歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
記事の無断転載はお断り致します。引用転載の際はご一報を。

歴史に残る誤審と自称モラリストの正体

2013年12月09日 | フィギュアスケート

GPFが終わりました。ジュニアは表彰台には手が届かなかったものの、男子シングルでは優勝と3位、女子も優勝と

良い結果が残せたことは喜ぶべきだと思います。

 

しかしながら、どう見ても足りている浅田選手の3AがURを取られる他、男子やアイスダンスなどで景気よく点が出るのをしり目に

女子シングルは全体的に点数が抑えられました。個人的に私は非常に不当且つ不誠実な採点がまた繰り返されたと思っています。

女子の採点

 

今回、TSの天野氏に帰れコールが飛んだこと、また「公平なジャッジを」求めるバナーが複数掲示されたことに対し賛否両論出ていますが、

私は勇気をもって声を上げ、バナーを掲示した皆さんの勇気は偉大だと思います。特に後者には何ら咎められる謂れはないと思います。

 

特定の選手「のみを」上げてくれという主張ならともかく、「公平に」ジャッジしてほしいという主張が何のそしりを受けるべきでしょうか?

そもそも「公平にジャッジして!」と訴えられるジャッジやISUに襟を正せよと私は大いに訴えたいと思います。

 

そしてさらにあきれ返るのが、今回の動きを全て浅田選手や浅田選手のファンが悪いとバッシングしまくっている自称モラリストの皆様(笑)です。

 

確かに浅田選手のファンにはジャッジに不満を持っている方が多いでしょう。しかし実情を見れば今回のアクションを起こしたのがすべて彼女のファン

というわけではありませんし、採点の不透明さ(というより不誠実、不当さ)に憤りを覚えているのは何も浅田選手のファンだけではありません。

多くの心あるフィギュアファンは公平なジャッジを望んでいると私は思っていたのですが、果たしてそれは違うのでしょうか?

自分の応援する選手の点数に納得がいけばそれでいいのですか? それともジャッジは神様だから公平さを求めることは罰当たりだとでも?

 

自分たちジャッジは公正で誠実なジャッジングをしているというのなら、どうぞ国名やお名前をプロトコルにお出しください。そして堂々と

ジャッジ席にも国旗を掲示されればよろしいでしょう。

 

できませんか? 嫌ですか? 怖いですか?

 

それならばISUやジャッジに後ろ暗いところがあるという証明に他ならないと私は思います。

 

以上


ロステレコム短感と、何故か浅田ファンを叩く方々について

2013年11月26日 | フィギュアスケート

今年の異常気象が尾を引いたのか、世界各国さまざまなところでおかしなことばかり。

もちろんフィギュアスケートの採点なんて、以前からおかしかったのですからますます暴走を極めるばかりですね。

今まで採点に唯々諾々と従ってきた方々も「?」となっているようですよ。遅いがな!!!

 

さて、ちょっとした毒を吐いたところでいつもどおり短く感想を書いてみたいと思います。

男女シングルとペアは成龍しかみられなかったのでそれだけですが。

 

<男子>

SPを見た時は町田選手の調子が良くないのに対して心配しましたが、今年の町田選手はやはり一味違うと思いました。

基礎の見直しと、調子が悪くてもまとめることができたことはとても大きな収穫だと思います。全日本までにどれだけ調子を整えられるかが

課題になりますが、最後の一枠(高橋・羽生両選手はほぼ決まりと見ていますので残り一枠ということで)に近づいたのではないかと

思います。

 

コフトン選手はぐんぐん育ってきて楽しみではあるのですが、ソチ五輪に合わせるにはまだちょっと時間が足りないのではないかと思います。

クワド2種を入れてきていますし、もちろん有力選手なのですが、まだシニアの経験が浅すぎるのであまりにプレッシャーが大きいと

却って選手が気の毒に感じてしまいます。とはいえご本人も指導するタラソワ氏もやる気いっぱいだろうとは思いますが、無理して

選手生命を短くせず、いい選手になって欲しいと思います。SPは素晴らしい出来でした。

 

