歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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スケートカナダ2013 男女シングル短感

2013年10月28日 | フィギュアスケート

誰か家族が風邪をひくと、律儀に付き合ってしまう者です。どうも虚弱でいけません。

救いは今、世間でも風邪が流行っているということでしょうか。わーいトレンドに乗ってる…って嬉しくないわ!

 

失礼しました。ここからはいつものローテンションで粛々と(?)参ります。

日本シリーズに巻き込まれ、遅い時間になったりとかまあいろいろなので、男女シングル数名のみの感想です。

個人の意見につき偏りがあったりなかったりあったりしますがご了承ください。

 

<女子>

*リプニツカヤ選手は身長が伸びたようですが、今のところあまり深刻な体型変化は来ていませんね。

昨季はGPF前に店頭による脳震盪など災難に見舞われましたが、ちゃんと調整して合わせてきています。

フィンランディアに続いて、GPシリーズ初優勝でしたが、特にFSがいいですね。SPも愛らしいプロで、

今季は強そうです。何よりジャンプが安定して入る上に、スピンで魅せることができて点数を詰めるのは強みですね。

納得の優勝でした。

 

*ゴールド選手は大きなジャンプで勢いがあっていいなとSPを見て思っていたら、FSでは全く眠りそうにないスリーピングビューティー

でした。アーロン王子が高速で滑ってくるからでしょうか。リア充ですな^^

ただ、まだ粗削りではあります。でも、ルッツからのコンボもありますし、この勢いを保てるならばソチ後も北米のみならず

女子シングルでもトップクラスに躍り出る可能性を感じました。

個人的に彼女のチャーミングな笑顔とコスチュームはかなり好きです。

 

*鈴木選手は国内戦やフィンランディアよりはまとめてきているので調子は上向きのようですね。

ただ、回転不足がスローでなくても目視で分かるレベルで数回見受けられたのが不安材料です。

もうルッツやフリップのエラー同様、対策を取るのは難しいのかもしれませんが、コーラーによっては今回のような

感じだともっとUR(場合によってはDG)を取られそうです。あと、トランジションが薄いのも気になります。

コレオシクエンスは昨季同様いいですね。加点込みで結構得点源になっています。

 

*オズモンド選手は怪我でWDということで残念でした。彼女のチャーミングな笑顔と、繫ぎ満載でダンサブルな演技は

我が家内でも好評なのですが、早く治りナショナルには万全の体調で臨めるように祈ります。

 

ここでちょっと頭痛がしてきたので男子はさらに短縮(すみません)

チャン選手が4Tを決めてくるとやはり強いですね。ただ、相変わらずアクセルとは不仲の模様。うまく飼いならせるかが鍵ですかね。

羽生選手、ルッツが不安定かとSPで思ったらFSでは戻ってきて、今度は3Aがプチ家出。どうしたどうした?

悔しさ前回の表情でしたが、次の試合につなげて下さい。

織田選手は今季のプロ両方いいですね。でもFSではやっぱり安心させてくれないのが彼らしいところ…。シークエンスで済んだのは

不幸中の幸いと思うことにしますか。

無良選手…、とりあえずお疲れ様でした。3Aは手堅く2本是非決めて下さい。あなたの3Aは豪快で大好きなので。

 

以上、体調が悪化してきたのでこれにて。

 

 

 


継続する恣意的報道と解説者への一考察

2013年10月23日 | フィギュアスケート

昨季までは比較的若干マトモ(高橋大輔さん的表現になってしまいましたが特に意図はなし)かと思われていた解説や報道ですが、さすが五輪シーズン、

安藤さん騒動をきっかけにますます雲行きが怪しいというか、恣意的な報道が増す一方であることをひしひしと感じている方も多いのではないでしょうか。

何をしても好意的に報道される人がいる一方で、犯罪を犯したわけでもないのに国の内外問わず叩かれ批判される選手もいるという理不尽さ。

 

マスコミの中に巣食う闇や裏事情など、今さらどうにもならない(むろんだから容認してよいわけではありませんが)ものの、私が疑問に思い、かつ

不愉快に思うのは解説者のあいまい且つ恣意性な解説です。

 

