視点:衛宮士郎
衛宮家の朝は早い。
それはこの家の方針として三食をしっかり食べるため準備を行う必要があるからだ。
なお、衛宮家は朝に強い方でアカイアクマの一家のように朝に弱いという要素はない。
ちなみに遠坂がどれ程朝に弱いかと言えば。
後ろにいる可愛い騎士王のような状態のことを指す。
「シロウ・・・・・・おはよう、ございます・・・・・・」
どんより濁った翡翠の目、
おぼつかない足元、髪は纏めておらずボサボサで。何時ものセイバーなら信じられない姿である。
騎士王としての威厳はなく、まるで寝起きの遠坂のように、無防備であった。
「おはよう、セイバー。もう少しで朝飯だぞ」
俺はホウレンソウを茹でながらしながら挨拶をする。
しかし返答のないまま、背後による気配を感じ取ると同時に俺の背中にもたれるセイバー。
昨晩味わったやわらかい感触が背中に当てられ気持ちいい・・・・・・じゃなくて!
「シロウ・・・朝食はまだですか・・・・・・?」
「せい、セイバー!?あの、今火を使っているのですけど!」
箸で掴んだホウレンソウを幾多束か落としてしまう。
再利用するわけにはいかないが、これくらい許容範囲内だ。
落ち着け衛宮士郎、昨晩セイバーとあんな事やこんな事をしたとはいえ、
心身滅却、無我の極致に至ればこの程度の攻撃など・・・
「シロウ・・・シロウからいいニオイがします・・・」
しかし、敵は強大であった。
セイバーはそのまま俺の腰に手を回し抱きしめた上で、顔を背中に埋めて大きく息をつく。
非常にこそばゆい上に昨晩の情事をいやでも思い起こさせてしまい、顔が赤くなるのが自分でも分る。
「あの、セイバーさん服は?」
セイバーの生足の感触を意識しつつ俺は追及する。
もしもこの家にセイバーと2人っきりならばびぃえる時空とも縁がない健全な青少年として喜ぶが、セイバー今は人がいるんですけどっ・・・!!?
「シロウのYシャツですが何か?」
こっちの願いなど一切無視して甘えた声で俺に答えるセイバー。
裸Yシャツという全国の男子諸君が夢見てやまない夢の内容に息子がブロークンファンタズムしそうになる。
近頃のセイバーは2人っきりになると、こうして無意識に誘惑してきてなかなか・・・・・・いや、だからセイバーさんマジまずいって。
「セイバー、朝食は直ぐにできるから着替えて来てくれ」
横と後ろから突き刺さる視線を意識しつつ鉄の心でこの場からセイバーを追い出す算段をする。
「イヤです、シロウの意地悪。ずっとここにいたいです」
背中で頬ずりしながら、えらく甘えた声でのたもうてくれました・・・・・・頭と息子に血が昇ってゆくのが分る。
ところで桜さん、台拭きをを絞るのもいいのですけど何故に千切れているのでしょうか?
ついでに、何故に影が動くのでしょうか・・・正直怖いのですが。
「ふふふ、今日はシロウと2人っきり・・・ふふふふ」
すまん、セイバー。
その予定は今日でなく明日だったのだ。
俺は覚悟を決めてキンキンに冷えた麦茶を黙ってセイバーに渡した。
「んくんくんく・・・・・・ふぅ、おはようございます、シロウ」
豪快に麦茶を飲み終えたセイバーは眼が覚めたようで朝の挨拶を述べる。
そこには先ほどまであった寝起きの遠坂の気配はなくなり、すっかり何時もの凛々しいセイバーに戻った。
「朝食はあと5分で出来るから着替えるといいぞ」
「え、あ、はい。そうですね。
いくら2人だけとはいえこの姿はさすがにはしたないですね」
2人だけ、をわざわざ強調して少し落ち込むセイバー。
セイバーはどんな姿でも可愛いけど今日のセイバーは色っぽい姿と服相まって凄く可愛い・・・。
いや、なんか桜の方から凄く悪寒がするのですが何なんでしょう・・・選択肢を間違えてDEADENDの予感がヒシヒシと伝わってくる!!
「では、これから着替えてきます」
完全に眼が覚めたらしく背筋を伸ばして居間に向かう。
でもな、セイバー、色んな意味でもう手遅れだからな・・・・・・。
「士郎、もうできたかな?」
切嗣のため息と呆れが混じった声。
「セイバー。おはよう、朝から御馳走様」
「もう、セイバーったら私のシロウを誘惑しちゃって。おはよう、セイバー」
「今日は寝起きの姉さんみたいですね、セイバーさん」
そして、養母と義理の姉兼妹の楽しそうな言葉。
顔は『エンターテイメントをありがとう!』とニコニコと笑っている。
最後の桜も顔は笑っているが眼は全然笑っておらず背後の影が蠢いていた・・・!!
