私の会社は毎年ある時期になると、自分の職務や勤務形態に関する現状や希望を申告することになっている。
その中に「転勤が出来るか、出来ないか」と、「転勤が出来ないのであればその理由」を書く欄がある。
今日、労務について話していたときに、その「理由」が争点となった。
ある男性が申告書類に「転勤は出来ない」と記していて、その理由が「配偶者が働いているから」というものだった。
それが「転勤できない理由」に当たるかどうかが問題となった。
私は十分、転勤できない理由になると思った。
核家族社会の中、比較的若い夫と妻が二人だけで暮らしているケースで、二人が離れ離れになることはありえない。結婚して10年以上経って、家族の形が固まっていればいいけれど、それが「子どもはいないけれども産める」年齢の夫婦であれば、少し家庭の事情を考えてくれてもいいと思う。
そう人事担当者に伝えたら「子どもがいるほうが大変じゃないか」と言われた。
確かに大変だと思う。
でも「大変」の考え方が違う。
子どもがいる夫婦にとって、やはり「子はかすがい」なんだよね。
だからお父さんが単身赴任しても皆が「家族」でいられる。
でも、「夫婦二人」しかいない家庭で、もしかしたら子供も出来るかもしれない二人が、離れ離れになったらどうだろう。
上手く行く確率は「既婚者子ども有り」よりも低くなる気がする。
本人たちの子どもを産み、育てる意思や、その経済的な計画、両家からのプレッシャー、などを考えたら、「妻は夫についていけばいい」なんて軽々しく言えないよね。
なんだか色々考えて憂鬱になった。
家族って、将来を一緒に計画するものだと思うんだよね。
「単身赴任するか、奥さんが仕事を辞めればいいじゃない」って簡単に考えるのは、「この会社は家族の人生をなんだと思っているんだろう」って考えちゃうよね。
若いから、良く働くから、動かしたい!っていう会社の思惑はわかる。
でもね…。
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