第四次聖杯大戦争
3ルートの記憶もちのセイバー、
アルトリアが再び第四次聖杯戦争に召還される。
またあのような悲劇が起こることを予想したが、
この世界のアインツベルンは第三次で天草四郎を召喚しており、聖杯に穢れは無い本物の聖杯であった。
その事実に安心すると同時にセイバー自身の願いは既にないが、全力で戦うことを誓った―――。
だが召還されたサーヴァントがどいつもコイツも最強クラスであった。
セイバー:騎士王
アーチャー:英雄王
ランサー:カルナ
ライダー:アキレウス
キャスター:メディア
アサシン:李書文
バーサーカー:フランケンシュタイン(但しマスターはアルクェイド)
真祖の姫がマスターとい訳ワカメな中、セイバーはカルナすらも打倒するが、
「世界平和」というマスターの願いに無色の聖杯は願いの重み耐え切れず炸裂。
結果、史実以上の惨事を冬木の町にもたらして戦争は終結する。
そして史実とは違う形で1人の英雄が蘇り、1人の英雄が誕生する――――。
完結済みなのでぜひ見てください
「そして、それはお前も同じだ、カルナ」
「承知の上だ」
「今殺してやるべきだろう。その少年の未来を思うのであれば」
「未来の価値は当人だけが評価すればいい」
「この戦争と同じことが起きるぞ。
この、最新にして最強の『伝承保菌者(ゴッズホルダー)』である少年をめぐってな。
今後、どれだけの試練が彼の前に立ち、それを越える事でどれだけの軋轢が生じるか。分からぬお前ではあるまい」
英雄王さえ欲する至高の品だ、それを魔術師や教会にどれだけの価値があるのか。
それを跳ね除けるだけの力を少年が得たとしても、それがどれだけの災禍を生むかなど想像に難くない。
なにせ、あるのかどうかさえ怪しい聖杯よりも、
神々でさえ破壊できなかったという太陽の鎧が現物であるのだ。
狙われないほうが難しい。
「この少年は助けて欲しいと願った。であればオレは全力で少年を擁護する。それだけのことだ」
「なんとも善良なことだ、なんとも慈悲深いことだ。それはこの戦争と同じ結果を招くだろう」
「そうかもしれん、いや、そうなるだろう」
鎧を失って尚品格も実力も失っていないカルナは、自分の鎧に身を包んだ少年の姿を見る。
この時代に誕生した『伝承保菌者(ゴッズホルダー)』、いや英雄の卵を見て、心中は複雑だ。
だが、やるべきことは決まっている。
「だとしても、オレはやるだけだ」
「そうか……!」
新しいおもちゃを見つけた子供のような顔をして、綺礼は座った。
自分も全力で庇護するべきだ。
この哀れな被害者を、家族の一切を失ったであろう少年を。
たとえその先に、この地獄以上に多くの死と破壊がまとうとも。
それが、神父としての使命だろう。
「ならば、戸籍が必要だな。私の養子ということにしよう。かまわんか?」
「そうしてくれ。この時代のこの国は、隠れ潜むには狭すぎる」
カルナは一安心したらしく、肩の力を抜いた。どうやら、子供を育てることの難しさにいろいろ思うところがあったらしい。
まあ、まず自分の姿を変化させる初歩の幻術を仕込まねばなるまい。さもなくば、この鎧は目立ちすぎる。
幸いにも、綺礼の魔術の腕は免許皆伝レベルだ。初歩ならばなんの問題もない。
そして、あることを思い出した綺礼はもう一度意地悪く笑った。
「ああ、そうそう。カルナよ。」
「どうした、聖職者。何がそれほど愉快だ?」
「明日にでも、第五次聖杯戦争がおきるぞ」
冬木「オワタ」
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