着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

縁(えにし)ー不思議な巡り合わせ

2021-04-19 18:06:02 | 着付け教室
先日私の着付け教室に新しく入られた美容師の生徒さんのお話しです。

その方は、船橋市内にお住まいですが、浦安市にある美容室にお勤めとのこと。
ゆくゆくは自分が職場のお客様に着せ付け出来るようになりたいという目標を持たれて来られました。
そして、
「着付け教室を探したところ、先生のホームページを見つけました。その中の先生の経歴に、以前浦安にお住まいだったと書かれていたので、何となく親近感を覚えたんです」
と仰いました。それを伺った私が何の気なく
「浦安のどちらの美容室にお勤めなんですか?」
と質問しました。すると、
「○○(美容室の名前)という美容室で働いているんです」
「え!!!!」
私の中で衝撃が走りました。何とそちらの美容室、私が浦安に居た10数年前に成人式や卒業式、その他の着付けでさんざんお世話になった美容室でした。また、私はいつもそちらの店長さんに髪の毛をカットしていただいていたんです。二人で
「えーっ!!!!! そうなんですかぁ?」
となりました。
何という奇遇でしょう。浦安にも美容室は沢山あるはずで、お店の名前を聞いたところで私がわからなくても不思議ではないことですよね?
それなのに…そんなことがあるんですね!!! 
しかもその生徒さんは私がその美容室でお世話になっていた丁度その頃にお勤めされていたこともわかりました。
既に私たちは出会っていたのでした!
不思議なご縁にびっくり。世間は本当に狭いですね。

私のお教室の生徒さんの中には、たまたま私が着せ付けさせていただいたお客さまだった方や、お客さまがご紹介してくださった方が居られます。
また私に着せ付けを頼まれるお客さまの中には、生徒さんのお知り合いの方や、以前私が着せ付けをさせていただいたお客さま(リピーターさん)、またそのお客さまのご紹介でご連絡をくださる方が居られたりもします。
こちらからご依頼したことは一度もありませんのに、本当に有難いことです。

今までお一人お一人の出会いを大切に、私なりに一生懸命お仕事をさせていただくことを繰り返していることで、神様は素敵な出会いを呼び寄せてくださったのでしょうか。

ご縁に感謝して、お稽古、頑張っていきましょう!

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko
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もはや文化!? 女性袴とその着付け方について(その2)

2021-04-06 14:48:09 | 
3月が終わり、卒業シーズンも無事に終わりました。
さて、先日のブログで、女性の卒業袴の着せ付け方について、今までの王道ではないやり方での着せ付け方が登場しているということを書きました。
特に私が斬新だと感じた、背中の部分で袴の上から半幅帯の結びを見せるというやり方です。

↓こんな感じです

↓通常はこんな感じ


今まで写真や動画以外、生ではそのような出で立ちの方を見かけたことはなかったのですが、ついに先日お見かけしました。
「ん!?」
でも何か変! 
近づいてみると何と袴の後ろ紐がゆるいのか、袴の背がずり落ち半幅帯の結びがあらわになっているのでした。
↓こんなイメージです


裾ラインが落ちて床をこする形になっており、それにはお嬢様も気が付かれていらっしゃるようで、裾の後ろを持ち上げて歩きにくそうにしていらっしゃいました。
流石に私もこの状態をほってはおけない気持ちになり、ついついお声をかけてお直しさせていただきました。

そこで思ったことなのですが、前述の斬新や着付け方は、下手するとこのお嬢様のように着崩れていると思われることもあるんじゃないでしょうか?
このような考え方から私自身としては自ら敢えてこのスタイルをお客様に提案することは出来ないかな、と感じました。

いずれにせよ、このお嬢様を着付けた着付け師は、もっと根本的な技術を磨くべきですね。一生に一度の晴れの日を台無しにするようなこんな着付け方は如何なものかと思いました。

アレンジの鍛錬も大切ですが、基本はもっと大事です。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

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