着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

メイクを教わりに行ってきました

2022-11-08 13:31:31 | 習い事
先月、息子が結婚式を挙げましたが、挙式当日は私自身が黒留袖を着たり、参列する母への色留袖の着せ付けをしたりなど諸々の段取りの関係上、当日のメイクは自分でするという選択をせざるを得なくなりました。
お恥ずかしいのですが、普段、自分自身はメイク方法を教わったこともなく、本当に適当にして過ごしてきました。しかし、新郎の母ともなればある程度、お会いする方々に恥ずかしくないメイクをしたいものだと思い、どなたか教えてくださるところはないかとネットで検索してみました。そしたら家から近いところで教えてくださる方がいらっしゃるということが分りましたので、早速予約をして教わりに行ってきました。
 
前もって「黒留袖に合うメイクを教えてほしい」と伝えていましたので、そのレッスンです。
レッスンは、まず先生が説明をしながら私の右半分の顔にメイクをされて、次に左半分の顔を私がそれに習って実際にやってみるという流れでした。
仕上がった私の顔を見てみると普段メイクをし慣れていないせいか、かなり化粧が濃く感じました。
「ちょっと濃くないですか?」
と尋ねると先生は、私の首周りにお手持ちの黒のカーディガンを巻かれました。
すると本当に驚いたことに、全く濃く感じることなく、それどころかお化粧が綺麗に映えて我ながら
「いつもより少し綺麗かも?」
と感じたのです。
「黒留袖を着るということはこういうことなんですよ。普段あんまりお化粧していないと仰っていたから余計にそう思われるかもしれませんけど、あんまり薄化粧にしてしまうと、お顔が着物の色や絹の光沢感に負けてぼんやりしてしまうので、このくらいしっかりメイクして良いんですよ」
と先生。なるほど。メイク方法もさることながらその理由なども教えてくださり、本当に楽しく、勉強になりました。
 
その後、YouTube動画でメイク方法やお化粧品の紹介などが巷には沢山あることを知りました。「春夏のメイク」とか、「秋冬のメイク」など、聞いたことはありましたが、私は今まで、例えば暑い時期ならば汗をかいても崩れないメイクとか、秋冬であれば皮脂量が多くなる季節なのでその対策メイクなのかな、と安易に考えていました。が、着る時のお洋服のお色とリンクしたメイク方法とか、季節の陽射しに映えて綺麗に見せる方法とか、洋服の光沢感などにいかに合わせるかとか、シミを目立たなくするメイクとか…、その時々のシチュエーションや気分などでメイクの道具や方法を変えるなど、さまざまなやり方があることがわかりました。私自身はそんなことを気にしたこともなく、何と今まで自分の顔に対して気遣いもせずに適当に過ごしてきたものだなぁ、と改めて恥ずかしく思うほどでした。
 
今回のレッスンで、メイクをして自分自身がちょっとだけ変身できる術を教わり、また今まで全く使ったことがなかった化粧品やその使い方なども知ることができ本当に勉強になりました。
これからは自分の顔にも少しは向き合って、その時の気分や洋服、着物に合わせてメイクできたら楽しいな、と思いました。


川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko
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「ややこしや~ぁ ややこしや~」

2008-03-09 22:04:15 | 習い事
去年の12月から和裁を習っています。
元々何かを「作る」という行為が好きで、少しずつ形になっていくのがたまらなく面白いし、自分が着る着物も縫えて一石二鳥~
・・・なんてちょっと軽々しい発言ですね。
自由自在に思った通りの着物が縫えるようになるには相当な修行が必要なわけで、まだまだほんの序の口です。

その導入編とでもいいましょうか、今まさに苦労しているのが鯨尺による計測法で、「何尺何寸何分」というのが大体どの位の長さなのか、なかなかピンと来ないのです。
「・・・それって大体何cm位になりますか?」
の問いかけに
「○○cm位かしらね・・・。初めは仕方ないかもしれないけど、いちいちcmに換算したりしないで尺に慣れていかないと、かえってややこしくなるわよ。」
と先生。

実は私、中学と高校の家庭科の教員免許を持っておりまして、その取得に際し授業で「浴衣」の作り方を学び、実際にも作成しましたし、教育実習では「はっぴ」の作り方を教えてきた経験もあったりするのですが、自分が当時教わったのも、教えたのも寸法は「cm」でした。

メートル法に慣れ親しんでいる者に、身近に教えるにはそれでよいのかもしれませんが、やはり本格的に和裁を学ぼうとしているのだから、また、着付けの先生という立場からも、頑張って慣れていきたいと思います。

周りのお仲間たちは
「すぐに慣れるようになるわ!」
とおっしゃるけれど、なかなかどうして・・・。

狂言者の、野村萬斎さんのあのシーンが目に浮かんで、ついつい口ずさんでしまいます・・・。

「ややこしや~ぁ ややこしや~」 


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