おとも庵 記録帳

ヒヨコまめ活動記録や、毎日の日記など記録していきます。

ちいちゃんのかげおくり

2016-11-09 20:54:59 | 日記
ここのところ、とても辛いのです。
何が辛いのかというと、息子の音読を聞くことが。

これまでもずっと音読が宿題になってきてたけど、今が一番辛いのです。

なぜかというと、音読の教材が「ちいちゃんのかげおくり」だからです。

私が小学生の頃も国語の教科書に載っていたこの話。当時は、かげおくりに何度か挑戦してみたけどできなかったとか、ほしいいって何?(ご飯を干した保存食です)とか、表面的なものばかりで、内容の深いところなんて全く理解してませんでした。

ところが、親になってみてこの話を聞くと、心に染みること染みること。息子が音読したのを聞いて、号泣してしまいました。

戦争のことも、大人になってからいろいろ知りました。とても過酷な時代でした。

子供を二人持つ親になりました。親がどんな気持ちで子供を見ているか、子供がどんな気持ちで親を見ているか、それなりにわかっています。

ちいちゃんのかげおくりは、戦争時代に親と子がバラバラになって、小さなちいちゃんが、家族を思い出しながら一人で死んでいくお話。

担任の先生も授業中泣いていたそうです。クラスメイトのお母さんも泣いたようです。そして、私も泣きました。

30年の時を超えて、ちいちゃんに再開。
同じお話も、読む人の環境によって捉え方がこんなにも変わることを、ちいちゃんは教えてくれました。

音読の宿題は毎日出ます。
涙を懸命に堪える日々が続きます…