おしらべ日記

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歳をとるのも悪くないと思える人生作り

蓑虫の事

2009年04月24日 | キイロスズメバチ (その他のいきもの)
掃除をしていて、玄関の活けた花が枯れているのに気付いた。

捨てようと思ったら、前に活けた時にくっ付いてきた蓑虫がぶら下がっている。

やあ、君はいつ帰ってきたのだね?

一度見えなくなったのだがドコへ旅していたのか、またちゃんと帰ってきていたので思わず声をかけてしまった。

蓑虫って移動するのね~

で、ふと思った。
蓑虫って大人?子供?
そして、いつ恋をしてどこでお産してどうやって子育て?するの?

ミロク子に聞いたら雄しか成長しないんだよ~雌は蓑虫のままさ~って、ホントか!?

とても気になったので少し調べた。
そしたら
そうだった、雌は蓑虫のまま(笑)

しかし蓑虫なかなか色っぽい虫のようで

羽が生えた蓑殿はほのかに漂う芳しいフェロモンの風にのって、みの姫の風雅な茅葺の屋敷にたどり着く訳です。
夜這い、ですな。
そして激しく短い情をかわし燃え尽きる雄はその後はかなくも、おっちんでしまうのれす。
虫の雄には有りがちな話だけれどなんとも悲しくはかないものです。

が、雌はもっと壮絶だった。

『卵を産み終えた雌は蓑の下にある穴から地上に落下して死ぬ』
そうな…
落下して死ぬ。

書かれ方、ちょっとショッキング。

そして雌は自分の最後の為の小さな穴を、初めから巣に空けて作るのか。
自然の中の命はたくましく厳しくて、そして潔け
生きる事に真っ直ぐ過ぎるのも美しくて悲しいものですな。



この蓑虫は殿なのか姫なのか。
もし姫なら家の中にいれば交尾しないので産卵もしないので死ななくていいのかな。

でもそれは、自然の中の命として、死ぬより辛いことなのかも。

とりあえず玄関外の、小さい庭に置いておいた。

羽が生えて飛び立つのか
それとも夜這いがかかるのか(笑)

さあどっちだ
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4 コメント

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Unknown (団子)
2009-04-24 19:27:02
おぉぉぉぉぉ 哀れなお話ですなぁぁぁぁ
カマキリは メスに食われちゃう。
それに近いあわれなオスの話ですなぁ・・・

御詠歌をつくりました。

イチョウの木 若狭の国の 諦応寺
幸せ願う 立木観音

イチョウの木 生木に彫りし 観世音
若狭の国に 観音の郷

どないでしょうか・・・見ていないのにね(笑)
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Unknown (Unknown)
2009-04-25 00:04:25
コオロギも鈴虫も食われちゃいますしね。
雌が優しいのは人間だけ、か?(笑)

観音の郷…この言葉の響きが優しくて良いですね~。
立木仏の温もり感じる姿を思い出しました。
返信する
Unknown (ゆいま)
2009-04-25 11:38:43
あ、あれ?目がかすんで前がみえないや(とめどなく流れる涙を手で拭いながら)

人間の世界も大変だけど、蓑虫の世界に生きる男子も大変だねぇ。。。

でも、昆虫も含めた生物の「冷徹なまでに機能的かつ効率的な生態系」ってさ、可哀相だとか切ないとかって人間の感情を超えて『美しい』って感じるコトがあるな。

大宇宙の中の、地球の中の、自然の中の一部として、そうやって循環していく凄さというのかな?ある意味、曼荼羅にも似た何かを感じるよ。
返信する
ゆいまさん (ミロク)
2009-04-25 21:54:15
うん、悲しいかな雄は簡単におっちんでしまうのです。
その点、雌は卵を産み人生?最大の仕事を終えて達成感とともに身を投げるのですから格好良いですよね。
しかしその為の穴を自ら初めに用意してるのが、自然に生きる物の、本能の凄まじさを感じます。
そうやって生態係を乱さずに生きてきている物たちの世界には、まだまだ知らない姿が沢山あって知る度に感動する気持ちも年々大きくなります。
命とは美しいものですね

なんて事が心から感じられるのも歳の功かしらね~(笑)
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