保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

認知症高齢者の存在価値?・・・②「嘘も方便」ではあっても

2017年03月24日 | 世の中のあんなコト、こんな事

「私の部屋で何をしているんですか!ここは私の部屋ですよ!」

老人ホームの2階2人部屋から1階1人部屋に引っ越しをしているのですから
当然いっぱいに開けっ放しの引き戸式ドアから室内に向かって大きな怒鳴り声が・・・。

家具&調度品の配置が終わっておふくろの希望を聞きながら細かなモノを
納めている時なので私たち兄弟2人を含めた3人が揃って声のする方を振り向くと
その主は80歳前後と思われる爺さんでした。

爺さん「私の部屋からすぐに出てください!」

即座に「この爺さんは何かがおかしい」と直感しましたが、一方的に
怒鳴られることに対してノドまで出かかっている反論を必死にこらえながら
冷静を装ってここの職員に聞こえるように大声で尋ねました。

私「どなたですか?お名前を教えてください」

爺さん「ここは私の部屋ですからすぐに出ないと無理やり出しますよ!!」

こんな嚙み合わないやり取りを2、3回、名前を名乗る気配は全くなく
自らの声でさらに気持ちを昂らせてこめかみに血管を浮き出たせながら
爺さんの怒鳴り声はどんどん大きくなるばかり・・・。

ようやくそんな騒ぎを聞きつけて若い女性職員が跳んで来ました

「〇〇さん、違うのよ。今、出ていくための用意をしているところなのよ」

私「???」

今この部屋に引っ越しているところなのに
"出ていくための用意"?

そして〇〇は
隣の部屋に掲げられているネームプレートと同じです。

爺さん「そうですか、それはすみません。申し訳ない」

私「・・・」

今度は一転、しきりに詫びてくるのですが
部屋を間違えているだけと思えるのに
出ていくための用意となぜ説明しなければならないのか?

隣りもここも自分の部屋と言っている、
激怒の様子がとても普通には見えない、
言葉のやり取りが出来ない等など。

要するに彼女は方便のウソを言ってでも
この場を納めようと必死だったのでしょう。

(続く)

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