ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

私立学校

2010-02-23 17:03:57 | 昔話
 明治22年(1889年)に高知県安芸郡の奈半利に私立学校が出来ていたのです。都会では私立の学校って珍しくもないのですが、田舎ではあまり聞いたことがないのです。

 なにしろ、明治22年(1889年)のことですからね。
 かの大隈重信翁による早稲田大学の前身・東京専門学校が出来たのが1882年ですから、遅れること7年程度なのです。

 明治19年に修行年月4年の尋常小学校を設置したのですが、明治22年に田野に高等小学校が出来ることになったのですが、奈半利にはできないとなったことから、奈半利の藤村米太郎・竹崎才吉・包国可治等の有志が尽力して、奈半利に私立高等小学校を設立したそうな。
 なんか、昔の実業家って凄いのです。

 明治27年には修行4年の高等小学校を尋常小学校に併設することで、その役割を終えるものの、ここには北川村の児童も通学するようになったのです。

 いつも間にか、地域に住む私たちにとって、学校という存在への意識が希薄となり、児童を持つ親と行政の仕事とに任せていたように思います。
 地域の子供たちを、地域で育てるために町立の学校があるのです。そうしたことをつい忘れてしまうのです。

 先輩達の熱意に乾杯です。

もっと評価されてもいいのじゃあないかな。

2010-02-23 16:57:08 | 高知県東部人物列伝
 最近どうも「政治と金」の問題だとか、うっとうしい話が多いのです。
 それだけに素晴らしい先輩達のことをもっと紹介したいと思っているのです。

 今準備している筆頭は、清岡道之助。野根山屯集事件の首領ですね。
 実に魅力的な方で、幕末における高知県東部地域においては傑出した存在ですね。

 それから、川島総次。妻は、中岡慎太郎の姉・縫。野根山の岩佐関所の番人なのです。
 もちろん野根山屯集事件には参加して、奈半利川原で打ち首となります。

 中岡源平。彼は中岡慎太郎亡き後の中岡家を慎太郎の姉・京と結婚することで、相続することになります。庄屋職を引き継ぎ幕末から明治期まで激動の時代、中岡家を守ることになります。

 北川忠惇。北川武平次の長男です。幕末から明治の初期に、高知県の東部地域で多方面の活躍をしてくれた方ですね。

 それに、岡村十兵衛。出身は高知布師田なのですが、藩政期に羽根村の窮状を救ったことで、今は神社まで建立されているのです。

 さらに一木権兵衛。室戸の港、築港の恩人なのです。

 田野の男爵もいるねえ。それに職人さん方の話も面白そうですね。

 ブログのカテゴリーの内、東部人物列伝は当分の間、題材に困ることはなさそうです。