今年の異常気象が尾を引いたのか、世界各国さまざまなところでおかしなことばかり。
もちろんフィギュアスケートの採点なんて、以前からおかしかったのですからますます暴走を極めるばかりですね。
今まで採点に唯々諾々と従ってきた方々も「?」となっているようですよ。遅いがな!!!
さて、ちょっとした毒を吐いたところでいつもどおり短く感想を書いてみたいと思います。
男女シングルとペアは成龍しかみられなかったのでそれだけですが。
<男子>
SPを見た時は町田選手の調子が良くないのに対して心配しましたが、今年の町田選手はやはり一味違うと思いました。
基礎の見直しと、調子が悪くてもまとめることができたことはとても大きな収穫だと思います。全日本までにどれだけ調子を整えられるかが
課題になりますが、最後の一枠(高橋・羽生両選手はほぼ決まりと見ていますので残り一枠ということで)に近づいたのではないかと
思います。
コフトン選手はぐんぐん育ってきて楽しみではあるのですが、ソチ五輪に合わせるにはまだちょっと時間が足りないのではないかと思います。
クワド2種を入れてきていますし、もちろん有力選手なのですが、まだシニアの経験が浅すぎるのであまりにプレッシャーが大きいと
却って選手が気の毒に感じてしまいます。とはいえご本人も指導するタラソワ氏もやる気いっぱいだろうとは思いますが、無理して
選手生命を短くせず、いい選手になって欲しいと思います。SPは素晴らしい出来でした。
フェルナンデス選手は調整が遅れているのでしょうか? 同門の羽生選手もまだエンジンがかかりきっていないように見えますが、
フェルナンデス選手の場合は1月のユーロにほぼ仕上がっていればいいということなのかもしれません。
ユーロでの調子を見るまでなんとも言えませんが、ロシアの怒涛の追い上げをユーロで抑えられないとソチの表彰台は
厳しいかもしれませんね。
<女子>
リプニツカヤ選手のSPは確かに素晴らしい出来でしたが、点数にはかなりびっくりしました。地元とはいえ、大分大盤振る舞いでしたね。
ただ、若い選手の場合それが却って逆作用するのか、FSではまさかの乱調でしょんぼりしている姿を見てなんとも複雑な思いでした。
でも、彼女は冷静に自分の状況や足りないものを分析できる聡明な選手のようなので、ファイナルでの戦いも楽しみにしたいと思います。
コストナー選手もちょっとエンジンかかるのが遅め、というか調子はあまり良くなさそうに見えます。元々転倒が多い選手ですが、お手付きや
コンボが入らないなどジャンプ全体がイマイチの模様。ただ、スケーティングの美しさはやはり健在なので、ただ滑っているだけでもうっとり
させてくれる稀少な選手の一人ですね。若手選手に対しても真摯且つ親切で好感が持てます。
ナガス選手はNHK杯でひどいトラブルに巻き込まれて気の毒でしたが、帰国せず日本国内(岡山)で調整ののちモスクワ入りしたのが
功を奏したのか久しぶりに表彰台に乗れて良かったと思います。エラーなどはありましたが、SP・FS共にほぼまとめてきたので
本来の力がかなり出せたのではないでしょうか? 彼女の笑顔をを見ていると何だか和みます。
宮原選手はNHK杯に続いてミスを最小限にしてまとめられたのは良かったと思います。URを取られる数も減って来つつあるのは
いい傾向ではないでしょうか?まだPCSが渋いですが、大抵の選手はこつこつ実績を上げていくことで上げていくしかないので
(中には例外もありますけどね…)腐らず頑張って欲しいと思います。練習熱心で努力家の選手ですから更なる飛躍を信じています。
村上選手はSPでは大きく出遅れてしまいましたが、FSではあれだけまとめてきたのは立派だったと思います。PCSが渋すぎるのが
非常に不可解というか私も不満ですが、これから全日本までじっくり調整して去年のようにいい演技ができるように期待したいと思います。
今井選手はまずは体調改善に努めていただきたいと思います。CoCの前から盲腸を患っているとのことですが、身内で盲腸が悪化し
酷い腹膜炎を患ったものがいますのでとても心配です。今は薬で散らせるとはいえ、悪化した時はとても危険です。どうか無理せず
(とはいえ全日本までは手術などできないのでしょうが…)体を大切にしてほしいと思います。何をするにしても健康な体あってこそです。
まだ若い上に、選手生活を終えた後の人生の方が長いのですから、どうか無理せずに。
<ペア>
成龍のみ動画で見ましたが、着実に成長しつつあるのを見てとても喜ばしく思いました。思えば、ペア結成からまだ1年もたっていない
