囃子 海人
シテ 藪 俊彦
大鼓 野尻哲雄
小鼓 住駒俊介
太鼓 麦谷暁夫
笛 室石和夫
地謡 山崎健
広島克栄
高橋右任
舘聖
ワキ語り 隅田川
苗加登久治
仕舞
半蔀 渡邊荀之助
融 大坪喜美雄
地謡 佐々木英一
広島克栄
島村明宏
大澤永靖
◇萩大名
大名 野村萬
太郎冠者 野村万蔵
茶屋 増田秋雄
◆安宅
シテ 佐野由於
ワキ 宝生閑
同山 高橋憲正
渡邊茂人
佐野登
椎木蓮
小倉健太郎
小倉伸二郎
佐野玄宜
藪克徳
間 野村扇丞
炭光太郎
大鼓 亀井忠雄
小鼓 住駒幸英
笛 吉野晴夫
地謡 田屋邦夫
松本博
川島英治
寺田成秀
金森秀祥
高橋章
武田孝史
高橋右任
【第二部】
舞囃子 経政
シテ 高橋右任
大鼓 野尻哲雄
小鼓 住駒俊介
笛 片岡憲太郎
仕舞
杜若キリ 島村明宏
女郎花キリ広島克栄
藤戸 高橋章
◇隠狸
太郎冠者 野村万蔵
主人 野村扇丞
◆道成寺
シテ 宝生和英
ワキ 殿田謙吉
ワキツレ 北島公之
ワキツレ 平木豊男
間 野村祐丞
炭哲男
大鼓 飯嶋六之佐
小鼓 住駒充彦
太鼓 観世元伯
笛 藤田次郎
地謡 藪克徳
佐野玄宜
高橋憲正
渡邊荀之助
大坪喜美雄
島村明宏
鐘後見 武田孝史
辰巳満
九月二日(日)
32度…いつまで暑いんだ。
些か腹が立つのだが、この怒りをどこにぶつけていいのやら、ただただ苛々する(苦笑)
整理券53番を貰い、涼しい食堂で開場を待つ。
テレビには上演中の第一部安宅。
これも見たかったな。
さて開場
入り口が恐ろしく混雑していた。
階段に整理券握りしめた人たちが我先と殺到している。
この整理券、意味ないじゃん!
こうなる前に何故もう少し早めに誘導しなかったんだろう。
御年配の方が多いのに、混乱する階段から転がり落ちて怪我する人が出なくてよかった。
さて楽しみにしていた道成寺。
番組表に【鐘後見】と【狂言鐘後見】なるものがあるのに興味津々。
そのうち紫色のなんだかとても高級な感じのする(笑)鐘を、狂言方の万蔵さん(萬斎さんに似てるぅ~)や扇丞さん達が棒に通してカゴ担ぐみたいにエッホ♪エッホ♪と運び込んできた。
そして縄を天井の金具に通すのだけど、物干し竿みたいなので上手にヒョイと通した万蔵さん、上手い!そしてステキ(とっても黒紋付がお似合だったのです)
終わってからもまたこの四人組でエッホ♪エッホ♪と運び去るのだがその姿がとてもユーモラス。
白拍子が現れ参詣を頼むその声は暗く重く、不気味な雰囲気を醸し出していた。
烏帽子をつけて舞を奉納する白拍子。
独特のリズムで打ち出す乱拍子では、小鼓方は少し斜め向きにシテと対峙する形で床机にかけてた。
張り詰めた空気、小鼓の 長い間をはかって打つ音と気迫のこもった掛け声に圧倒される。
シテの体は殆ど動かずで足先が出たり戻ったりのみ、激しい掛け声に足拍子をドンと打つと一気に強い妖気が放出されるようだった。
動きがとても静かでゆっくりなのに、小鼓との激しい息の計りあいを感じる。
面の表情もニタリ…と見えたりして、なんか凄い緊迫感ある。
(残念だったのは今だにいるんだ阿呆が…そ、このタイミングでケータイ鳴らす奴。今日ほど腹がたったことはなかった)
急舞になり気が付けば小鼓は前を向き定位置に、そして白拍子は勢い良く烏帽子をはらい落とし、もう我慢できない!恨み爆発!って感じで鐘の中へ。
飛び上がった瞬間に鐘が落とされ、まるで中に吸い込まれたように見えた。
凄い凄ーい!
