河野裕子の歌④~透徹した感性~ 2019-05-01 22:18:31 | 思い出の詩 河野裕子は、54歳で乳がんに侵され、10年の闘病生活を送る。8年目の再発からは、死と隣り合わせの歌を詠う。」最晩年、家族への思いを切々と詠う。……食欲ももはや戻らぬ身となれば桶いっぱいの赤飯を焚く軍手には一本ずつの指が入り土にも草にも馴染みて働く襟足が美しいといひし君のこゑ抗癌剤は君のこゑさえ奪ふ誰もみな死ぬものなれど一日一日死までの時間が立ち上がりくる
山本五十六対小熊信一郎75番勝負 2019-05-01 20:27:56 | 思い出の詩 山本五十六が、ハーバード大学に留学していたころ、同窓生に財界の小熊信一郎がいた。あるとき、2人が将棋を指し、5番立て続けに五十六が勝った。負けた小熊はいきりたち、「こんなもの、ただの運だ」と言い張る。ならば、と五十六も受けて立ち、勝負の証文を出す。「どちらかが倒れるまで指し続ける」というもので、ハンコ付き。2人は、邪魔に入られないところで盤をはさむ。友人がときどき覗きに来るが、いつまでたっても終わらない。結局25時間、75番戦ったところで、遊びに来た友人の花札に誘われ、勝負はお預け、花札の仲間にに入る。小熊は、少しすると、バッタリ倒れ、死んだように眠りこけたそうな。引き分け。すごいはなしじゃのう。