相談員の高橋です。
7月23日(火)に待望の、「第二回 いたカフェ 架け橋」が、成増アクトホールで開催されました。
会場つくりは、事務局で…といいつつ、参加の方にも手伝っていただきました。皆さんありがとうございました。
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今回は、みどりの杜クリニック院長であり、ホームレス支援団体「TENOHASHI(てのはし)」の理事である、精神科医・鍼灸師の森川すいめい先生にお越しいただきました。
なんと、参加者は48名。業界の方はもちろん、地域住民のかた、ボランティア活動をされている方など、多くの方が参加してくださいました。
森川すいめい先生、すごい。
テーマは「幸せになる街づくり」です。
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このテーマで、講話とグループワークを組み合わせて約2時間、本当に素敵な時間でした。
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以下、本日の講話とグループワークの意見を抜粋してみました。メモのようにお考え下さい。
【ワークのルール】
事実を伝えるのではなく、意見から始める。
人の意見を聞いて、自分の意見を言う。意見なので、あっている、あっていないではない。意見を言って、意見を聴くコミュニケーションに慣れる。
【位置と役割】
【老人の自殺の多い地区と少ない地区】
老人の自殺の多いA地区と少ないB地区では、何が違うのか。もし調査を行うとしたら、どのような項目で調査とするか。なぜその調査項目としたのか理由を各グループごとに発表してください。
~各グループの意見~※一つだけ発表
・バリアフリーの環境の差
・町内会の存在
・個々人 質的
・交通の便 コミュニティー 病院の存在
・自殺の名所がある
・テレビを観ている時間
A地区は、観光地であるため財政的には豊かだった。若い人にとっては働き口もあり、住みやすい地区。その反面、老人たちには居場所がなかった。社会のスピードについていけず、役割を失い、居場所を失っていた。
B地区は、産業もなく経済的に貧しかった。収入が無いから税金も少ない。社会資源も何もないから、老人たちが集まって考えた。「自分たちの老後をどうしようか」と。そこで、この地区の老人たちは力を合わせ、特養を誘致することに成功した。
この結果からは、貧困だから人が死を選ぶわけではないことがわかった。
~フューチャーセッション~
ゴールを設定して、その過程の障壁を研究する。つまり、「どういう地区になりたいか」とゴールを設定する。そのゴールにたどり着くための障壁を研究する。どうしてA地区は自殺が多いのではなく、どうしてB地区は自殺が少ないかを考える。
【私は何によって憶えられていたいのか?】
あなたは、もうすぐ死ぬ。死んだ後に「何で」憶えてもらいたいですか?
たとえば、「あわてんぼうで、どうしようもないけれど、いつも子どもたちのことを考えていた人」と、周りの人に憶えてもらっているとわかると…
・あわてんぼうでもいいんだ
・子どものことだけを考えていていいんだ
となり、今までの通りでよいことがわかる。
海部町という自殺の少ない街があった。自殺の多いAという地区があった。
約2000人を対象に、近所付き合いの調査を行った。
どのような結果になったか…
[海部町] 日常的に話をする31.3% 立ち話程度の会話49.9% 挨拶程度31.3% 付き合いがない2.4%
[A地区] 日常的に話をする44% 立ち話程度の会話37.4% 挨拶程度15.9% 付き合いがない2.6%
なぜ、このような結果になった、グループで考えてください。
意見を言ってください。意見ですので、間違っている、あっていることはありません。
・自治会の参加率 入れない人の疎外感。入れない人の気持ち。
・程よい距離感 親密の壊れ 重い 言えない
・入り込みと迷惑
・建前 言わなくていけないつらさ
・阻害感
~テレビのリモコンの話~
アメリカの老人の施設で、テレビのリモコンで自由に選局できるグループと、職員がリモコンを管理するグループの行動に違いがでるか、自己選択権の研究者が研究を行った。
自分で選択ができるかできないかの話。
たとえば、動物園のゾウと野生のゾウはどちらが長生きか。答え:動物園のゾウの寿命は15年程度、野生のゾウは40年程度と言われている。
つまり、自分で選択して自分のペースで生きられるかどうか。
【自殺希少地域の特徴】
・申し訳ないと思う人が少ない
・助けっぱなし、助けられっぱなし
・あげっぱなし、もらいっぱなし
・人助け慣れしている
・習うより慣れている
総じて、コミュニケーションに慣れている。「疎」で「多」もしくは、「疎」で「密」と言える。「密」で「少」ではない。「疎」で「多」ということは、いろいろな意見を聴くことができること。好みの意見だけを聴くということではない。人の意見を聴くことができる能力があるということ。そのためには、たくさんの人と出会って、たくさんの意見交換ができるということ。
~神津町のはなし~
子どもを大事にする街。ただし、子どもが困っていてたら、必要なときだけ助ける。そして、助け慣れしている。そうすると、人の多様性を伸ばすことができる。できることは自分でできる安心。できないことは他人がしてくれる安心。
自殺が多いところは「ウツ」を隠す。自殺が少ない地域はウつを隠さない。ウツが多いから自殺が多いわけではない。お互いを知ってしまえば、なんてことはない。
今日のワークを通して、グループの中で、お互いの意見を聴きました。コミュニケーションを試せば、上手くなります。コミュニケーション慣れをすることが大事。
・自分のペースで
・意見から始める
・事実から始めない
・習うよりなれる
皆さん、明日から、自分の職場で生かしてみてください。助けっぱなしの助けられっぱなし。
ありがとうございました。
<紹介文献>
生き心地の良い街
漂流老人
心理的剖研
文章がまとめきれなくすみません。ただ、この場にいた方たちは、多くのものを持ち帰ってくださったと確信しています。
今回で2回目の開催となりました。いたカフェの行先が、今回の森川先生の回のカフェの開催でなんとなく見えてきました。
美味しいコーヒーと、勉強になる講話、そして意見を言い合えるワークショップ(言いっぱなし、聴きっぱなしで、コミュニケーションに慣れる場)、そして交流(立ち話にも慣れる)。参加してくださった方たちが「何か」を持ちかえれるようなカフェ…ですかね。皆様、どうでしょうか。
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次回は10月から11月頃に開催します。まっていて下さいね。助けっぱなしの助けられっぱなし。素敵でしょ。
7月23日(火)に待望の、「第二回 いたカフェ 架け橋」が、成増アクトホールで開催されました。
会場つくりは、事務局で…といいつつ、参加の方にも手伝っていただきました。皆さんありがとうございました。
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今回は、みどりの杜クリニック院長であり、ホームレス支援団体「TENOHASHI(てのはし)」の理事である、精神科医・鍼灸師の森川すいめい先生にお越しいただきました。
なんと、参加者は48名。業界の方はもちろん、地域住民のかた、ボランティア活動をされている方など、多くの方が参加してくださいました。
森川すいめい先生、すごい。
テーマは「幸せになる街づくり」です。
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このテーマで、講話とグループワークを組み合わせて約2時間、本当に素敵な時間でした。
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以下、本日の講話とグループワークの意見を抜粋してみました。メモのようにお考え下さい。
【ワークのルール】
事実を伝えるのではなく、意見から始める。
人の意見を聞いて、自分の意見を言う。意見なので、あっている、あっていないではない。意見を言って、意見を聴くコミュニケーションに慣れる。
【位置と役割】
【老人の自殺の多い地区と少ない地区】
老人の自殺の多いA地区と少ないB地区では、何が違うのか。もし調査を行うとしたら、どのような項目で調査とするか。なぜその調査項目としたのか理由を各グループごとに発表してください。
~各グループの意見~※一つだけ発表
・バリアフリーの環境の差
・町内会の存在
・個々人 質的
・交通の便 コミュニティー 病院の存在
・自殺の名所がある
・テレビを観ている時間
A地区は、観光地であるため財政的には豊かだった。若い人にとっては働き口もあり、住みやすい地区。その反面、老人たちには居場所がなかった。社会のスピードについていけず、役割を失い、居場所を失っていた。
B地区は、産業もなく経済的に貧しかった。収入が無いから税金も少ない。社会資源も何もないから、老人たちが集まって考えた。「自分たちの老後をどうしようか」と。そこで、この地区の老人たちは力を合わせ、特養を誘致することに成功した。
この結果からは、貧困だから人が死を選ぶわけではないことがわかった。
~フューチャーセッション~
ゴールを設定して、その過程の障壁を研究する。つまり、「どういう地区になりたいか」とゴールを設定する。そのゴールにたどり着くための障壁を研究する。どうしてA地区は自殺が多いのではなく、どうしてB地区は自殺が少ないかを考える。
【私は何によって憶えられていたいのか?】
あなたは、もうすぐ死ぬ。死んだ後に「何で」憶えてもらいたいですか?
