一般的に亡くなった人を弔うときは通夜→葬儀→告別式が行われます。
葬儀(宗教的儀式)+告別式(社会的儀式)を「葬式」と呼び
具体的には、読経が始まり遺族と親族が焼香をするところまでが「葬儀」
その後一般の参列者が焼香するところからは「告別式」と考えるようですが
現代社会における実際の場ではその境目は曖昧と言われています。
なお火葬については、私の住む県北部を含めた雪の多い地方では、通夜明け後に
火葬を午前中に済ませて午後に葬儀・告別式のパターンが多いですが
さらなる豪雪地帯では火葬後、春の雪溶けを待ってからの葬儀・告別式になるそうです。
理由は、現代ではもちろん状況は変わっている地域もありますが
訃報を受けても積雪のため参列することが困難だからです。
その他多くの地方では火葬場へ向けた出棺までを葬儀とし、最低でも2時間は
見ておかなければならない火葬後に改めて告別式を執り行うので、芸能人のように
日を改めて「偲ぶ会」等と呼び名も変えて開催し易いものと思われます。
実父が他界したのは昨年2月7日
菩提寺(現在は離檀⇒墓じまいと改葬の顛末)の都合で
翌々日に通夜のみを執り行った後、生前からの本人の希望に従って
48時間以内の引き渡し条件がある信州大学医学部に「献体」されました。
そして1年8カ月経った先月下旬、荼毘に付されてから
大学による合同慰霊祭が実施された後、骨壺に入った状態で
遺骨が返還されましたので、善光寺納骨堂に合葬したのは5日前のことです。
納骨堂本堂の祭壇に遺骨(遺影、既存の位牌も可)を祀り
他の申込者2組と合同でその日の当番のお坊さんによる読経と
参列者の焼香、その後講話があって待ち時間を含め約40分の法要でした。
このお坊さんとは善光寺門前にある39の宿坊(院&坊)の住職のことです。
合祀、所定の位牌、法要については予約は不要で
当日申し込めばそのまま遺骨は引き取られて合祀(合葬)されます。
合祀料10万円、読経法要料5千円、33年間祀られる所定の位牌料10万円
この「葬儀」に掛かった費用は締めて20万5千円。
終了後、市内のホテルに場所を移して
いわゆる「告別式」における"お斎"の和食食事会が約4万円。
参加者は実母、我々兄弟(子供)3名、その連れ合い2名の6名のみ。
これで実父の「葬式」は、全て終了したことになります(合掌)