「はい、おはようございます、アイリスフィール、イリヤスフィール、サクラ、それにキリツグ・・・・・・・・・へ?」
セイバーが石化した。
時間停止の魔法でもかかったように停止し、間を置いてセイバーの悲鳴が屋敷に響く。
この後セイバー共々弄られる予感をしつつ俺は、茶碗にご飯をよそい始めた。
衛宮家の朝は早い。
それはこの家の方針として三食をしっかり食べるため準備を行う必要があるからだ。
なお、衛宮家は朝に強い方でアカイアクマの一家のように朝に弱いという要素はない。
ちなみに遠坂がどれ程朝に弱いかと言えば。
後ろにいる可愛い騎士王のような状態のことを指す。
「シロウ・・・・・・おはよう、ございます・・・・・・」
どんより濁った翡翠の目、
おぼつかない足元、髪は纏めておらずボサボサで。何時ものセイバーなら信じられない姿である。
騎士王としての威厳はなく、まるで寝起きの遠坂のように、無防備であった。
「おはよう、セイバー。もう少しで朝飯だぞ」
俺はホウレンソウを茹でながらしながら挨拶をする。
しかし返答のないまま、背後による気配を感じ取ると同時に俺の背中にもたれるセイバー。
昨晩味わったやわらかい感触が背中に当てられ気持ちいい・・・・・・じゃなくて!
「シロウ・・・朝食はまだですか・・・・・・?」
「せい、セイバー!?あの、今火を使っているのですけど!」
箸で掴んだホウレンソウを幾多束か落としてしまう。
再利用するわけにはいかないが、これくらい許容範囲内だ。
落ち着け衛宮士郎、昨晩セイバーとあんな事やこんな事をしたとはいえ、
心身滅却、無我の極致に至ればこの程度の攻撃など・・・
「シロウ・・・シロウからいいニオイがします・・・」
しかし、敵は強大であった。
セイバーはそのまま俺の腰に手を回し抱きしめた上で、顔を背中に埋めて大きく息をつく。
非常にこそばゆい上に昨晩の情事をいやでも思い起こさせてしまい、顔が赤くなるのが自分でも分る。
「あの、セイバーさん服は?」
セイバーの生足の感触を意識しつつ俺は追及する。
もしもこの家にセイバーと2人っきりならばびぃえる時空とも縁がない健全な青少年として喜ぶが、セイバー今は人がいるんですけどっ・・・!!?
「シロウのYシャツですが何か?」
こっちの願いなど一切無視して甘えた声で俺に答えるセイバー。
裸Yシャツという全国の男子諸君が夢見てやまない夢の内容に息子がブロークンファンタズムしそうになる。
近頃のセイバーは2人っきりになると、こうして無意識に誘惑してきてなかなか・・・・・・いや、だからセイバーさんマジまずいって。
「セイバー、朝食は直ぐにできるから着替えて来てくれ」
横と後ろから突き刺さる視線を意識しつつ鉄の心でこの場からセイバーを追い出す算段をする。
「イヤです、シロウの意地悪。ずっとここにいたいです」
背中で頬ずりしながら、えらく甘えた声でのたもうてくれました・・・・・・頭と息子に血が昇ってゆくのが分る。
ところで桜さん、台拭きをを絞るのもいいのですけど何故に千切れているのでしょうか?
ついでに、何故に影が動くのでしょうか・・・正直怖いのですが。
「ふふふ、今日はシロウと2人っきり・・・ふふふふ」
すまん、セイバー。
その予定は今日でなく明日だったのだ。
俺は覚悟を決めてキンキンに冷えた麦茶を黙ってセイバーに渡した。
「んくんくんく・・・・・・ふぅ、おはようございます、シロウ」
豪快に麦茶を飲み終えたセイバーは眼が覚めたようで朝の挨拶を述べる。
そこには先ほどまであった寝起きの遠坂の気配はなくなり、すっかり何時もの凛々しいセイバーに戻った。
「朝食はあと5分で出来るから着替えるといいぞ」
「え、あ、はい。そうですね。
いくら2人だけとはいえこの姿はさすがにはしたないですね」
2人だけ、をわざわざ強調して少し落ち込むセイバー。
セイバーはどんな姿でも可愛いけど今日のセイバーは色っぽい姿と服相まって凄く可愛い・・・。
いや、なんか桜の方から凄く悪寒がするのですが何なんでしょう・・・選択肢を間違えてDEADENDの予感がヒシヒシと伝わってくる!!
「では、これから着替えてきます」
完全に眼が覚めたらしく背筋を伸ばして居間に向かう。
でもな、セイバー、色んな意味でもう手遅れだからな・・・・・・。
「士郎、もうできたかな?」
切嗣のため息と呆れが混じった声。
「セイバー。おはよう、朝から御馳走様」
「もう、セイバーったら私のシロウを誘惑しちゃって。おはよう、セイバー」
「今日は寝起きの姉さんみたいですね、セイバーさん」
そして、養母と義理の姉兼妹の楽しそうな言葉。
顔は『エンターテイメントをありがとう!』とニコニコと笑っている。
最後の桜も顔は笑っているが眼は全然笑っておらず背後の影が蠢いていた・・・!!
「はい、おはようございます、アイリスフィール、イリヤスフィール、サクラ、それにキリツグ・・・・・・・・・へ?」
セイバーが石化した。
時間停止の魔法でもかかったように停止し、間を置いてセイバーの悲鳴が屋敷に響く。
この後セイバー共々弄られる予感をしつつ俺は、茶碗にご飯をよそい始めた。
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