フェルナンデス選手は調整が遅れているのでしょうか? 同門の羽生選手もまだエンジンがかかりきっていないように見えますが、

フェルナンデス選手の場合は1月のユーロにほぼ仕上がっていればいいということなのかもしれません。

ユーロでの調子を見るまでなんとも言えませんが、ロシアの怒涛の追い上げをユーロで抑えられないとソチの表彰台は

厳しいかもしれませんね。

 

<女子>

リプニツカヤ選手のSPは確かに素晴らしい出来でしたが、点数にはかなりびっくりしました。地元とはいえ、大分大盤振る舞いでしたね。

ただ、若い選手の場合それが却って逆作用するのか、FSではまさかの乱調でしょんぼりしている姿を見てなんとも複雑な思いでした。

でも、彼女は冷静に自分の状況や足りないものを分析できる聡明な選手のようなので、ファイナルでの戦いも楽しみにしたいと思います。

 

コストナー選手もちょっとエンジンかかるのが遅め、というか調子はあまり良くなさそうに見えます。元々転倒が多い選手ですが、お手付きや

コンボが入らないなどジャンプ全体がイマイチの模様。ただ、スケーティングの美しさはやはり健在なので、ただ滑っているだけでもうっとり

させてくれる稀少な選手の一人ですね。若手選手に対しても真摯且つ親切で好感が持てます。

 

ナガス選手はNHK杯でひどいトラブルに巻き込まれて気の毒でしたが、帰国せず日本国内(岡山)で調整ののちモスクワ入りしたのが

功を奏したのか久しぶりに表彰台に乗れて良かったと思います。エラーなどはありましたが、SP・FS共にほぼまとめてきたので

本来の力がかなり出せたのではないでしょうか? 彼女の笑顔をを見ていると何だか和みます。

 

宮原選手はNHK杯に続いてミスを最小限にしてまとめられたのは良かったと思います。URを取られる数も減って来つつあるのは

いい傾向ではないでしょうか?まだPCSが渋いですが、大抵の選手はこつこつ実績を上げていくことで上げていくしかないので

(中には例外もありますけどね…)腐らず頑張って欲しいと思います。練習熱心で努力家の選手ですから更なる飛躍を信じています。

 

村上選手はSPでは大きく出遅れてしまいましたが、FSではあれだけまとめてきたのは立派だったと思います。PCSが渋すぎるのが

非常に不可解というか私も不満ですが、これから全日本までじっくり調整して去年のようにいい演技ができるように期待したいと思います。

 

今井選手はまずは体調改善に努めていただきたいと思います。CoCの前から盲腸を患っているとのことですが、身内で盲腸が悪化し

酷い腹膜炎を患ったものがいますのでとても心配です。今は薬で散らせるとはいえ、悪化した時はとても危険です。どうか無理せず

(とはいえ全日本までは手術などできないのでしょうが…)体を大切にしてほしいと思います。何をするにしても健康な体あってこそです。

まだ若い上に、選手生活を終えた後の人生の方が長いのですから、どうか無理せずに。

 

<ペア>

成龍のみ動画で見ましたが、着実に成長しつつあるのを見てとても喜ばしく思いました。思えば、ペア結成からまだ1年もたっていない

のにGPシリーズに出場して、それなりにちゃんとプログラムをこなしていることがまずすごいですよね。

2人ともまだ若い選手ですし、ソチの次やそのまた次まで続けられる選手ですから、じっくり育ってほしいと願っています。

 

 

話変わって、最近のヘンな風潮について一言物申したいと思います。

もはや名前を伏せるのも無意味だと思うのではっきり名前を出しますが、安藤選手にまつわる騒動と彼女を取り巻く環境や報道について、そして

彼女を熱烈に応援し盲目的に擁護する人々の妙な二段論法について取り上げたいと思います。

 

前例に無い、休業中に妊娠出産を経ての復活は選手とはいえ個人の私生活のことですからどうぞご自由にと私は再三書いてきました。

もちろんリンクに私生活を持ち込まない限り今でも私の考えは変わりません。人様の人生ですからもとよりそんな事情にはあれこれ言う権限など

ありませんし、そもそもリンク外の選手に私はほとんど興味ありません。

 

