歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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悪役は一人(一カ国)だけなのだろうか?

2011年07月10日 | フィギュアスケート
2018年冬季五輪開催地決定の脱力感から立ち直ってから、色々と考えていました。
その合間にロミジュリの記者会見を見て、片方のジュリエットの小柄さ加減に驚いたり。

まあそんなことはともかく、投票1回目で過半数越えの63票を獲得して隣国が開催地となったことについて、色々その背景などを考えていました。
そして改めて思ったのが、隣国や某選手だけを批判していても問題解決にはならないということでした。
はっきり書きますが、韓国やキムヨナ選手に問題がないとは露ほども思っておりません。
この3~4シーズンのルール迷走や運用の不公正ぶりは、彼らが糸を引いていたことは状況証拠的にも明らかです。
しかしながら、今回の票数にも表れているように、そんなやり方をたとえ自国の利益に繋がるからとはいえ支持し投票している国が沢山あるのです。
そして今まで、各国の識者が採点のおかしさなどを幾度も指摘したにもかかわらず、ISU会長チンクワンタ氏も、IOC会長のロゲ氏も決してそれを認めずむしろ韓国とキムヨナを支持する発言を繰り返してきました。
敵は本能寺の中にいるただ一人ではなく、もっと大きなものなのです。

そのような状況下で、おかしなものをおかしいと発言することの難しさは、主にわが国のマスコミで見受けられます。ローカル局だと少し異なりますが、キー局ではまるで韓国に乗っ取られたかのような状態であることは、改めて論ずる暇もありません。
けれども、残念ながらそれを是とする日本人、また疑いもなく受け入れている日本人も多いことが現状の打破を妨げているのだと思います。

更に問題がややこしくなるようですが、幸か不幸か、いや競技自体のことを考えればよいことなのでしょうが、フィギュアの男女シングルは現在非常に層が厚い状態です。世界選手権に出てもおかしくない実力を持ちながら、出場枠に入れず出場できない選手が毎年出るような状況です。
これは選手たちが切磋琢磨しより高めあっていいことづくめのようですが、最近の状態を見ていると、特に女子では時に剣呑な状況を引き起こしていることがあります。

日本の選手、特に浅田選手に対するいやがらせやバッシングはみんな韓国選手サイドによるものだという主張を見るのですが、残念ながらそれは違うと思います。
ちょっとブログやツイッターめぐりをしたり、またアイスショーや競技会に足を運んでみれば分かりますが、別の日本人選手のファンで痛烈に浅田選手を非難したり、ネット上でなりすまして情報をかく乱する人々がいるのも事実です。
残念ですが、日本人の敵は外国人だけではないのです。

けれども私も含めてみんな感情を持った人間ですから、好き嫌いがあるのは当然のことだと思います。このブログ上ではなるべく不当な批判は避けるようにしているつもりですが、私も選手全員が好きなわけではなく、苦手な選手もいます。それは仕方がないことだと思うのです。
それを踏まえた上で、過剰に特定の選手やそのファンを執拗に攻撃するのはやめるべきだと思っています。
中には名誉毀損レベルの誹謗中傷もネットではしばしば見かけます。少なくとも事実に基づかない誹謗中傷や、ましてや選手本人のみならずその家族まで叩くのは自分の品位まで貶める忌むべき行為だと思います。

外国の選手やそのファンにおかしなことはやめろと説得するのは難しいですが、ある意味同じ国の人に誹謗中傷やなりすましをやめるようにいうのはもっと難しいのかもしれません。
けれど中盤にも書いたとおり、問題の根源を全て韓国人や韓国陣営になすりつけるのではなく、真実を把握しその上でおかしなことにはしかるべき団体へ抗議していくことを、今後の私の方針としたいと考えています。

これから、この方針に基づいて軌道修正をしていくつもりです。場合によっては厄介な事態にもなりかねないと懸念していますが、信じるところにしたがって行動していきたいと思います。

2018年五輪開催地決定

2011年07月07日 | フィギュアスケート
先ほど2018年冬季五輪の開催地が確定しました。
ソースはこちら
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110707-00000000-mai-spo

三度目の正直で、本当に平昌が奪取してしまいました。
降雪量も少なく、スキー競技を満足にできる環境にないにもかかわらず当選させた、IOC役員たちの良識を疑います。

本当に開催されるならソウル五輪の悪夢が再来することは間違いないでしょう。
心底がっかりしました。

さて、これからソチ五輪まではロシアシフトに移行するとして、キムヨナ選手の去就はどうなるのでしょうか?
ご本人もとっくにモチベーションが低下しているようですし、あれこれ理由をつけてもう試合には出てこないような気がしなくもないのですが、かの国のやることは分からないですね。

何だか考えれば考えるほどむなしくなってきました。

ようやく。

2011年07月05日 | 観劇関係
3日ほど前ですが、ようやく「ロミオ&ジュリエット」のタイトルロールであるジュリエットの発表がありました。
あれこれ憶測を呼んだ割には、予定通り?の新人が来たのでなんとなく拍子抜けですが、どこかからごり押しでねじ込んだ感じはないので、予定通りにちゃんと見にいこうと思います。
東京しか行けないので3回程度ですが、早々に席は押さえられたのでまずはこれで一安心です。
これでしばらくチケ取りはないかな~。12月の「GOLD」(シアタークリエ)は見にいこうと思っているのですが、ロミジュリの後はちょっと観劇スケジュールは空きそうです。

戦略? 試行錯誤?

