今年は3月に女房のミニカバン、6月には私のミラも車検満了日を迎え
確か次女に譲ったトゥデイも7月だったはずですので
3台のユーザー車検にはそれなりのプレッシャーを感じます。
だったら業者に頼めば済む話ですが、軽の一般的な車検費用は
整備工場で6~8万円、ディーラーで7~10万円。
これは新車3年後の1回目の車検を含めた平均価格ですので
3台ともに15年以上経っている場合は高い方に振れることは間違いなく
それを私が必要と考えた作業をしても4万円程度の負担で
抑えられるメリットは捨てられません。
何といっても2年間で8千㌔しか乗らないのです。
安く済む理由の第1は、必ず軽自動車検査協会に行って
新しい車検証を発行してもらわなければならない事務手数料の約4千円
車検検査ラインを利用する約1万円、そして24ヵ月点検料の約6千円
つまり合計約2万円が不要になるからです。
(一番安いと言われるチェーン店価格との比較です)
事務手数料約4千円は自分で行けば0円ですし
約1万円取られる検査ラインはお国のものを利用するので
検査法定手数料の1400円だけで済みます。
認証工場の場合もこのラインへ持ち込む手間賃、一方、自前で設置している
指定工場の場合はそれの利用料が約1万円ということです。
そして安く済む理由の2番目は、点検の結果
ジョイント部のガタや球切れ、マフラーなどからの排気漏れ等
車検に受からない部分以外の整備は自らの責任の下
後日必要な時に行う対処療法にしているからです。
例えばフロントブレーキパッド残量が3㎜(新品時約9㎜)なら
業者はまず交換を奨めるはずですが、もちろん乗り方や走行場所に寄りますが
このミニカの場合は、経験的に2万㌔は持つので次回車検までは大丈夫と判断します。
もっとも読みが外れて途中でシャリシャリ音がし出しても
交換時期が来た警告音ですので、自分ですぐに交換すれば済む話です。
ところで業者に車検を依頼する場合、この24ヵ月点検の結果として
予め交換などを奨めてくることは私にとっては"余計なお世話"です。
前述のパッドの残量の他、エンジンオイルの汚れ
ブーツ類のヒビ、ワイパーブレードゴムやマフラーの劣化
タイヤの溝の減り具合等、どれも過去の経歴上
目視により自分で判断できることばかりです。
一般ユーザーはこれらの不安を煽られる指摘に耐えられず
つい「それでは今回ついでに交換してください」となって
追加整備代が別途加算されることになってしまうでしょう。
これが格安料金で請け負っても
商売として成り立つカラクリと言っても良いのです。
つまり、立ち合いを求めたり事前の了解を取ったりするので
過剰整備ではないにしろ、「危険だから」という"錦の御旗"をすぐに持ち出し
100%否定は出来ないとは言え、不安を煽って客単価を上げて
格安料金を補填する目論みが裏側に潜んでいます。
もっとも、車検に出して数週間後にどこかの具合が悪くなり
「車検を取ったばかりなのに!」等のクレームを言いそうな方は
例え高額になってもディーラーや町工場にお任せした方が良いです。
そもそも車検とは、「自動車の安全と環境保全の観点から
国によって定められた最低基準をクリアできているか」を目的に
決められた項目を定期的にチェックすることであって次の車検までの間の
安心・安全を保証するものではないことは車検証の裏面にも書かれています。
実際に車検ラインを経験してみると、たった10分ほどの検査機器通過の間に
安心・安全が保証されるとはとても思えないことがよ~く分かります。
所詮車検はそんなものですから、ディーラーであれ町工場であれ
ご自分が信頼する整備工場に相応の対価を払って、とても完璧は望めなくても
それなりに感じるだけの安心・安全を得るしかありません。
私の場合は、責任の他人任せは極力少なくし、より多くを自分で
担おうとしているだけのことで、だから安くて当然なわけで
それがユーザー車検の主旨というものです。