皆様ご存じの通り、地上波でのフィギュア放送はほとんどLIVE放送ではありません。今回のスケートアメリカなど、競技終了から半日以上経過して

から放送される始末です。視聴率が云々言う向きがありますが、結果が出てとっくに時間がたった競技を見ようとするのはその競技の熱心な

ファンくらいのもので、一般のライトな視聴層は改めて結果が分かっている者を見ようとしない方も多いでしょう。

それでも家庭内でフィギュアファンがいるから付き合いで等、いろんな理由で見た方もいるかもしれません。

あるいはフィギュアファンでもすべての方がプロトコルを確認したり、ましてやテクニカルハンドブックやコミュニケーションを読むわけではないと思います。

解説者という存在は、ディープなファン以外の視聴者にも競技を分かりやすく説明するために存在するものであると私は認識しているのですが、

残念ながら今の解説陣はほとんどその役割を果たしていないと言えるのではないでしょうか。

海外では八木沼さんの解説が不評という噂(真偽は不明)も聞いたことがありますが、私は現理事の佐野・荒川両氏の解説の方がストレスたまります。

佐野氏はしょっちゅう適当かついい加減なことを述べたり、特定の選手にはイジメまがいのむちゃな要求をしますし、荒川氏はあからさまに選手の

好き嫌いが声色に正直に出ますし、口数も大きく異なります(親しい選手には雄弁に擁護、そうでない選手は時々抽象的に褒める)

なにより両氏のみならず現解説陣にはもっと技術的なことを分かりやすく解説してほしいものです。

毎年コロコロとルールを変えるISUに一番問題があるのですが、いやしくも専門家として解説席に着くからには、公式練習を見るだけでなく

当然ハンドブックやコミュニケーションを熟読していますよね? 特に佐野荒川両氏は理事なのですから知っていて当然です。

その気になれば一般のファンですら自由に読める位ですから。

それならば、もちろんもっと突っ込んだ解説が出来るはずですし、またやるべきではないでしょうか?

今季特に「両足着氷」と「タッチダウン」では減点幅が明確に変わっていますので、この辺の明確な差異についてもっと分かりやすく解説してほしいのですが、

どの解説者様もほぼ全部「両足着氷」と言っているので違いが分からないファン(一般のライトファンは当然わからないでしょう)もたくさんいると思います。

解説者の仕事は選手への思い入れや演技の感想を述べることがメインではなく、技術的なことを分かりやすく視聴者に伝えることです。

そこには本来、個人的な思い入れなどは介在させずに、冷静に実施した技について説明すべきではないでしょうか?

元来私は「~すべき」という強い主張は好まないのですが、あまりにも解説陣のかゆいところに手が行き届かない解説に消化不良に

なってしまいそうです。

ま、でも今季内での改善はまず無理そうですね…


スケートアメリカ短評+偉業達成

2013年10月22日 | フィギュアスケート

体調が今一つなのと、時差の関係でもうとっくに試合はおろかEXまで終わっていますので、日本選手を中心に感想と、ちょっとプラスアルファをまとめます。

 

男子シングルは、町田選手があれだけまとめてきた上に4Tをしっかりものにできた様子なのに感服しました。

彼の表現の仕方は個人的にかなり好きな方なのですが、今季はSP・FS共にいいプロが揃った印象です。

全日本までこの勢いが持てば、代表に入る可能性は大いにありそうな気がします。

小塚選手はSPはともかく、FSは演技内容の割には点が渋かったなと思います。まあ確かに4Tが1回で抜けてしまうと構成が

とたんに弱くなってしまうのは無理からぬことですが、気になるのはPCSですかね…。ここはやはりTESで稼ぐべく頑張ってもらう

しかないですね。

高橋選手は、うーんなかなか調子上がらないですね。体調の問題ではないそうですが、だとすると結構問題は厄介なような。

確かにジャンプ以外の要素、特にスケーティングとかは素晴らしいのですけども、得点源であるジャンプがなかなか戻らないのは

とても心配です。4Tも大事ですが、まずは3Aが戻ってくるといいのですが…

 