2011年07月03日 | フィギュアスケート
区切りの日を越えたといえども、まだまだショーシーズンが続いていますが、日本で恒例になっているジャパンオープンの出場予定選手が発表されました。

毎年参加していた浅田選手の姿はなく、GPS欠場の安藤選手が入っているのには驚きましたが、これは日本のスケ連の考えなのでしょうか?
9月にロシアのソチで合宿があるそうなので、その合宿を含め浅田選手がじっくり今季は調整に力を入れるというのなら、それはそれでいいことだと思います。

安藤選手に関しては……まあ彼女のマイペースぶりは今にはじまったことではないので何ともいえませんが、選手の意思だけで決まることではないと思うので、やはりIMGや連盟の考えなのでしょうね。でもGPS欠場なら、昨季のプロを滑るのでしょうか?
よく分かりませんね。

そして鈴木選手はJO初参加でしょうか? 彼女はシーズン初戦にB級大会によく出ていたので、調整は大丈夫なのでしょう。もう振り付けは先月のうちに終わったようですし。
そうしたら鈴木選手はB級大会は出ないで、他の選手が出るのでしょうか?
今季から、GPSの枠数が減ってしまったので、B級大会でも是非とも出たい選手は多いでしょうし、そういった選手にも頑張って欲しいですね。(誤解されると厄介なのでお断わりしておきますが、鈴木選手にB級大会に出ないでくれと言っているわけではありません)

一方の男子は噂どおりプルシェンコ選手確定ですね。同門のガチンスキー選手や、北米勢、日本勢も負けてませんね。今年は男子が熱い戦いを見せてくれそうです。

私はこの日別件で用事があるので観戦に行きませんが、選手の皆さんには怪我のないようにいい演技を見せていただければと思います。

GPS不参加組と2011ー12シーズンのプログラム

2011年07月01日 | 日記
日付が変わってフィギュアスケートでの新シーズンとしての区切りの日になりました。
新しいシーズンはどんな展開が待っているでしょうか?

GPSのエントリーを見ると、若手の有力者が結構上がってきていることが分かります。
しかしその一方で、GPSには出ないものの、まだ他にもワールド表彰台組やついに復活の選手もいますね。

キムヨナ選手と安藤選手はGPSを自らの意思でスキップしたわけですが、アマチュア資格を再び得たプルシェンコ選手の様子も気になります。手術もしたそうですが、ジャパンオープン(とカーニバルオンアイス)に出るとの意向を夫人が呟いているそうなので、状態は悪くないのでしょう。
年齢を問わず素晴らしい選手の一人なので、是非体を大事にして頑張ってリハビリして戻ってきていただきたいですね。

それにしても、GPSの枠が減ってしまったせいか、昨シーズンまでなら普通に出ていた選手が何人もアサインから名前が消えてしまったのは残念でした。
彼らはB級大会に出ることになるのでしょうか? 是非また頑張って、GPSに戻ってきて欲しいと思います。

そろそろ少しずつ新プロの情報が入りつつありますが、やはり持越しする選手は多くなりそうですね。
私が聞いただけでも

浅田選手(FS)
コルピ選手(SP)
ブレジナ選手(SP)

あと他にもいたような……今思い出せるのはこの位でした。

ところでアイスダンスのようにテーマが決まっているわけでもないのに、何故か年によって使用曲や曲調に偏りがよく出ますよね。
昨シーズンは女子でタンゴ系が多かったような気がします。
さて、新しいシーズンではどうなるでしょうか?

そういえば既に発表(本人の告知もしくはショーでの披露)されている新プロもありますね。
ワグナー選手(ブラックスワン/SP?)
羽生選手(FS/ロミオとジュリエット)

個人的にこの秋、ミュージカルのロミジュリを見にいく予定なので、羽生選手のロミジュリもすごく楽しみです。先日のDOIでその一部が見られましたが、期待して良さそうですね。
彼もまだまだ伸び盛り、GPSは厳しい派遣になりましたが頑張って欲しいです。
いよいよ日本男子も枠争いが熾烈になりそうな気がします。

一方の日本女子は、GPS組ともし全日本に出るなら安藤選手での枠争いになるのでしょうね。
ただ、GPS事前スキップは今まで日本の選手はあまりしてこなかったような気がするので(怪我など直前のキャンセルを除く)その影響がどんな形で出るのかは未知数ではないかと推測しています。
特に新たなシーズンから、女子では3-3(もしくは浅田選手のように3Aなどの高難度技)を入れないと厳しくなってくるのではないかと期待半分で見ているので、安藤選手もこれまでの構成だと厳しくなってくるでしょう。
その辺はまた、モロゾフコーチがコレオも兼ねていますので、昨年のようにGPSの様子を見ながら考えるのでしょうが、いきなり枠決めのかかる全日本でたとえばがらっと構成が変わったプロを試すのは度胸がいりそうですね。
ちなみにキム選手は平昌が当選しても落ちてもワールドは出ないような気がします。何よりご本人のモチベーションが年を追うごとに上がらなくなってきているので大変なのでしょう。

モスクワワールドでのチンクワンタ会長の態度からしても、白人と一部優待選手以外はあまり関心もないようなので、あまり劇的な変化は望まないほうがいいかもしれませんね。
シーズン開幕前にこのような推測を立てるのは残念ですが、毎年期待しては裏切られてきたので、そろそろ諦めの境地に入りつつあります……。