いくら4WDのワゴン車ではあっても
走行距離15万㌔以上の所詮11年前の小型乗用車です。
その買取り査定金額1万3千円も
不勉強な消費者相手ならあり得ない数字ではありません。
ただし、見積書を持って来た際に初めて名刺を差し出して名前を明かした
若いスタッフKの次の話しの内容には大いに不満があります。
私 「まだ自動車税を納めていませんが、どんな扱いになりますか?」
K 「4月1日の使用者が納税義務者なのですでに収めてあるものとして扱います」
私 「それはおかしいでしょ。まだ納付期限を過ぎていないのに
なぜ納付済みが前提になるのですか?そもそも抹消したら間違いなく戻ってくるし
オークションでも月割で別計算で清算されていますので
その分はお宅の儲けということですよね」
K 「そういうことになります。すでに納付済として扱うのが当社のシステムです」
私 「そんなバカな!」
ちなみに、自動車税を管轄する県では
新規及び抹消登録以外については月割の扱いはしないことになっていますが
車業界の商慣習上はごく普通に月割されて金銭授受されています。
なにはともあれ、40分も待たされた挙句の13000円と
買取り店にこちらからわざわざ出向いているのに、結果として「金を払え」と
言っているに等しい、この時期特有のお客の立場無視の自動車税の扱いに腹が立ち
名刺を机上に放置して振り返ることもなく店舗を後にしたのでした。
〔推測するガリバーの儲け主義的胸算用〕
最悪、車検残17カ月のヴォクシーを7月に抹消&解体するとして
自賠責保険の解約保険料:17000円
重量税の還付金:26000円
解体車としての予想価格:15000円(リサイクル料含む)
小計58000円(概算)
そして別途、自動車税の還付:26300円
合計84300円(概算)
つまり解体処理するだけで71300円の利益が上がることになります。
一方、買い取ってもらった私は
乗っていない8カ月分自動車税26300円-買取り価格13000円
=13300円が持ち出しつまりは損を被るというわけです。
もっともガリバーは解体に踏み切る前に
まずは間違いなく業者オークションに出品するでしょう。
N君が出した10万円から推測すると最低でもおよそ13万円程度の落札が予想され
自動車税とリサイクル料金(合計約30000円)は別計算されますので
合計160000円が入金され、なんと147000円の儲けが見込めるのです。
お客に13300円の損失を確実に与えるのに、一方自分達は
上手く行ったら147000円、最悪でも71300円の儲けを企てる見積もりに
苦言を呈することはあまりに当たり前ではないでしょうか。
少しでもお客を思いやる気持ちがあるのであれば
せめて次のような見積もりをすべきだと思えてなりません。
〔普通はこう算出すると思われる買取り査定価格〕
本体の査定価格は0円としても
自賠責と重量税の還付相当額+リサイクル料が支払済みの場合の
解体屋への売却予想価格=合計50000円で買取る。
ただし、4~5月の2カ月分自動車税6500円はユーザー負担なので
差引43500円が買取り価格。
そして事実、“お客軽視”のガリバーの後に寄った「ラビット」では
細かな説明はなかったものの、まさにこの50000円という価格が
呈示されたことを付け加えておきます。
最終的には良心的な10万円の価格を出してくれたN君の元に
ヴォクシーは引き取られ、自動車税2カ月分6500円は相殺されることになりました。
(完)