アイスダンスはメリル&チャーリーがとにかく素晴らしすぎてヘンな声が出ました(笑)シェヘラザードも好きですが、個人的には

SDの方が好みです。

リード姉弟はとにかく最悪のコンディションの中、5位に入ったことに惜しみなく賞賛を送りたいと思います。

ただ、必要以上の無理はしないで体を養生して頂きたいと思います。ソチ本番でWDだけは、絶対に見たくないですから。

 

ペアはまあ、ヴォロトラさんたちがすごいなと。陳腐な物言いですがもうそれくらいしか。メリル&チャーリー同様、おそらくこのままいけば

彼らが五輪も獲るのかなという完成度と勢いですよね。

 

女子シングルは浅田選手が本当に穴のない選手になりつつあるのがそのまま出た印象です。

別に3Aがなくても、3+3がなくても勝つのは不思議じゃないんです。スピンもステップも取りこぼさないですし、スケーティングは

頭一つぬきんでていると言っても過言ではないでしょう。むしろPCSはもっと出ても驚きません。

ワグナー選手も昨季辺りから本当に安定してきた上に、3F+3Tはだんだん良くなっている(ちょっと回転足りないことが多いですが)ので、

五輪で活躍しそうです。昨季のような怪我だけはしないように(これはどの選手もそうですが)元気でいてほしいと思います。

でもちょっとFSのジュリエットは強すぎるかも。ロミオを3人くらい養えそうな逞しさが。まあいいか。

ラジオノワ選手は思ったよりも緊張してしまったようですが、あの年齢にしてはスケーティングもいいですし、リカバリもできて

今後が楽しみです。あのあどけない笑顔を見ていると、ちょうど8年前の浅田選手を思い出す方も多いのではないでしょうか?

実は私もです。強みは8年前の浅田選手とは違いますが、ラジオノワ選手も有望であることは間違いないでしょう。

怪我することなく、うまく体型変化を乗り切って欲しいですね。

 

さて、このスケートアメリカで優勝したことにより、浅田選手はGPシリーズ6大会とファイナルの7大会すべてを制覇するという

偉業を成し遂げました。

GPのアサインは選手本人の希望が通るとは限りませんので達成したのは実力だけでなく運もありますが、それでもシングルで

達成したのは彼女だけですから偉業であることに変わりはありません。おめでとうございます。

ちなみにペアの雪姐さんとホンボーツァオ組(通称雪組)も達成しているとのことです。

 

とりあえず今日はこれにて。


基礎と過程と、それから結果。

2013年10月15日 | フィギュアスケート

さて、ここ3週ほどで有力選手の演技披露がほぼ終わったようですね。

もちろんまだこの時期に今後のことは断言できないのは言うまでもないことですが、

色々見えてきたこともあるように思います。

 

アイスダンスはクリス・リード選手の怪我の具合が心配ではありますが、一応試合には出場する予定の模様。

現状ミニマムスコアを獲得出来ているカップルはリード姉弟だけのはずですから、もしやはり調子が思わしくない場合は

GPシリーズはスキップして全日本にだけ出場でもいいのではないかと個人的には思ってしまいます。

 

ペアは、高橋&木原組はただひたすら練習あるのみですね。おしくも自力での枠は取れませんでしたが、まだ若いペアですから

焦らず今後の飛躍に大いに期待したいところです。何より頼もしいのが、互いを思いやる心が既に彼らの間にしっかり根付いていること。

焦らずしっかり着実に。彼らなら大丈夫だと思います。

 

そしてシングル、まずは男子ですが。比較的飛びぬけてこの選手がイチオシ!という強い感情がない目で見ると、本当に上位4人は僅差だと

思います。率直に言って、高橋・織田・小塚・羽生の4選手のだれが代表になってもおかしくないですし、無良・町田両選手がそれに割って入っても

驚きません。

確かに高橋選手の表現力や小塚選手のスケーティングは特筆すべき素晴らしい武器ですが、まずは現状の男子シングルにおいて

4回転をきっちり決めなければTESは稼げませんし、羽生選手など他の選手の4回転の成功率を鑑みても、彼ら二人が大きなアドバンテージを

持っているとは私の目には見えません。

ただ、総合力が最後は物を言う競技であり、代表を選ぶのは国内大会であるということ。良くも悪くも筋書きはほぼ決まっているのだろうなと

推測しています。おそらくは、2枠はもうほぼ決まっているでしょう。

 

