歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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闇が広がる

2013年03月10日 | フィギュアスケート

田村岳斗氏のテクニカルパネルに対しての疑問が、どうやらジャッジ盲信主義者の琴線をかなり刺激したようですね。

7日に続き9日に投稿された記事にはさらにエスカレートし、恫喝じみた発言や罵倒発言、あげくに何を思い上がったのか

自らのブログへ誘導する投稿までなされていてしみじみあきれ返りました。

名前は出しませんが、自分のブログを田村氏に読むようしつこく主張している人物は素人のフィギュアファンです。

以前その方のブログを拝見したことがありますが、自説に対して絶対的な自信をお持ちの方のようです。

しかし、田村氏相手に自分のフィギュア論を押し付けるのはまさに釈迦に説法というものでしょう。ジャッジを盲信するあまり、

かつて競技者であり、今は解説やショースケーター、そしてコーチとして活躍されている方への最低限の敬意すらないとは

その時点で誠に恥ずかしい方だと断ぜさるをえません。大変残念なことです。

 

私はめったによそのブロガーさんにはコメントしませんし、ましてや今回の田村氏の主張に不満など毛頭ありませんので黙って見守って

いましたが、あまりの惨状に自らの考えを今一度コンパクトですがピンポイントで書いておきたいと思います。

 

今回、いみじくも田村氏の発言に対する反応で明らかになっていますが、今おかしいのは「おかしいと思ったことをおかしいと

発言すると(特に採点関連)、それを封じようとする動き」がフィギュアスケート界において生じるということです

しかも、言論の自由が法律で保障されている法治国家日本においてです。

 

他のスポーツをご覧になる方ならご存知でしょう。人間が審判するのですから、判定自体にミスが生じることやあるいは何らかの疑惑が生じることは

事実として多々あります。ジャッジも人の子ですから、ミスや意図的あるいは無意識な不作為などもあるかもしれません。

そのような時に、実況や解説は普通に疑問を口にしますし、そのことに対してタブー視する空気もありません。試合の結果や

競技のあり方について喧々囂々と論ぜられることがありますが、そもそも肯定的否定的を問わず、何か意見を言ったら弾圧されるような

風潮は、きわめて得意且つ異常であると言わざるを得ません。あくまでもフィギュアスケートが「スポーツ」のカテゴリーに入るなら尚の事です。

フィギュアにおいても採点やエラー、URやDGなどの判定がすべておかしいと疑問を抱く方々は言っていないでしょう(少なくとも私はそうです)

そのように主張する人たちに対し、あたかも自らがジャッジの代理人であるかのような高慢な物言いでねじ伏せようとするジャッジ信者たち。

ましてや自分が応援する選手が勝てなかったから文句を言っているのだなどという揶揄に至っては、全く唾棄すべきばかばかしい主張です。

 

本当に採点システムに問題がなく、ジャッジの良心や技術的な知識が十分である、つまりなんら後ろ暗いところがないのであればそれこそ一般の

ファンが何を言おうと受け流せるのではないでしょうか? そもそも、本当に疑惑がないのであればそういった声はあまり上がらないはずではないですか?

 

本当に正当であると思っているならば、なぜ国内の声にばかり異常に反応するのでしょうか?

ついでに言うならば、海外で上がっている疑問に対してはどう説明するのですか? やはりいつも通り、「ジャッジは正しい! 素人が意見するな!」ですか?

ジャッジングに対する疑問を口にするのは、むしろ海外の関係者やファン、解説者の方が多いのですがそちらに対してはあまり物申す気配は

感じません。もっとも、私も海外のあらゆる意見を網羅しているわけではないので(当然ながら)海外の記事を紹介されるブロガーさんや

海外解説の動画で知る限りですが、日本のようにおとなしく唯々諾々と審判を受け入れるのではなく、大いに物申す解説者(元選手も多いですね)は

枚挙にいとまがありません。

 

少なくともおかしいと思ったことをおかしいと主張したり、何らかの提言をする人に対して頭から否定し弾圧しにかかるような動きが起きる競技は

健全な競技とは言い難いと私は考えます。

ましてや今回声を上げられたのは現場に身を置くまさに「関係者」です。それこそ以前少しフィギュアをかじっていた程度の方やルールブックを見て

自らも関係者の気分になっている方とはわけが違います。本物の関係者に物申すことができるほど、現場で何が起きているかそういった方々は

わからないでしょう。

素人がプロに向かって意見するなとは、まさにあなた方のためにある言葉ではないでしょうか? 天に唾吐くとはよく言ったものです。