たった12名の試合の感想に2日かけるノロマブロガーでございます。
薄れゆく記憶をたどりつつ、メモを片手にしたためております。
あの日はいろんな意味であつかったです(わざとひらがなですよ)
というわけで今日は女子編です。また滑走順で参ります。
男子同様敬称略で失礼します。
*エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ
肩のテーピングが会場で見ていても痛々しかったです。後日録画で確認しましたら、足も調子悪かったとか。
道理で全体的に元気ないと感じたわけだと納得がいきました。調子が良い時は3Lz+3Tも飛べる選手ですし、
まずは怪我を治すことを専一にしつつ頑張って欲しいところです。
それでも調子が悪いなりに最後までできる範囲のことを精一杯やろうとしていることは十分伝わりました。
素人相手だろうが、やる気のあるなしってちゃんと伝わりますよね。
それと彼女のチャーミングな笑顔は本当にいいですね。小柄な選手ですが、滑っている時はそんなに小さく思わないのですが
表彰台などで他の選手と並ぶとその小柄さに驚きます。(159センチもないと思います)ついでにあのグラマラスボディも毎度のことながら奇跡的だなと思います。
今度はテーピングが取れた姿を見られますように。どうぞお大事に。
*鈴木明子
今までの彼女の定番とは違う路線できたのは、ご本人が言うとおりイメージの固定を嫌い演技の幅を広くする目的からでしょう。
その意図は汲み取りましたが、うーん、あんまりしっくりこない感じです。コンセプトが「鳥(孔雀)」なのだそうですが、調子が今一つだったせいか
鳥の躍動感や軽やかさ、スピードは感じられませんでした。ジャンプのミスが目立ったことと、本人比でステップも本来の良さがまだ出せていない
ように思えました。まだ見る側が見慣れてない所為もあるかもしれません。
ただ、このままではなく必ず修正してくるだろうと思いますので、スケカナにはもっと調子を上げてくるものと推察します。
思ったより点が出たのでちょっと驚きました。もちろんそれで彼女をどうこう言うわけではないですが。
*アグネス・ザワツキー
大柄な選手なのでジャンプが決まるとすごく見栄えがするんですが、ちょっと気の毒な位ジャンプが決まりませんでした。
度重なる転倒で体力を削られてしまったのか、後半でのステップやコレオシークエンスでも精彩を欠き元気がなかったです。
内心で(もうちょっとだから頑張って…)とエールを送りつつ見守っていましたが、曲(ガーシュインのラプソディ・イン・ブルー)は
もうちょっとまとめてきたら助けてくれる曲だと思うので、また頑張って欲しいですね。本当はもっとできる子だと思っています。
*アリョーナ・レオノワ
冒頭で鉄板だと思っていた3T+3Tが少し崩れるとその後ジャンプで抜け2つ、スピンでも取りこぼしがありもったいなかったです。
転倒こそありませんでしたが、本人にとっても納得のいく演技には程遠かったのか、客席からも分かるほど首を左右に振っていました。
年齢的には浅田選手と同い年で中堅どころのはずですが、ロシアでは若手がどんどん台頭してきていますので、彼女自身
相当プレッシャーを感じていることでしょう。素直に感情を表に出すのが彼女の持ち味ですが、今度は良い演技をしていい笑顔を
見たいですね。彼女の初戦もスケカナ? まだまだ修正利きますね。序盤ですしじわじわ仕上げてくるだろうと思います。
*浅田真央
自他ともに認めるスロースターターの彼女ですが、ここ数年来の中でも屈指の仕上がりぶりに舌を巻きました。もちろんスタオベ。
見渡す限りスタオベ(むしろ立ってない人数えた方が早い)
曲は王道中の王道を持ってきましたが、白鳥だけでなく後半に黒鳥の32回転(グランフェッテ)の場面を持ってきたところがさすがタラソワ先生です。
もちろんこういうアレンジはステップで魅せる選手でなければ到底こなせないシロモノですが、ここだけでも見ごたえあります。
とはいえ彼女もパーフェクトとは言えず「この時期としてはベター」な出来で、スピンが一つノーカンというミスや、2A+3Tのセカンドが
ダブルになった(抜けではなく2Aの着氷の後2Tにしたようですが)他、見直す点は色々あると思います。
ただ、昨季までのような不安定さは感じず、全体的に落ち着いていて好印象でした。このまま滑り込んでいき、完成形になった時が
非常に楽しみです。
個人的には1回でいいので、2A+3Tを3Aに、3F単独を3F+2Loにした構成で一回見てみたいです。
*アシュリー・ワグナー
ほとんどスタオベ状態の浅田選手の後で、彼女もかなりまとめてきたのは素直に賞賛に値すると思います。もはや「Almost Girl」の
あだ名は返上と言っていいでしょう。昨季辺りから、自信を持って滑っているのが伝わってきます。そうすると点数にも反映されると。
ただ、まだツーフット癖とはお別れできていないようなのでそれをなくして、ついでに昨季の印象的なスパイラルのように見せ場が
あるとさらにアピール大になるかなと思いました。全体的にはまとめて来ていたのですが、ちょっと物足りなさも。しかしこれは
それだけ彼女が昨季まで評価を上げてきて、自らハードルを上げたが故に見る側もより多くを望むようになった証左であろうと
思います。今シーズンも楽しみですね。衣装も素敵でした。
以上、思ったままを観客目線でまとめてみました。あくまで一個人の見解ですので当然ながら個人差はありますことをご理解くださいますと
ありがたく思います。
なかなか試合を生で見る機会は多くないので(諸事情により泊りがけの遠征は当分できないので…)今回は存分に堪能させて頂きました。
選手の皆様お疲れ様でした。今季もご活躍をお祈りしております。