最後に女子シングルですが、真っ当に採点されて上位陣が怪我や病気などなければ昨年の全日本表彰台(浅田・村上・宮原)+鈴木の4選手の

戦いになると思います。

安藤さんの演技も見ましたが、正直に言って全日本に出るのが精一杯のレベルだと思います。もちろん、これから12月まで練習を積めば

少しは改善の余地はあるかもしれませんが、10月半ばというGPシリーズがもう始まる時期において考えても、また彼女の身体的な状況を

忖度しても全日本の最終グループに入るのも難しいと思います。(真っ当な採点が行われればの話ですが)

今の彼女を取り巻く様々な環境、報道を考えても安藤さんをソチ五輪に押したい勢力があるのは明らかですし、またご本人も望んでいるようです。

もちろん目指すのは誰しも自由ですが、あくまでアスリートとしてリンク外の事情は持ち込まないで真っ向勝負で戦ってほしいと願います。

妊娠出産は確かに大きなターニングポイントであり、大変だったであろうことは間違いありません。それは経験者としても分かります。

しかしそれはリンクを離れた一女性としての事情。他の選手たちも、様々な困難や事情を抱え乗り越えてリンクに立つのです。

「頑張っているんだから行かせてあげたい」「ママとして行かせてあげたい」それは明らかにおかしいです。

他の選手たちの頑張りは無視ですか? 出産を経験したら加点がつくのですか? そんなルールはどこにもありませんし、特に後者は

絶対にあってはなりません。逆差別もはなはだしいです。(さすがにないだろうと信じておりますが、さて…)

連盟も一枚岩でなく、派閥の意向でジャッジが動くことは繰り返しコーチの実際の証言からも明らかですが、あくまでリンク上の演技を

冷静かつ正当にジャッジして代表は決めるべきものではないでしょうか?

安藤さんも産後1か月でリンクに戻ってSPとFSをなんとかこなせるようになったのはそれだけ努力をされたのでしょう。

そこはすごいなと思いますが、妊娠も出産もご自分で選んだ道なのですから、それは言い訳にしてほしくないなと思います。

自分の選択の結果です。自分でその結果がもたらす結末を黙って受け入れてほしいと思います。

 

話は変わりますが、14日夕刻に見た特集番組で高橋選手がコンパルソリーを最近(1年以内)やった様子を見て、今の連盟は

どのような育成指導をしているのかとても気になりました。

昔からフィギュアを見ている方はご存じの通り、コンパルソリーはかつて「規定」として競技の種目に入っていました。

1990年の廃止に伴い、段々コンパルソリーをやらない選手は増えていったのだろうと思いますが、個人的に

コンパルソリーは基礎力の大事な鍛錬になると考えます。

誤解を招くと剣呑なので書き添えますが、高橋選手の基礎ができていないという趣旨で書いているわけではありません。そこは

誤解なきように。

今はコーチによりやらせたり全然やらせなかったりとまちまちのようですが、基礎こそ何事においても大事なものであろうと思いませんか?

スケーティングの練習しかり、ジャンプやスピンの軸を取るように意識しつつ練習したり、そういったことと同様にコンパルは

滑りの基礎、特にエッジワークの鍛錬にもってこいだと思います。非常に地味で観客が呼べないから廃止という話ですが、私なら

トップ選手のコンパルソリーはお金を出しても見てみたいです。

名前は出しませんが、ある国内トップ選手が強化選手の中でコンパルソリーをやらせてみたら一番うまかったと聞き及んだことがあります。

確かにエッジワークが随一な選手なのでなるほどと納得しました。

どうしても目先の高難度ジャンプの練習に目が行きがちな気がしますが、基礎の練習こそ選手のコア(核)を支える重要な礎になるのではないかと

私は思います。

 