問題は「シングルママ」であることを錦の御旗にしてなんでも盲目的に彼女の言動を支持し、それに少しでも疑問を呈する人には

集団で攻撃してくる人たちの剣呑さ、薄気味悪さなのです。また、安藤選手サイドも自らGPシリーズの復活権を昨季不意にしたことを

忘れたのか、散々不平不満を言ったあげくになぜかB級大会に3試合も出場するという前代未聞の強硬措置を取ろうとしています。

そもそも、日本人選手でB級大会に複数回出るのは、大抵GPシリーズにはちょっと手が届かない強化選手です。

安藤選手は自ら強化指定を返上していますし、現状の戦績から検討したとしても、強化Bにも指定されるのさえ厳しい状況です。

それでも安藤選手は強力なバックを従え3試合出場するようです。まあ連盟が黙認している以上それでいいのでしょう。

特例扱いですが、ファンの皆さんが言うとおり実績があればこそなのでそこは連盟以外は阻止できませんからどうぞご自由に^^

ここまでできて、しかもマスコミにはことごとく好意的に取り上げられているのになぜ彼女やその熱心なファンは不満なのでしょうか?

しかも、なぜその矛先を浅田選手のファンに向けているのが不可解でなりません。

安藤選手やそのファンのふるまいに対して違和感を覚えるのは浅田選手のファンのみだと思う根拠は、一体どこにあるのでしょうか?

全くもって意味不明ですし、正直単なる八つ当たりにしか思えません。

私が知る限り、多くの浅田選手ファンは今季の浅田選手の演技に夢中で、シーズン序盤はともかく今の安藤選手に対し格別興味を

持っているように見えませんし、ましてや安藤選手のファンの皆さんが言うようなバッシングをしているのはほとんどみません。

まあなかには浅田選手しか好きじゃないという方もいらっしゃいますので、そういう方はバッシングしているでしょうが、そういう方は

何も浅田選手にだけいるわけではなく、他の選手の熱烈なファンにも強烈な人はいます。私も数人、強烈な浅田選手アンチを

見たことがありますが、IMGや浅田選手サイドが告訴したら確実に勝訴するレベルの酷さでした。

で、安藤選手の熱心なファンや安藤選手関係者の皆様。そこまでひどいバッシングとやらはあったのですか? 苦言や冷静な批判はすべて

バッシングなのですか? でしたら何も安藤選手だけではないですよね? どの選手も結果が出ない時や、選手によっては好調な時でさえ

苦言や批判は出ていますよ。でも選手たちはいちいちそんなものに振りまわれませんし、ファンも多少気にはしても、いちいち反論しません。

何故ならどんなにすばらしい選手であろうとも、すべての人に受け入れられるわけがないことをみんな知っているからです。

 

私(彼女)を批判するな! 批判するのは全部〇〇だ!! 全員が彼女を応援するべき!!! こういう論調は単なる集団ヒステリーだと私は思います。

こうは言っても騒いでいる方は自省することはないでしょうが、勝手にレッテルを貼って五輪シーズン真っ最中の今になっても暴れまわるのは

他選手やそのファンに多大なる迷惑をかけることであり、不快な思いをしている人は決して少なくないことにそろそろ気づいてほしいと思います。

今季が最後のシーズンになるのは、何も安藤選手だけではないのです。多くの選手が今季を集大成とすることを表明しています。

どの選手にとっても、また彼らのファンにとっても二度とない大事なシーズンなのです。そろそろ冷静になってもらえないですかね…。

 

 


TEB男女シングル短感

2013年11月19日 | フィギュアスケート

年々体力が落ちる一方の上に、急激な寒さの到来に体がなかなか順応しません。秋はどこ行った?

