着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

着せ付け料金を値切られる!?

2024-04-12 23:10:19 | 着付け師
今年の1月に入るや、ある学校の先生から、
「卒業式当日に、袴の着せ付けをして欲しい、まだ予約は可能か、可能ならば料金はいくらか?」
というお問い合わせがありました。
今のところお受け出来る状況であることと、お値段については複数名の着付けのご依頼でしたので、約1割お値下げした金額でお受け出来るともお伝えしました。
すると、
「もう少し安くしてもらえませんか?」
と値切ってこられました。
「すみません、既にお安くしている金額なので、この金額よりお安くは出来ないです」
と言うと、
「念の為こちらより、安い金額でやってくださるところが見つかったらそちらでやってもらうことにしたいと考えています。それでも値下げは無理ですか?」
「はい、すみません。既にお値下げさせていただいているので」
「そうですか。ではお願いする場合にはまた連絡します」
と電話での、やり取りがありその後しばらくしてから
「やはりお願いしたいです」
とご連絡を受けたのでお受けすることになりました。

着付けの代金をお客様側から執拗に値切ってこられたことは今まで無く、仕事を引き受けたものの、正直何とも嫌な気持ちになりました。

技術職の方に値引きを依頼するということは、その技術を安く見積もるということと同じです。
しかも、私共の技術も知らないのに、或いは知らないからなのか、学校の教師という立場で、
「たかが着付師ごときに、何でこんなに料金を払わないといけないんだ」
とでも思われていたのでしょうか?

しかしながら例えば、自分自身が髪の毛のカットで美容室に行こうと思った時、体調が悪くて病院で診てもらおうと思った時、先方に値切るということをすることがありますでしょうか?

今回は、私と私の生徒さんとでこのお仕事をさせていただきだきましたが、お仕事を終えて直接私が担当したお客さまにいつもしている、
「今回の着付けで、苦しかったとか、着崩れたなどの不具合はございませんでしたか?その他何かお気づきの点はございませんでしたか?」
という内容で送ったお客さまへのお問い合わせメールに対しても、何の返信も無いままに終わりました。

朝の早くから、一生に一度のセレモニーを着付けで台無しにしないように、生徒さんとも事前に入念に打ち合わせや確認をして当日も誠心誠意お支度をさせていただいたにも関わらず、着付けで喜んでくださったのか否かも知ることが出来ず、そちらについても少しがっかりしました。

技術職の仕事の方々は、仕事が無い時にでも技術や知識を向上させるために時間もお金も沢山費やして日常を過ごしています。
何でもコスパの世の中ですが、何も分からず何の根拠もなく値下げしてこられるお客さまや、上から目線のお客さまは、こちらも人間なので精神衛生上よろしくないです。
正直傷つきます。
今後は、そういうお客さまに対しては最初から丁重に断るようにしたほうが良いのかもしれないと思いました。

私のお客さまの中には私の着付けを気に入ってくださって何度も使ってくださるリピーターさんも居られますし、生徒さんになられた方も居られます。
改めてそういう方々が居られる、そのご縁に感謝しました。
また今後も、私が一所懸命お仕事をさせていただいたことがお客さまに通じて、それによってこちらも大切にしていただけるような、そういうご縁ができるようお仕事をしていきたいと思います。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生成AIに聞いてみた

2024-04-08 13:56:41 | 川口着付個人教室
ちょっとお遊びで、今話題の生成AIに、私のブログ「着付けの気づき」についてお尋ねしてみました。

question:
「着付けの気づきというブログはどんなブログですか?」

answer:
『「着付けの気づき」というブログは、着付けの個人教室を運営している先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語るブログです!
先生は着付け技能検定一級の資格を持ち、着付けの免許についても詳しく語っています。ブログでは、着付けの技術や日常の出来事、腱板断裂の手術後のリハビリ体験など、さまざまなトピックについて綴られています。
最近はYouTubeで着付け師さんたちが動画をアップしているため、その方々の動画を見てシミュレーションしたりヒントを得たりしているそうです。着付けの技術を磨くために努力されている様子が伺えますね。
このブログは、着物や帯に触れることができない期間に、先生に与えられた試練と向き合いながら、着付けの世界に対する情熱を綴っているようです。お仕事復帰やリハビリの成果を願っています。』

とのこと。
良いことばかり書いてくださって、応援してくださって有難うございます。

はい、試練に向き合い、目下のところリハビリを頑張っています。
お仕事の全面復帰に向けてこれからも頑張りますね。
有難うございました♪

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

腱板断裂手術後9ヶ月が経過しました

2024-04-05 10:40:42 | 腱板断裂
術後8ヶ月の時以来、やはり少しずつは良くなってきてはいるのですが、目標である、
「右手を後ろに回して肩甲骨くらいまであげられるようになる」
というところにはまだ到達出来ず、出来そうで、でも出来なくて、本当にもどかしいです。

お陰さまで日常生活を送るのには特に不自由を感じなくなってきたので、ここまで治ってきた状態なら多くの方は
「治った」
と考えて治療を終える方も多いのかもしれないと思います。
先日の主治医の診察の時には、
「私が目標としている動きに関しては術後1年や2年かけてゆっくり治っていくようなもの」
とか、
「川口さんはむしろ治りは早い方」
とか言われました。
それにしても、主治医も担当の理学療法士も着付けの仕事がアスリートほどではないにしても、
「治りたい」
と私が考えるレベルの高さに驚かれている印象でした。
「着物を着て帯まで締める」
ということを教えるのに、私は実際に生徒さんと
「やってみせて、一緒にやってみる」
ということに重きをおいてやってきていました。
このことを現状ではできないので、ここまでの治り具合では満足できないのです。
「そんなところまで手が上がらないと着物を着ることはできないんですか?」
とも聞かれました。
いえ、きっとそんなことはありません。
「和洋ミックスコーデで帯を締めず洋装用のベルトを締めて固定する」
とか
「帯結びを前結びにしたり、改良枕や作り帯を仕込んでおくことにより誰かに帯を回すのを手伝ってもらったり、背中につけることを手伝ってもらう」
などのやり用はあるとは思いますし、教室でも自分が出来るやり方だけを教えれば良いのかもしれません。
ですが、教える以上は、私は手が後ろに回らない方に向くやり方も、そんなことに不自由を感じていない方に向くやり方も、今まで通り両方出来たいのです。
また、和洋ミックスコーデをはじめ、日常着のような着飾らない自由な着方も、礼装の時に装ういわゆる着物の王道な着方も、両方出来たいのです。

私ごとですが、最近次男のところに赤ちゃんが生まれておばあちゃんになりました。
1ヶ月後お宮参りを和装ですることになっています。
取り敢えずどんな手段でも自分一人で着物を着て帯の着装までできるようにしたいです。
どうしても駄目なら主人や生徒さんにお願いして手伝ってもらおうかな。

兎に角淡々とリハビリ頑張ります。


川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする