相互交流の原点について …… 大橋正義さんの発言より
( 田中 基茂 )
同友会大田支部と都立高専の交流の原点について
この原点をつくった ㈱大橋製作所 の 大橋正義 氏が
1994年8月28日、
大田区立郷土博物館で行なわれたシンポジウム
『大田区工業 きのう・今日・あす』で、
次のように発言していますので、ご紹介致します。
……………………
これからの時代を生きる中小企業なり、人というのは、
自分で何をするかという問いかけをしながら
それに必要な能力を集団的に形成していくということが
すごく大事だなというふうに感じております。
品川にある東京都立高等工業高等専門学校の先生方と
10年来ずっと交流をやっているわけです。
その交流の確認事項というのはどういうことかというと
10年後に地域社会の役に立つ、人を育てるということです。
そのためには
若い人の受け入れ体制が果して中小企業にあるんだろうか、
若い人が集まるような学校や地域社会になっているんだろうか。
そういうものを問いかけて交流をしています。
学科改正や新しいカリキュラムの問題を通して
地域が求めている教育なり、
あるいは工学教育について、また学校づくりについても
地域の中小企業の経営者というものは、
あるいはそこに住んでいる人たち自身が
考えていかなくてはならない時代になっているのだろうと思います。
つまり
自分たちの身の回りにある地域社会の資源を掘り起こして
本当に自分たちの力になるものを
自分たちと一緒に携えて歩んでいくような
そういう時代に入っているのではないかなと思います。
……………………
大田区郷土博物館 『紀要』 第5号(1994年度)より
自ら考え、自らのシナリオを、自ら自身の力で描くためにこそ
地域社会と共に生き
地域社会の様々なアクタ-達と手を携えて進み
地域社会の将来に、次の世代達を向かい入れ
その中に
自らの将来を描いて行かなくてはならない …… となるでしょうか。
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