着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

腱板断裂手術後3ヶ月の検診がありました

2023-10-10 21:07:47 | 腱板断裂
先日、術後3か月が経過したところで主治医の検診がありました。

検診の直前には術後初めての超音波検査があり、その画像を見られて
「再断裂もないし、順調だと思います」
と言われ、ホッと胸を撫で下ろしました。

前回の術後2ヶ月検診の時は、ベッドに横になった状態でどの位右腕が挙上出来るかチェックされましたが、今回は
1.立ったままの状態で前方に右腕と左腕がそれぞれどこまで挙上出来るか
2.右腕を下げた状態から、後ろにどの程度回るか
のチェックがありました。右腕は前方に125度まで上がりましたが、後ろに回すのはお尻をつたって、真ん中までギリギリ行くか行かないかといったところが限界で、その状態から背中の上の方に上げるなどは痛くてとてもできませんでした。それでも、
「3ヶ月では、こんなもんですよ。順調に回復していると思います」
と言われました。  

来年の成人式の着せ付け(力仕事)など、今月の半ばまでに私自身が受けるか否かのお返事をしなければならないお仕事について、どのように対処すべきかご相談したところ
「次回の超音波検査(12/27)の結果を見て力仕事ができるか否かの判断をするので、
1.そもそもそれまではまだ力仕事をしてはならない
2.今月半ばまでのお返事については、現時点では無理であるので、念の為お受けしない方が良い」
と言われました。
私自身、現在からあと半月ほどでどの程度回復するかが未知数である状況で、見切り発進して
「仕事を引き受ける」
とお返事をしたならば、仮に回復できていない状況でも何が何でも仕事を受けなければなりませんし、またそれが仕事となればクオリティを下げるわけにはいかないため、無理をするのは明らかです。

手術後から今まで長いことこのことでは悩んでいましたが、自分の身体のことを最優先に考えて、きちんと治すためにはやはり無理せずに諦めることも考えなければならないですね。今まで断ることを知らず、前ばかり見て突っ走ってきた私にドクターストップをかけていただいたことは、有り難く思いました。ある意味吹っ切れました。

帰るや否やクライアントさんにご連絡をしたところ
「今後のことを考えればやはり無理をなさらない方が賢明かと思います。今回は残念ですが、しっかり治ってまた一緒にお仕事できる日を待っています」
とお返事をいただき、嬉しく思いました。

やはりこの怪我の完治には時間がかかるようです。
引き続き出来ることを少しずつ増やしながら、それにいちいち喜びを感じながら、また周りにも少し甘えながら慌てずにボチボチ過ごしたいと思います。


川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko
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水平線から朝日は必ず登る

2023-10-03 15:51:34 | 腱板断裂
腱板断裂の手術後3ヶ月が経ちました。

自宅や整形外科でのリハビリをせっせとしていますが、なかなか今までと同じように仕事ができるようになる感覚が想像できず、苛立つ日々です。
よく、痛みを「陣痛」の痛みに例えることがありますが、陣痛はある意味産んでしまったら解放されるのに、この怪我の痛みはいつ終わるのか想像がつかないだけに、陣痛経験者の私としては正直陣痛よりも辛い試練だと思っています。

『今後、もしもこのまま右腕に力が入りにくい状況が続いたら…?』
『もしも右腕の可動域が元に戻らなかったら…?』
『これからも後ろに手を回すと激痛が走る状況が続いたら…?』
『(手術は右肩でしたが)もしも左肩にも痛みが出てきたとしたら…?』

常に周りには明るく振る舞っていても、また、命まで取られる怪我ではないのだと自分に言い聞かせてみても、色々なケースを想像しては、その場合はどんなことができるのか、或いは諦めなければならないのかなどなど、想定問答を繰り返しています。そして現状不自由であることに苛立ったり、今後、手術前と同じような仕事が出来なくなってしまう不安を感じたりしては、気分が萎えてしまう日々を送っています。

そんな時、先日日経新聞を読んでいましたら、北川和徳氏が執筆された「スポーツの力」というタイトルのなかで、2度目の肘の手術を受けられた大谷翔平選手について、次のように評されていました。

1.ケガをしたことへの後悔いらだち、手術への迷いや不安など一切感じさせない笑顔に脱帽した。
2.「起きたことは変えられない」「手術が成功してつらいリハビリを終えてもパフォーマンスが戻るかは未知数」だが、「自分がコントロールできないことは思い悩まない」という振る舞いをしている。

それを読み、彼の強靭な精神力には脱帽するとともに、私もそうあらねばならないとある意味励まされました。しかしながら、そうは言っても弱い自分が出てきては後ろ向きなことばかり考えてしまう私もいます。

そんな中、back number(バンド)の「水平線」という曲を聞いた時、その歌詞に改めて励まされました。

「耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら悩んで
あなたは自分を知るでしょう」

もう少し色々なことに耐えながら、悩み過ぎることなく悩みながら、私は自分という存在を今以上に深く知るのでしょうか。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

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