「そちらの教室で着付けのお免状の取得は出来ますか?」
というお問い合わせは少なからずあります。
将来着付けの教室を開きたい、着付け師になりたい、自分が勉強したという証(箔)をつけたいというのが主な理由です。
残念ながら私の教室ではお免状を発行しておりません。
実は着付けの仕事をするのに、この資格が無ければ出来ないというものは現在ありません。
お免状は、大きな団体などに所属している教室で、その教室が定めたカリキュラム通りの受講をし、試験を受けて合格して認められるものです。
私が開いている小さな個人教室のようにどこの団体にも所属せず、
「やりたいところだけお教えしますよ、出来なかったところは何度でも繰り返し教えますよ、カリキュラムはあなたのご希望に沿ったものを提案しますよ」
などとうたっている教室は、実力をつけることに特化した学習塾のようなものです。塾や予備校に通っても卒業証書が出せないのと同じでしょうか。
大手の着付け学院などで発行されているお免状というもの、それはそれなりに有名校で取ったとなれば価値のあるものかもしれませんが、実はこちらは全て民間資格です。そこの教室のみで通用する資格で、どこに行っても通用する資格ではありません。また、こちらでの資格を取るのには結構費用もかかります。
一方、最近厚生労働省認定の公的資格が出来ています。
「着付け技能検定」です。
着付けに関する知識と技能を問うもので、学科試験と実技試験が行われ、二つとも一定の基準をクリアすれば合格となります。
こちらも、これがなければ仕事ができないという訳ではありませんが、一定の基準の技術を持ち合わせているという証になる国家資格です。この度私、こちらの試験を受け、合格し、「一級着付け技能士」の称号を得ることができました。
流派は問わないというこの試験、受験にあたっては、どういうところが減点対象になるのかを自分なりに考えるところから始めました。
どのような着姿が美しいのか、それにはどんな補整、どのような紐の扱いをしなければならないのか・・・ 色々な教室の色々なやり方を徹底的に調べては自主練を重ね、また実際に現場でも試してみたりしました。時にはA先生とB先生の仰ることが180度違う場面に出くわしたり、こちらを綺麗にしようと思うとあちらがうまくいかなかったりして、大いに悩みましたが、やっと自分なりに「これだ!」と思うやり方に漕ぎつけました。
それでも、試験当日は練習時にはうまく出来ていたところができないという反省点も沢山あり、合格発表まで本当にドキドキでした。何度となく反省点がフラッシュバックされ、検定委員の先生に
「詰めが甘い!」
と言われる悪夢を見続けました。しんどかったですが、受験は今までの自分のやり方の全てを見つめなおす良いきっかけになったと思っています。
私は着付けで資格を目指すならばこの国家検定をお勧めしていこうと思っています。
将来この検定を目指す生徒さんに対しても、まずは私が合格し、しかも合格点のボーダーぎりぎりではなく、高得点で合格できないとご指導はできないと思っていましたので、それが達成できて本当に良かったと思っています。追々対策レッスンなどを検討していきたいと思います。
因みに検定の実技試験当日はモデルさんに会場まで来ていただかなくてはなりません。わざわざお仕事をお休みしてまで快く引き受けてくださった生徒さん、本当に有難うございました。
着付けのお仕事に携わる皆さん、将来着付け師として働きたい方、こちらの検定を目指してみられてはいかがですか?
川口着付個人教室
http://www.wbcs.nir.jp/~yoko/
というお問い合わせは少なからずあります。
将来着付けの教室を開きたい、着付け師になりたい、自分が勉強したという証(箔)をつけたいというのが主な理由です。
残念ながら私の教室ではお免状を発行しておりません。
実は着付けの仕事をするのに、この資格が無ければ出来ないというものは現在ありません。
お免状は、大きな団体などに所属している教室で、その教室が定めたカリキュラム通りの受講をし、試験を受けて合格して認められるものです。
私が開いている小さな個人教室のようにどこの団体にも所属せず、
「やりたいところだけお教えしますよ、出来なかったところは何度でも繰り返し教えますよ、カリキュラムはあなたのご希望に沿ったものを提案しますよ」
などとうたっている教室は、実力をつけることに特化した学習塾のようなものです。塾や予備校に通っても卒業証書が出せないのと同じでしょうか。
大手の着付け学院などで発行されているお免状というもの、それはそれなりに有名校で取ったとなれば価値のあるものかもしれませんが、実はこちらは全て民間資格です。そこの教室のみで通用する資格で、どこに行っても通用する資格ではありません。また、こちらでの資格を取るのには結構費用もかかります。
一方、最近厚生労働省認定の公的資格が出来ています。
「着付け技能検定」です。
着付けに関する知識と技能を問うもので、学科試験と実技試験が行われ、二つとも一定の基準をクリアすれば合格となります。
こちらも、これがなければ仕事ができないという訳ではありませんが、一定の基準の技術を持ち合わせているという証になる国家資格です。この度私、こちらの試験を受け、合格し、「一級着付け技能士」の称号を得ることができました。
流派は問わないというこの試験、受験にあたっては、どういうところが減点対象になるのかを自分なりに考えるところから始めました。
どのような着姿が美しいのか、それにはどんな補整、どのような紐の扱いをしなければならないのか・・・ 色々な教室の色々なやり方を徹底的に調べては自主練を重ね、また実際に現場でも試してみたりしました。時にはA先生とB先生の仰ることが180度違う場面に出くわしたり、こちらを綺麗にしようと思うとあちらがうまくいかなかったりして、大いに悩みましたが、やっと自分なりに「これだ!」と思うやり方に漕ぎつけました。
それでも、試験当日は練習時にはうまく出来ていたところができないという反省点も沢山あり、合格発表まで本当にドキドキでした。何度となく反省点がフラッシュバックされ、検定委員の先生に
「詰めが甘い!」
と言われる悪夢を見続けました。しんどかったですが、受験は今までの自分のやり方の全てを見つめなおす良いきっかけになったと思っています。
私は着付けで資格を目指すならばこの国家検定をお勧めしていこうと思っています。
将来この検定を目指す生徒さんに対しても、まずは私が合格し、しかも合格点のボーダーぎりぎりではなく、高得点で合格できないとご指導はできないと思っていましたので、それが達成できて本当に良かったと思っています。追々対策レッスンなどを検討していきたいと思います。
因みに検定の実技試験当日はモデルさんに会場まで来ていただかなくてはなりません。わざわざお仕事をお休みしてまで快く引き受けてくださった生徒さん、本当に有難うございました。
着付けのお仕事に携わる皆さん、将来着付け師として働きたい方、こちらの検定を目指してみられてはいかがですか?
川口着付個人教室
http://www.wbcs.nir.jp/~yoko/