さて、寝込むほどではないですが元気でもないので表彰台のメンバーで男女シングルのみの感想です。

リアルタイムが一番ではありますが、個人的には早朝放送(録画)→時間差視聴も悪くないなと思ったり。

閑話休題。男子から行きます。

 

チャン選手はここにピークをうっかり持ってきてしまったのかと思うほど、ショートフリー揃えてきましたね。

点数は確かにすごいんですが、あれだけきっちり文句なしの演技を揃えられたらなんも言えねーです。

心配なのは、本番のソチにちゃんとピーキングできるのかということくらいでしょうか。

 

羽生選手はFSでは両方のクワドが入りませんでしたが、技術的にはそれほど心配ないと思います。

EXではよほど悔しかったのか4Tと3A2本飛んでいたそうですが、彼の場合体調維持が一番の課題だと思うので、

スタミナ増強も含めコンディション調整しつつ、ファイナルや全日本できっちり決めてくれればと思います。もちろん

選ばれれば(多分選ばれるでしょうが)ソチでもね。

 

ブラウン選手はクワドレスではありますが、プログラム全体をSP・FS共によくまとめて来ていたなと思いました。

やはり点数は少し高めかなと思いかけましたが、今季は全体的に高めなことを考えると、内容からしてそれほど

おかしくもないですね。アクセルの抜けがありましたが、繫ぎにいたるまで手抜きなしの演技はジャッジに受けるのだろうと思います。

 

続いて女子。

 

ワグナー選手は今季から3F+3Tを毎試合入れてきていますが、まだ回転が足りないことや両足着氷もしばしばありますね。

ただ、毎回しっかり入れて挑戦してきている姿勢には好感が持てますし、今後につながると思います。

まずはトライしなければ成功する可能性もないですからね。相変わらず安定感がありますね。

 

ソトニコワ選手は今回FSで冒頭の3LZからのコンボを3Lz+2Tに自分で瞬時に切り替えられたのが良いターニングポイントになりそう

だと思います。もちろん3Lz+3Loを捨ててほしくはないんですが、危なそうなときにとっさに切り替えられたのは大きな収穫では

ないでしょうか。元々のポテンシャルは高いだけに、今後も自信を持っていけば後から結果はついてきそうな気がします。

 

ポゴリラヤ選手はいろんな意味でまだ若く青いなと思います。冒頭の3Lz+3Tはスピードもあり質も良いですが、2Aを筆頭に

まだまだブラッシュアップするところがいろいろありますね。しかしそれは言い方を変えればそれだけ伸びしろがあるということ

でもあるので、まっすぐに伸びてほしいなと思います。

 

早いものでGPシリーズも今週末のロステレコムで6戦目。ファイナルももうすぐですね。ファイナルが終わるともうすぐ全日本です。

楽しみなような、怖いような。

 

以上


NHK杯感想

2013年11月11日 | フィギュアスケート

リアルタイムでがっつり放送しようと思えばこれだけできるということを、今回のNHKは証明しましたね。

できればペアとアイスダンスのSP(SD)も地上波で見たかったですが、FP(FD)が見られただけまだいいです。

久しぶりに受信料払ってる分を取り戻したような気がします。

 

それはさておき、各カテゴリ別に簡単に感想をまとめたいと思います。

ペアとアイスダンスはフリーでの感想になりますのでご了承ください。

 

<男子>

SPでは織田選手の得点が低すぎてご本人同様私もポカーンとなりました。

エラーはともかく、4Tの回転そんなに足りていなかったのか微妙です。ファンの方には怒られそうですが、高橋選手の方が微妙に見えました。

まあ、高橋選手に関してはSPの演技自体はとてもよくまとめてきましたし、あれだけ点が出るのもまあまあ納得なのですが、織田選手のSPは

低すぎると思いました。FSはまあまあ点が出てホッとしましたが、ちょっと気の毒でしたね。

無良選手はスケアメの時よりは調子を取り戻しつつあるのかなと感じました。FSを去年の「SHOGUN」に戻して正解だと思います。

アボット選手はミスはあったものの、久しぶりにFSをまとめてきて個人的に満足しました。もともとスケーティングなどは非常に良い選手なので、

ジャンプさえ決まれば本当に素晴らしいのですが、それがなかなか難しいのですよね…。

ともあれ高橋、織田両選手共GPFに望みをつなぐ結果になり何よりでした。

 