のにGPシリーズに出場して、それなりにちゃんとプログラムをこなしていることがまずすごいですよね。
2人ともまだ若い選手ですし、ソチの次やそのまた次まで続けられる選手ですから、じっくり育ってほしいと願っています。
話変わって、最近のヘンな風潮について一言物申したいと思います。
もはや名前を伏せるのも無意味だと思うのではっきり名前を出しますが、安藤選手にまつわる騒動と彼女を取り巻く環境や報道について、そして
彼女を熱烈に応援し盲目的に擁護する人々の妙な二段論法について取り上げたいと思います。
前例に無い、休業中に妊娠出産を経ての復活は選手とはいえ個人の私生活のことですからどうぞご自由にと私は再三書いてきました。
もちろんリンクに私生活を持ち込まない限り今でも私の考えは変わりません。人様の人生ですからもとよりそんな事情にはあれこれ言う権限など
ありませんし、そもそもリンク外の選手に私はほとんど興味ありません。
問題は「シングルママ」であることを錦の御旗にしてなんでも盲目的に彼女の言動を支持し、それに少しでも疑問を呈する人には
集団で攻撃してくる人たちの剣呑さ、薄気味悪さなのです。また、安藤選手サイドも自らGPシリーズの復活権を昨季不意にしたことを
忘れたのか、散々不平不満を言ったあげくになぜかB級大会に3試合も出場するという前代未聞の強硬措置を取ろうとしています。
そもそも、日本人選手でB級大会に複数回出るのは、大抵GPシリーズにはちょっと手が届かない強化選手です。
安藤選手は自ら強化指定を返上していますし、現状の戦績から検討したとしても、強化Bにも指定されるのさえ厳しい状況です。
それでも安藤選手は強力なバックを従え3試合出場するようです。まあ連盟が黙認している以上それでいいのでしょう。
特例扱いですが、ファンの皆さんが言うとおり実績があればこそなのでそこは連盟以外は阻止できませんからどうぞご自由に^^
ここまでできて、しかもマスコミにはことごとく好意的に取り上げられているのになぜ彼女やその熱心なファンは不満なのでしょうか?
しかも、なぜその矛先を浅田選手のファンに向けているのが不可解でなりません。
安藤選手やそのファンのふるまいに対して違和感を覚えるのは浅田選手のファンのみだと思う根拠は、一体どこにあるのでしょうか?
全くもって意味不明ですし、正直単なる八つ当たりにしか思えません。
私が知る限り、多くの浅田選手ファンは今季の浅田選手の演技に夢中で、シーズン序盤はともかく今の安藤選手に対し格別興味を
持っているように見えませんし、ましてや安藤選手のファンの皆さんが言うようなバッシングをしているのはほとんどみません。
まあなかには浅田選手しか好きじゃないという方もいらっしゃいますので、そういう方はバッシングしているでしょうが、そういう方は
何も浅田選手にだけいるわけではなく、他の選手の熱烈なファンにも強烈な人はいます。私も数人、強烈な浅田選手アンチを
見たことがありますが、IMGや浅田選手サイドが告訴したら確実に勝訴するレベルの酷さでした。
で、安藤選手の熱心なファンや安藤選手関係者の皆様。そこまでひどいバッシングとやらはあったのですか? 苦言や冷静な批判はすべて
バッシングなのですか? でしたら何も安藤選手だけではないですよね? どの選手も結果が出ない時や、選手によっては好調な時でさえ
苦言や批判は出ていますよ。でも選手たちはいちいちそんなものに振りまわれませんし、ファンも多少気にはしても、いちいち反論しません。
何故ならどんなにすばらしい選手であろうとも、すべての人に受け入れられるわけがないことをみんな知っているからです。
私(彼女)を批判するな! 批判するのは全部〇〇だ!! 全員が彼女を応援するべき!!! こういう論調は単なる集団ヒステリーだと私は思います。
こうは言っても騒いでいる方は自省することはないでしょうが、勝手にレッテルを貼って五輪シーズン真っ最中の今になっても暴れまわるのは
他選手やそのファンに多大なる迷惑をかけることであり、不快な思いをしている人は決して少なくないことにそろそろ気づいてほしいと思います。
今季が最後のシーズンになるのは、何も安藤選手だけではないのです。多くの選手が今季を集大成とすることを表明しています。
どの選手にとっても、また彼らのファンにとっても二度とない大事なシーズンなのです。そろそろ冷静になってもらえないですかね…。
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