郷土の森博物館
移築復元建物、三岡家長屋門です
- 建築面積:79.63平方メートル
- 延床面積:44.11平方メートル
- 規模:平屋建
- 構造:木造 茅葺き屋根
- 旧所在地:府中市是政1-15
- 指定:東京都指定有形文化財(平成7年3月指定)
- 見学可能部分:外観のみ
1829年(文政12)の創建と考えられる農家の長屋門です。江戸時代後期に旧是政村の村役人を勤めた三岡家の分家に建てられていたものです。中央部を門とし、その両側に部屋を設けた長屋門の一般的な形式をとっていて、多摩地域では標準的な大きさです。しかし、両側の部屋を総塗込め蔵造りとし、置き屋根形式を採用している点で類例の少ない長屋門といえます。移築にあたっては創建時の姿に復元しました。
両側の部屋を総塗込め蔵造りが珍しいようです
上を見上げて
奥にふるさと体験館が見えてます
雑木林の中を抜けて長屋門へ行くときに
まいまいず井戸と柄鏡形敷石住居跡の復元があります
- 発掘地:府中市寿町1-6
まいまいず井戸とは、地面を大きくすり鉢状に掘りくぼめ、その底面から掘り抜いたものです。「まいまい」はかたつむりの別名で、すり鉢状の窪みの斜面を螺旋状にくだって水を汲むことから命名されたと思われます。その分布は、武蔵野台地や伊豆諸島に集中し、地下水位の低い環境で生み出された形式と考えられ、地域によっては昭和30年代まで利用されていました。復元した遺構は、平安時代のもので、くだる道こそ確認できなかったものの、その形状や規模からまいまいず井戸のルーツと推定されます。復元にあたっては、羽村市五ノ神のものを参考とし、螺旋状の道を敷設しました。
- 発掘地:府中市清水が丘1-13
縄文時代中期の集落跡である清水が丘遺跡で発掘調査された遺構を移築しました。
柄鏡のような平面形をして、床に石を敷き詰めた形式の建物跡で、同様のものは関東から中部地方に多く発見されています。移築にあたっては、敷石は出土品をそのまま利用し、土器や石皿は複製を作成して配置しました。
彼岸花の群生をワンカット
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