<女子>

ジャンプにミスはあっても、浅田選手がダントツでした。以前と異なり、ミスしても後に全く引きずらずに全体をきちんとまとめられていることは

確実に高評価に結び付いていることは明確ですね。FSではPCSも70台に乗りましたし、この調子で更なる進化を期待します。

3A2本の構成も考えているようですが、セカンド3Loが認定される確率と対比して考えたら、どっちもありのような。

最後はご本人がやりたい方を選んで満足のいく構成で挑んでほしいと思います。とはいえ、たぶん佐藤先生の存在を考えると

むしろ五輪では6種7トリプルもありうるのではないかなと思いますが(3F+2Loのままということです)

ラジオノワ選手は事前に捻挫したという情報を聞いていただけに心配しましたが、その影響を全く感じさせないほどにいい演技でした。

SPで冒頭の3Lz+3Tが単独ルッツになった時は、次で2Tにするのかとおもいきや3Lo+3Tにするという荒業に舌を巻いたのは

私だけではないと思います。ループの後に3Tをつけるのはかなり難しいのではないでしょうか。

そしてはじけるような笑顔に大変和ませて頂きました。彼女は五輪枠争いとは無縁なので(年齢制限のため)比較的気楽な立場で

GPシリーズに参加できていることもあるのかもしれませんが、あの笑顔は彼女の性格あってのものでしょう。

今後苦しむこともあるかもしれませんが、あの笑顔がなくならないままうまく成長してくれることを祈ります。

鈴木選手はSPから調子がよくなさそうでしたが、FSではかなり乱調ぎみでスピードもありませんでした。

個人的に、SPでセカンド3Tがつけられなかった+3F不安定、FSではルッツで両方失敗など、トゥ系ジャンプが崩れているのが

懸念事項ではないかと思います。フリップルッツ両方2本入りのFSは特に危険なような。

鈴木選手も最後のシーズンなのでやりたいことを優先したのか、あるいは攻めの構成にしたいのかどちらかわかりませんが、

年齢のことを考えると手堅くいった方がいいような気がします。まあ、長久保先生はこういう戦略には長けておいででしょうから

全日本ではまとめてくるだろうとは思います。ファイナルはTEBとロステレの結果次第ですが、国内とはいえGPFが全日本の前に

入るとそれこそ疲れがたまりそうなので悩ましいところですね。でも最後のシーズンだからやっぱり鈴木選手も出たいかな?

宮原選手は綺麗にまとめてきているんですが、ジャンプに高さがないのが心配です。どうしてもURされやすいのはこの辺に

原因があるのでしょう。スケーティングは今後伸びるだろうとあまり心配していませんが、まずはもう少し体が大きくなることを

祈りたいところです。15とはいえ高1で145センチは小さいですよね。こればっかりは本人の努力でどうにかなるとは限らないのが

辛いところですが、真面目にコツコツ練習する宮原選手の努力が報われるよう、願ってやみません。

表彰台には日本二人とロシア一人。お姉さんたちと一緒のラジオノワ選手のはじける笑顔がまぶしいひと時でした。

 

<ペア>

やはりヴォロトラペアの圧倒的な完成度の高さに感嘆させられました。FSの曲調は個人的に苦手なのですが、それでもあの

演技の質、完成度の高さ、ユニゾンの精密さといいまさに別格でした。よほどのことがないかぎり、彼らがそのまま五輪の金も獲りそうだと

思います。後は調整だけですね。すべての選手に対して言えることですが、怪我無く病気せず檜舞台に上がって欲しい。

実にお見事でした。

日本の成龍ペアは結果うんぬんより、まず結成1年にも満たない状態でここまで来られたことにまず敬意を表したい心境です。

シングルからの転向で、ペア独特の技を一から覚えつつ体もしっかり作り上げてきた木原選手、どれだけ大変だったことか。

高橋選手も以前より体重を落としたと聞いていますが、相変わらずリフトのポジションなど素晴らしいです。ただ、ジャンプはそろそろ

1種類でもいいので確実に決められるようになってもらいたいです。

そして、アメリカの佐藤コーチ(夫妻)も大変なご尽力をされたと思います。既に彼らの元にはシングル中心に門下生がたくさんいるにも

関わらず、彼らをあたたかく見守り指導して下さるのは競技ファンとしてもありがたいことです。

まだ若いペアですから、今後もじっくり育ててあげてほしいと思います。

 

<アイスダンス>

メリル&チャーリーの伝説更に更新。何とも美しく優雅で更にミスのない演技。彼らもまた別格の演技でした。今季で最後との話を聞いていますが、

非常に残念です。是非とも競技引退後は日本のアイスショーにおいでください。駆けつけますから!