五輪本番まであと4か月。長いようで最終代表選抜の全日本まであと2か月しかありません。

有力選手はもちろん、今は難しい選手の皆さんも怪我と病気にだけは気を付けて、元気に頑張っていただきたいと思います。

そして全日本では派閥を超えて多くのファンと選手が納得のできる真っ当な採点と選抜を切に願います。


JO2013感想+サルでもわかるプロトコル解説

2013年10月08日 | フィギュアスケート

全くもって体力の低下というものは困ります。

さすがに今日は通常通りでしたが、昨日は疲れて終日ぼけーっとしておりました。

その間も、JOでの各選手の結果(特に浅田選手)について主にアンチの皆さんが大騒ぎをしていたようですが、

解説は後回しにして初見の感想をさらっと書いておきますね。

12人全員は私的に多いので、かいつまんで本当にさらっとです。あしからず。

 

<チームユーロ>

ミハル・ブレジナ  うーん、ちょっとこの時期(しかも五輪シーズン)にこの出来では心配です。個人的には

            今回のシャーロックホームズよりも、アンタッチャブルの方が彼に似合っているような気がしました。

ハビエル・フェルナンデス  クワド3本しっかり決めるとやはり強いですね。いろいろ言われていますが、構成のみならず

                  いろいろ考えて作られているプログラムだと思います。五輪メダルも夢じゃないのでは?

イリーナ・スルツカヤ  現役を離れて数年、去年MWOに出場されたとはいえ、今回久しぶりにFSに挑戦してくれた

               その心意気を大いに買い感謝したいと思います。点数はともかく、生で見る価値はありました。素敵でした。

アデリナ・ソトニコワ  ポテンシャルはかなり高い選手だと思うのですが、なかなかジャンプが安定しませんね。でも、3Lz+3Loに

              挑んできた姿勢は好ましく思います。ジャンプがもう少し安定してくれば、他のエレメンツに穴が少ないので期待大です。

 

<チームノースアメリカ>

ジェフリー・バトル  いつも手堅くまとめてくる方ですが、今回はちょっと調子が悪かったようです。でも、いつものスマイルでつい和んじゃいますね。

ジェレミー・アボット  レイノルズ選手の代打で急遽出場の為、調整が間に合わなかったのか、あるいは単なる不調なのかはわかりませんが、

              やはりジャンプがイマイチ。ただ、この方のスケーティングは本当にきれいで心地いいですね。いい笑顔も見られました。

ジョアニー・ロシェット  すぐにでも現役復帰できるんじゃないかと思える完成度の高さにびっくりです。いや、本当にカナダスケ連に懇願されそう。

               エレガントさが増して見えたのは、少しスリムになられたからかも。

アシュリー・ワグナー  うーん、好きな選手の一人なんですが、イマイチジュリエットには見えず。回転不足も目視でわかるレベルだったのですが、

               もうちょっとこれから練習を積めばシャープになっていくでしょうか…。安定感はあって良かったと思います。

 

<チームジャパン>

高橋大輔    衣装がいつもの高橋さんじゃない!(驚)と見た目で驚いたり。聞くところによると風邪をこじらせてまだ本調子じゃなかったとか? 

          そのせいもあるのか、今ひとつ精彩を欠きましたが、まあこれからでしょう。ただ、ローリーと組むなら昨季からの方が良かった気がします。

          でも彼の事ですから、全日本までにはある程度仕上げてくるでしょうし、あまり心配していません。

小塚祟彦   えっ、インナーアージ!?!? プロは持越しのロンド・カプリオーソですが、衣装が…。昨季のじゃダメなんですか? とレンホーさんの声が

         聞こえたような聞こえなかったような。仕上がりはまずまず。スケアメでもこの調子でよろしくです。

浅田真央   紺黒再び。2009JOを彷彿とさせるようなさせないような。タラソワさん作にしてはそれほど奇抜ではないように感じるのは

         慣れでしょうか? 仕上がりは上々。今の時季にこれだけできていれば安心です。これはスケアメが楽しみですね。

村上佳菜子   ちょっとループとアクセルがお出かけ中、というよりまだ靴が馴染んでないのがありありと分かる滑りでした。

           まだシーズン始まったばかりのお試し大会のようなものですから、泣かなくていいのよ~。それより焦って怪我しないように

           気を付けてほしいと思いました。

 

