着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

隅田川花火大会に行かれるお客様の浴衣の着付けに行ってきました

2019-08-03 22:56:20 | 浴衣
もう早くも一週間前の出来事になりましたが、7月27日は隅田川花火大会に行かれるお客様の浴衣の着付けを頼まれており、浅草の某レンタル着物屋さんに行ってきました。
日にちが近づいてきましたら、その日は台風直撃かも!?︎とのニュースが入ってきたり、また実際当日の朝は雨が降っていたりとハラハラしましたが、次第に雨も止み、お天気も回復して無事に行われました。

初めて伺った現場でしたが、浴衣は兎に角沢山あり、お客様は選び放題。
当日着付け師たちは着付けを担当するだけでなく、お客様の浴衣選びのお手伝いもします。
「これにしようかな?それともあれにしようかな?あっちもいいな!」
といった具合で大抵のお客様が最終的には二者択一で悩まれるなか、
「私はこの二つだったらお客様にはこちらがお似合いだと思いますよ」
とわりと即座にアドバイスをすることが出来たと思っています。
これはパーソナルカラーの勉強をしたことが大いに助けになったと思いました。

パーソナルカラーは肌や瞳、髪の毛のお色味などからあてはめられた、その方に似合う色のことです。
特に顔まわりにそのお色味を持ってくるのと持ってこないのとでは大違いです。浴衣は普通、長襦袢を着ない、つまり半衿がないので顔まわりに浴衣の生地の色が直接来ます。そのため特にお色味は重要なのです。
あとは浴衣の模様の柄が大きい小さいなど、その方の体型や雰囲気なども即座に見て似合うものを判断させていただきました。
こういう現場では大人数のお客様の担当をさせていただくので、着付けそのものにかかる時間だけでなく衣装選びも手際よくさせていただくことが着付け師の重要な力量となります。

「この浴衣を選んで良かった、気に入った、意外と似合っていると思う」
「可愛い、素敵な帯結びが気にいった」
というお声も沢山聞けて、私も大いにやりがいを感じました。

こういうイベントは本当に楽しいですね。
いつもは冠婚葬祭、卒入学などで着付けを頼まれることが多く、一生の節目を迎えるお客様と対峙する緊張感ある現場が多いのですが、今回はこちらもウキウキ、楽しい現場でした。
私が若い頃にこういうお店があったら良かったのになぁ~と思います。
今回のお客様たちのように着物で楽しい経験をされた方が、着物に興味を持ってくださったならなお嬉しいですね。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko
コメント
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