キャシー&クリスも頑張りました。SDから順位を一つ上げましたし、SDでのミスをちゃんと修正してFDでは素晴らしい出来でした。

まだクリスの膝は痛いままのようで心配ですが、どうか無理せず悪化させないように頑張って欲しいと思います。

次は全日本ですね。1か月以上ありますから、練習と同じくらい体のメンテナンスもよろしくお願いします。

 

いつものことながら、採点は不可思議いろいろでしたが今回はそればかりでなく、女子FS途中でシステムダウンという事故まで

起きてしまいました。リンクの上に20分以上放置されてしまったナガス選手が本当に気の毒でしたが、ずっと笑顔でいてくれたことに

敬意を表します。演技にも少なからず影響は出たと思うのですが、それを言い訳にしないところも本当に立派です。

そればかりか、彼女はツイッターで観客の皆さんが支えてくれた、ありがとうと感謝の意を示していたことも記しておきたいと思います。

個人的に彼女には今大会でのMVP特別賞をお送りしたい心境です。

 

以上


中国杯短感&東西選手権に思うこと

2013年11月04日 | フィギュアスケート

ちょっと遅くなりましたがごく短く中国杯感想など。ついでに東日本選手権と西日本選手権についてもちょっとだけ。

 

ペアやアイスダンスはまあ大体想定内として、男女シングルが荒れ模様でした。

男子は表彰台には乗るかもと思っていたものの、優勝までは想定していなかった(失礼)ハンヤン選手が初のシニアGP金メダルでした。

コフトン選手もクワド2種持ちになり、楽しみですね。五輪に出られるかどうかわかりませんが(なにせロシア男子は1枠…恐ろしあ)

結構善戦するのではないかと期待しています。ゴッドマザータラソワ先生も喜んでおられることでしょう。

小塚選手は3位に入りましたが…個人的には順位よりも内容がかなり心配です。やはりコンディションが整わないのか、ソチに向けて

大変厳しい様子に見受けられます。頑張って欲しいところですが。

 

女子はまさかのダークホース15歳ポゴリラヤ選手の優勝でしたが、万馬券とは言わないまでもほとんどの方が予想しなかったでしょう。

いつぞやのパシュートかなにかで上位陣がゴール直前でみんなコケて、5位くらいの選手が優勝をさらっていったのを思い出してしまいました。

国内無風区のコストナー選手はいいとして、ロシア2枠を争うソトニコワ選手と、最大枠3つあるもののやはり厳しい選考になりそうな村上選手の

今後の調子が気にかかります。特にソトニコワ選手はフルッツでありつつフリップの成功率が低めなのが痛いところですね。

スケーティングやスピンなど総合力はあるのにジャンプが落ち着かないのは体型変化がまだ落ち着かないのか、あるいはプレッシャーに

弱いのか理由は不明ですが、いいものは持っていると思うので、もし五輪に間に合わなかったとしても腐らず今後も頑張って欲しいですね。

今井選手はいいスケーティングをアメリカから持ち帰って、今後国内で練習を積むようですね。体調を崩していたため、大分痩せてしまい

コスチュームがぶかぶかになっていて痛々しかったです…。とにかくまずは健康第一で。所作はとても綺麗で良かったと思います。

 

さて。東日本選手権ならびに西日本選手権は概ね例年通り西高東低の傾向通りだった模様ですね。

いろいろ思うところはありますが、ひとつ言わせて頂くならば「マナーをきちんと守りましょう」ということでしょうか。

特定選手のみ応援したいのならばそれはそれで自由ですが、だからと言って周囲に聞こえるような大声で他選手の批判や中傷は

いただけませんね。

次は全日本です。強化選手以外にも多くの選手が全国から頂点をめざして戦う真剣勝負の場になります。

是非とも真っ向勝負でより公正な採点と選抜をお願いしたいと思います。

 

以上