心が舞う。

凄く風が強い１日だった。
電話で「外に設置されているカート置き場から、カートが風に煽られて県道へはみ出しそうで危ない」と連絡を受け、ダッシュで駐車場へ。あ？あれか・・・と、思った時、突風で私の帽子が舞い上がる。まるで風立ちぬのシーンのように。私は背中まで伸びた髪をゴムで結い、キャップの後方の穴に通して固定しているのだけど、めくりあげられるようにして、帽子が宙を舞った。それは本当に一瞬の出来事。猫バスが通り抜けたんじゃないかしら？と思ってしまうぐらい。

あ！

帽子は道路へ。ワゴン車の車輪へ。
ちょうど踏切で、停車中だったので、駆け寄って帽子を拾ったけど、
まさか飛ばされるとは思わなかったので、本当にびっくり。




午後は作業場で静かに仕事。
すると「ねぇ、いちごさん！」とパートさんが２人やってきた。
どうやら、金券の処理方法がわからなかったらしい。
「これはどうするんだっけ？」
とレジさん。

「これは、これでいいんだっけ？」と会計さん。

えっと・・・こうじゃない？あれ・・？うーん、わかんないや(^_^;)
「じゃ、他に聞いてみる！」と２人は出て行った。

私は、金券どころではなく、どこかで、こんなの見たことある。とぐるぐる思考回路をめぐらせていた。
どこで見たんだろ。夢？違う、もっと、どこかで・・・。


あ！マリオ！ノコノコ！

レジの制服の帽子は、キャスケットということもあり、
ねぇねぇとやってきた姿が、マリオっぽい。



小柄な会計さんの寄り添い具合がノコノコ気味。




あっという間の出来事に、なんだか私がマリオの世界に入り込んだ気分だった。


仕事場で褒めてもらうことが多い。私は「自分が出来る子」なのではなく、得手不得手の分類で、たまたま他人には「得手」の方が見えてるだけと割り切っている。だって、私は皆がいっぱい羨ましいし。だからお互いさま。羨ましいなと思うことって、思われる方にしてみれば「え？そんなことで？」ということが多いと思う。暗算が苦手な私。そして人の名前を覚えること、顔を覚えることがどうも不得手な私。
以前にもお客さんに「計算に心が入ってない（笑」と笑われたけど、本当にそう思う。心が入ってないというより、欠落という言葉が似合う。
計算しなくちゃいけない！という状況になると、いつもはあれこれ考える癖に、数字が頭に浮かぶと「ざっくり」する。ざっくばらん。紙に書いてゆっくり計算したい、考えたい。考えるのは「得手」の方なんだけどな。
顔を覚えるのも然り。本当にすぐに忘れちゃう…というより、全体のぼんやり感でインプットしてる。特徴を捉えて、そこから絵を広げていく。

店内を見渡していたら、見覚えのない人がいた。でも声の数は同じ。いつも聞きなれた声、音。
ん？と思ったら、パートさんがヘアスタイルを変えていた！素敵！！！大胆イメチェン！

それがまた、悠里に激似だと思ったんだけど。



有閑倶楽部、久々に読もうかな。

私の気持ちも軽くなり、色々なイメージが舞う。