煙草の夢～記憶の引き出し

※百物語「凶夢の話」より。





禁煙して八ヶ月、最近タバコを吸う夢を見るようになった。

夢の中では、
なんの迷いも躊躇もなく、パッと煙草に火をつける。

一服の味は

…ない。

そしてその瞬間に

あちゃー！吸っちゃったよ～今までの努力がパァじゃないかぁぁぁぁ！

と、凄く落ち込んだ所で目覚める。
そして夢だったかとホッとする。
何年禁煙してても一本すったらまた元通りの汚れた肺に一気に戻ってしまうから。

どうせ夢なのだから一服くらい美味しく吸わせて欲しいと思ったけどあの快感をまた呼び起こしたら大変だからそれでいいのかも。

現実、吸いたいかというとそうでもない。
最近では吸っていた頃を思い起こす事はあるが全く吸いたくない。

漸く私の体からニコチンが抜けたようだ。

それでも体は喫煙の習慣が抜けきれてないから、なんとか夢の中だけでも一服の快感を記憶の引き出しから引っ張り出そうとするが硬い戒めの意識に開けようとする引き出しを「ダメーーー！」っと閉められる訳で（笑）


私の脳みそも頑張ってるんだな～



今朝は某（笑）缶コーヒーメーカーのＣＭで違う引き出しがスルリと開いた。

心の準備一切無しでの何度目かの出会い。

おお！
今、なんか、きゅううん♪と？懐かしい感じ…《心奪われ感》とでも言いましょうか。
ヲタの引き出しが少し開いた気がする（←当然ここは戒めてないので・笑）

見るたびごとに

まんちゃんは綺麗だなぁ。こんな美しいオンサンは他にはいない、と思う（あ、もう一人いるかな・笑）

たぶん一生の恋に違いないのだろうけど
少しずつ色合いが変わっていく想いが秋の淋しげな日差しのようで哀しくもあるのです（苦笑）