まあ感想はこのくらいとして、会場で点数が出た途端(ああ、これは浅田選手のアンチが発狂するだろうな)と思ったら案の定(笑)

見てグチグチ言うならまだしも、放送前にガタガタいう残念アンチも多数。

何も浅田選手のアンチに限ってではないですが、最低限演技とプロトコルを見て自分なりに分析してから判断しましょうよ。

エレメンツ毎に見てみると、今回の点数はそんなにおかしくないですよ。むしろ浅田選手筆頭に、もっとPCSは出ていんじゃないかという

選手が数人いました。

では代表で浅田選手のプロトコルを分析してみましょう。プロトコルのURLを貼っておきますね。http://www.jsfresults.com/InterNational/2013-2014/jo/data0105.pdf

エレメンツ

1.3A (-1.29)7.21 タッチフットの後両足で降りてますが回転は足りてますので当然認定されています。GOEマイナスは-1もしくは-2。妥当ですね。

2.3F+2Lo(+1.00) 8.10 ショートサイド寄りでギリギリなのであえての2Lo選択が吉と出ました。回転は十分でスムーズな流れのある着氷なので全員プラスです。

3.3Lz(e -0.40) 5.60  大分直ってきていますがまだエラー取られています。ただ軽微なエラーなので減点なしのジャッジも半数ほど。

4.CCoSp4(+0.86) 4.36 ポジションもスピードも問題ありませんし要件を満たしていますので当然Lv4です。

5.FCSp4(+0.71) 3.91 上記に同じ。

6.2A+2T*(+0.57) 5.63 これは若干判断が分かれるかなと思いかけましたが、帰宅後TVで見ると崩れているというほどでもないので減点にはなりませんでした。

7.3S<* (-1.30) 1.89 お手付きしていますし、刺さっていますのでしっかり引かれています。まあこんなものでしょう。

8.3F+2Lo+2Lo*(+0.80)  10.59  回転不足対策をやってきたんだろうなとわかるほど明確にきっちり回ってましたし、流れもスムーズで着氷もクリア。

9.3Lo*(+1.20) 6.81  申し分のないジャンプですのでこのくらいの加点は付くでしょう。

10.FCCoSp4(+0.79) 4.29 昨季は腰痛もあったせいかスピードが途中で落ちることもありましたが、ちゃんとコントロールされていて問題なし。

11.StSq4(+1.70)  5.60  ウインドミルがもっと丁寧なら更に加点がついても驚きません。

12.CHSq1(+1.40)  3.40  一人だけ+1のジャッジはもっとスパイラルが見たかったのかもしれません(笑)

TES 67.39BV61.35  GOE+6.04) 

 

コンポーネントスコア

スケーティングスキル   8.64

トランジション        8.18(7.50つけた二人は理由を是非伺いたいです)

パフォーマンス       8.50

コレオグラフィー      8.54

インタープリテーション  8.50

PCS            67.70

TSS          135.16

 

細かく見れば見るほど、不審なところは何もないことが分かります。点数だけで騒いで無駄に体力を使うのは損というものですよね。

むしろ、これだけ仕上げてきた割にはPCSがちょっと渋め(特にトランジション)な気がします。

まあ、まだ序盤ですのでこれから仕上がっていけばもう少しPCSも上がる可能性はありますね。もちろんTESも。

 

いかがですか? 若干のツッコミどころはないわけでもないですが、少なくともアンチの皆さんが大好きな「爆盛り」はどこにも

されていないことがよく分かるかと思います。

ジャッジがおかしなことも確かに良くありますが、だからと言ってよく精査もせず演技をきちんと見もしないで叩くのは愚の骨頂です。

ただヒステリーを起こすだけならサルでも出来ます。人間で少なくともフィギュアファンなら、騒ぐ前に演技を見てプロトコルを見てからに

した方がいいと思います。

 

プロトコル分析などという慣れないこと(注:ブログ記述でということです。個人的には注目の大会のプロトコルは全部プリントして手元に置き読んでます)を

したので少々疲れましたので、今日はこれにて。

いずれにしてもまだシーズン始まったばかりですから、皆さんゆるゆる参りましょう~