たとえば、「あわてんぼうで、どうしようもないけれど、いつも子どもたちのことを考えていた人」と、周りの人に憶えてもらっているとわかると…
・あわてんぼうでもいいんだ
・子どものことだけを考えていていいんだ
となり、今までの通りでよいことがわかる。
海部町という自殺の少ない街があった。自殺の多いAという地区があった。
約2000人を対象に、近所付き合いの調査を行った。
どのような結果になったか…
[海部町] 日常的に話をする31.3% 立ち話程度の会話49.9% 挨拶程度31.3% 付き合いがない2.4%
[A地区] 日常的に話をする44% 立ち話程度の会話37.4% 挨拶程度15.9% 付き合いがない2.6%
なぜ、このような結果になった、グループで考えてください。
意見を言ってください。意見ですので、間違っている、あっていることはありません。
・自治会の参加率 入れない人の疎外感。入れない人の気持ち。
・程よい距離感 親密の壊れ 重い 言えない
・入り込みと迷惑
・建前 言わなくていけないつらさ
・阻害感
~テレビのリモコンの話~
アメリカの老人の施設で、テレビのリモコンで自由に選局できるグループと、職員がリモコンを管理するグループの行動に違いがでるか、自己選択権の研究者が研究を行った。
自分で選択ができるかできないかの話。
たとえば、動物園のゾウと野生のゾウはどちらが長生きか。答え:動物園のゾウの寿命は15年程度、野生のゾウは40年程度と言われている。
つまり、自分で選択して自分のペースで生きられるかどうか。
【自殺希少地域の特徴】
・申し訳ないと思う人が少ない
・助けっぱなし、助けられっぱなし
・あげっぱなし、もらいっぱなし
・人助け慣れしている
・習うより慣れている
総じて、コミュニケーションに慣れている。「疎」で「多」もしくは、「疎」で「密」と言える。「密」で「少」ではない。「疎」で「多」ということは、いろいろな意見を聴くことができること。好みの意見だけを聴くということではない。人の意見を聴くことができる能力があるということ。そのためには、たくさんの人と出会って、たくさんの意見交換ができるということ。
~神津町のはなし~
子どもを大事にする街。ただし、子どもが困っていてたら、必要なときだけ助ける。そして、助け慣れしている。そうすると、人の多様性を伸ばすことができる。できることは自分でできる安心。できないことは他人がしてくれる安心。
自殺が多いところは「ウツ」を隠す。自殺が少ない地域はウつを隠さない。ウツが多いから自殺が多いわけではない。お互いを知ってしまえば、なんてことはない。
今日のワークを通して、グループの中で、お互いの意見を聴きました。コミュニケーションを試せば、上手くなります。コミュニケーション慣れをすることが大事。
・自分のペースで
・意見から始める
・事実から始めない
・習うよりなれる
皆さん、明日から、自分の職場で生かしてみてください。助けっぱなしの助けられっぱなし。
ありがとうございました。
<紹介文献>
生き心地の良い街
漂流老人
心理的剖研
文章がまとめきれなくすみません。ただ、この場にいた方たちは、多くのものを持ち帰ってくださったと確信しています。
今回で2回目の開催となりました。いたカフェの行先が、今回の森川先生の回のカフェの開催でなんとなく見えてきました。
美味しいコーヒーと、勉強になる講話、そして意見を言い合えるワークショップ(言いっぱなし、聴きっぱなしで、コミュニケーションに慣れる場)、そして交流(立ち話にも慣れる)。参加してくださった方たちが「何か」を持ちかえれるようなカフェ…ですかね。皆様、どうでしょうか。
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次回は10月から11月頃に開催します。まっていて下さいね。助けっぱなしの助けられっぱなし。素敵でしょ。
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