絶妙なタイミングだよな~鐘後見ってとっても重要な役割なのね。
早過ぎると落ちてきた鐘に当たりそうやし、遅いと鐘と一緒に着地しちゃうし(笑)
もう、心の中で拍手拍手~でした(笑)
そして鐘が落ちた音に「地震じゃー!雷じゃー!」と転がり怯える寺男、笑える場面もあり。
住僧たちの祈りで再び上がった鐘の中から…
出たぁー!!蛇女ぁ!(笑)←って笑えないですわ。
宗家の鬼女は怖い、気味が悪いのよ。
葵上の六ちゃんもそうだったけどほんとに気持ち悪い。
最後は見事追っ払われ揚幕の中に、最後は殿のドヤ顔であっぱれあっぱれのジ・エンド。
道成寺、感動の初見でありました。
たいへん面白かった。また見たいわ。
しかし今日のバックバンドは凄く良かった。
強く長く切り裂くようなヒシギなどはこれぞ能管!って感じ。一ソウ流の方?
平成二十四年 九月二日(日)
石川県立能楽堂
一部 十一時開演
二部 十五時開演
第十五代宗家 宝生紫雪 百五十回忌 追善
金沢能楽会別会能
【第一部】
舞囃子 海人
シテ 藪 俊彦
大鼓 野尻哲雄
小鼓 住駒俊介
太鼓 麦谷暁夫
笛 室石和夫
地謡 山崎健
広島克栄
高橋右任
舘聖
ワキ語り 隅田川
苗加登久治
仕舞
半蔀 渡邊荀之助
融 大坪喜美雄
地謡 佐々木英一
広島克栄
島村明宏
大澤永靖
◇萩大名
大名 野村萬
太郎冠者 野村万蔵
茶屋 増田秋雄
◆安宅
シテ 佐野由於
ワキ 宝生閑
同山 高橋憲正
渡邊茂人
佐野登
椎木蓮
小倉健太郎
小倉伸二郎
佐野玄宜
藪克徳
間 野村扇丞
炭光太郎
大鼓 亀井忠雄
小鼓 住駒幸英
笛 吉野晴夫
地謡 田屋邦夫
松本博
川島英治
寺田成秀
金森秀祥
高橋章
武田孝史
高橋右任
【第二部】
舞囃子 経政
シテ 高橋右任
大鼓 野尻哲雄
小鼓 住駒俊介
笛 片岡憲太郎
仕舞
杜若キリ 島村明宏
女郎花キリ広島克栄
藤戸 高橋章
◇隠狸
太郎冠者 野村万蔵
主人 野村扇丞
◆道成寺
シテ 宝生和英
ワキ 殿田謙吉
ワキツレ 北島公之
ワキツレ 平木豊男
間 野村祐丞
炭哲男
大鼓 飯嶋六之佐
小鼓 住駒充彦
太鼓 観世元伯
笛 藤田次郎
地謡 藪克徳
佐野玄宜
高橋憲正
渡邊荀之助
大坪喜美雄
島村明宏
鐘後見 武田孝史
辰巳満
そりゃもっといい舞台があるのかもしんないけど、
ワタシラはホント楽しめたよね♪
バックバンドも最高だったし!!
また久しぶりに遠征などしてみたいね。
体調と日取りがいい時を見つけて京都~名古屋くらいにでも行きたいよねー^^
万蔵さんの演目も見たことがあります~かーたつむりかたつむりだったかな?
ああ、また見に行きたくなってきました。
ほんと面白かった。
噂に聞く乱拍子も凄かった。
また観たいねぇ~。まじ京都あたり、仏巡り兼ねて
バックバンドも良かったからね。やっぱいつも一緒じゃ飽き…モニョモニョ(笑)
体調の良いとき、そう もう昔みたいにドリンク剤飲んでも無理効かないしね(笑)
体労りながらたまに無茶をするぐらいに
しかし万蔵さん、『万蔵』襲名前からあんなに男前だったっけ?( ̄∀ ̄)
あれ、面白いですよね。
狂言はついつい台詞を真似てみたくなります
国立とか観に行けるの、いいですね~
いろんな方の舞台が観てみたいのだけど、一番近くの京都にしたってお金も時間もかかってしまいます。
それでも金沢があるからまだ恵まれてますけど。
やはり関東や関西は裏山すぃ~ですよ
これから秋になれば、良い舞台もたくさんありそうです。
コペペンさんもぜひお出かけ下さい♪
あ、アズキちゃん達(お留守?)にうらまれちゃいますね