
JAFリポートによると前後バンパーに次いで多いのが
ボディ左側を破損する板金修理です。
その中でも経験的に一番多いのは
リア左ドア+左サイドシル(またはフェンダー)の2ヶ所の同時破損です。
今日ご入庫の2台は大小の差はあってもまさに


最近のドアパネルには強度を保つためのプレスラインや
サイドモールなどが貼り付けてある“溝(凹み)”がありませんので
ちょっと大きなへこみでも極めて板金が困難で交換修理になってしまいます。
サイドビームとドアパネルは「のり」でくっ付いているだけなので
すぐに剥がれてしまうことも理由のひとつです。
昨今のクルマ造りはエコの名の下に“軽さ”を優先し
なおかつ乗員保護の安全のためにコワレル造りになっていますので
ちょっと激しい衝突をした時など
すぐに保険処理上の「全損扱い」になってしまいます。

燃費を良くして石油資源の直接的節約はもちろんエコなのでしょうが
修理不能で昔は直せた部品を交換させたり、
このようにクルマごと乗り換えさせて廃車を増やすことは
“間接的逆エコ”なわけで
エコやいざと言う時の乗員保護の大義名分のモトで
原価を落とした安い

利益追求をしていないことをジジイは祈るばかりです。