ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

コゴロク廃寺

2009-09-25 19:23:21 | 昔話
 高知県史考古編に奈半郷(なわごう)の記述がある。

 「奈半郷は古代における安芸郡の中心らしく、奈良末から平安前期の寺院跡(奈半利町コゴロク廃寺)が発見されている。」

 奈良時代、聖武天皇が国ごとに国分寺を建立することを命じたことから、土佐の地でも当然土佐国分寺が建立されているのですが、奈良時代に建立された寺院が当時の郡にそれぞれ一つずつ存在しているようなのです。奈良時代のはじめ、土佐は幡多、吾川、土佐、安芸の4郡でした。その安芸郡に設置された寺院が奈半郷にあるのです。
 これらの寺院を建立するには当然その地方の豪族の協力が必要であったろう。特に郡司級の豪族の協力が必要であったでしょう。
 さらに宗教施設としての寺院の維持管理には相当数の住民の協力までが必要であることが考えられるだけに、奈半郷は古代における安芸郡の中心とに結論を出しているように思われるのです。

 聖武天皇(701~756)の生きた時代と野根山街道が官道とされたとされる
養老年間(717~724)が重なっているのです。

 なにやらその当時の生活全般についても興味がわいてきますね。
 農業や漁業は当然やっていたのでしょうし、林業や製造業もあったのでしょう。
 面白そうです。
 ゆっくりと地域の昔語りを続ける意味で、研究してみましょう。

 しかしこの時代、空海も未だ産まれてはおりませんし、紀貫之が歴史に登場するためにはまだ100年。土御門上皇となると500年という時間を必要とする程昔々の話なのです。
 しかし本を読むだけでも面白そうです。
 きっかけは廃寺があったそうな。それだけです。
 

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