保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

ミラのユーザー車検・・・⑥「下取車」の安全は誰が?

2018年04月19日 | クルマに関するアレコレ

かつて自動車業界に30年ほど携わっていた経験から
整備士資格はなくても、フロント業務及び新車・中古車販売を通じて
整備に関しても一応の知識を持つことが出来ました。

故に道路運送車両法に記載されている
「使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備することにより
当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない」
も当然知っています。

つまりこの条文は
使用者自身に自動車の点検と整備を義務付けているのです。

使用者が点検や整備を行う場合資格や許可のたぐいは一切必要ありませんし
整備範囲も限定されておらず、エンジンやブレーキなど重要な部位も
まったく問題ありませんが、法的に指定されている「
保安上重要な部位」の
「分解整備」は自分で行なっても点検整備記録簿へ記入しなければなりません。

ただし、「整備をする」という言葉には
業者に点検や整備を"依頼する"という意味も含まれていますので
日本の行き届いたサービス網に甘えて、他人であるプロに
原則、対価を払って任せてもです。

こうした「他人の車」の保安上重要な部位を分解整備するには
有償・無償を問わず、決められた数の整備士資格者がいる
指定または認証工場で行わなければなりません。

この場合、現在は記録簿に記入しなくて良くなっているはずです。

ちなみに、整備資格を持っていなくても指定または認定工場内では
分解整備が出来ますし、逆に有資格者でも
工場以外では他人の車の分解整備をしてはいけません。
(多分、合っているはずです・・・)

ところで、過去に車が原因で怖い思いをした経験の多くは
新車納入後の未整備の下取車を運転している際に発生しています。

ガス欠はもちろん、冷却液漏れのオーバーヒート
不完全燃焼や点火プラグ不良によるエンジン不調や
MT車の2速ギアが抜けなくなったなんてこともありました。

ブレーキペダルを踏むとスカスカでブレーキが効かず
サイドブレーキレバーを握りっ放しだったり
エンジンチェックランプが点灯し始めていつエンジンが壊れるか
ひやひやしながら帰り着いたことも・・・。

1㌔ほど走った所で燃料パイプが詰まって
燃料タンクがつぶれて立ち往生したり、あと数㌔の高速上で突然
エンジンからガラガラ音が出始めたディーゼル車なんてのも。

例えば業者向けオートオークションには、様々な不具合があるまま
出品されている中古車が決して少なくないのですから
発生した不具合を機会に乗り換えた方々も多いことが
窺え知れるというものです。

当然、下取りに出す車にお金を掛ける方はいないのでしょうが
それを運転しなければならない者はたまったものではありません。

この場合、もしものことがあったとしても
その責任は運転者(=この時の使用者)にあるということでしょう。

ましてや、自動車業界に身を置いているのですから。

かくして望んでもいない様々な経験を通じて
車の不具合や故障に関して大いに学習させていただきました。

そもそも機械は時に壊れて当たり前ですが、日常的に付き合っている
自分のクルマなのですから、
普段と違う兆候は音や臭いで現れたり
その他の感覚を通じても何となく感じ取れるものです。

それ以上に、警告灯には最大の注意を払わなければなりません。

基本的な色による警告の意味〕
・・・重大な異常、故障のため直ちに運転を止める
オレンジ・・・運転は出来るが速やかに点検を依頼する
・・・警告灯ではなく単なる表示灯

かくして、「事故が起きたら自己責任」なんていうレベルではなく
他者(他車)も巻き込む可能性を十分熟慮した上で
自分のクルマの責任は、基本的には自分で持ち、時に自らが信頼するプロの
アドバイスを得ながらも出来ることは自ら行い、出来ないことは
対価を払って工場に依頼する姿勢が完成したということでしょう。

ただし整備士不足という時代背景も聞き及んでいますので
プロと言えどもその能力には差があることは前提にすべきです。

(続く)

コメント
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