墓じまいと改葬はすでに済ませていますので
次は仏壇を処分することになります。
押し入れの隣り約80㎝四方に納まっていた仏壇を
まずは同じ部屋の一角に移動しました。
女房家のこの仏壇は多分、昭和30年代にこの家を建てた際に
新たに購入したものと思われ、台座を含めると
おおよそ横63㎝×奥行63㎝×高さ120㎝
重さは40㎏程度はあるそこそこ立派なものです。
近い将来、「御霊抜き(みたまぬき)」といわれる閉眼供養は
スキーイントラ仲間の住職のMさんに依頼するつもりですが
とりあえず腰を痛めないよう二女の連れ合いにも手助けを依頼して
同じ部屋の別の場所に移しました。
ちなみにこうした場合は御霊抜きは不要とされています。
そして出来たこのスペースには、少し時間をかけて
「祭壇」を作る予定です。
【祭壇の構想】
・壁紙等で内装を仕上げ入り口にはカーテンを取り付ける
・奥の壁面一杯に4段の棚(すでに入手済み)をセットする
・1段目…これまで仏壇内に納まっていた位牌・遺影・備品等を納める
・2段目&3段目…それぞれを私と女房用にし自分好みに飾り付ける
・4段目…先祖の遺影等、納まり切れない物を収納。神棚も考慮中
1段目の他界した義理の両親までのご先祖は
「御霊入れ」はせずに形だけは「仏式(葬式仏教)」で祀るつもりです。
一方私の段は宗教色を排除しますが、女房は「同じで良い」と口にしてはいても
実はまだ考え方が固まっているとは思えず、また私にしたところで
将来的にどう変わるか分かりませんので、段ごとにその時点における
自らの好きな趣向で飾っておくことになると思います。
「宗教色をなくす」と言うことは簡単ですが
まだ広がり始めたばかりの「自由葬」などと同じで、曖昧に言い残したまま
亡くなってしまうと、残された遺族は意外に困惑する結果になり
結局は従来の仏式の様式で行われてしまうことは明らかです。
それはそうで、プロを含めたほとんどの周辺の方々はそれしか知らない上
死亡から葬儀まではせいぜい3日程度しかないのですから
新しい未知の形態など考えている余裕はないのです。
仏壇に関してもそうです。
処分するだけして後は何もないのでは「じゃあ遺影はどこに飾るの?」から
悩みが始まって、結局は仏壇っぽい物やおりん等の仏具等を
気持ちの拠り所としていずれはどこかに置くことになるはずです。
従来の仏式の様式に則らないつもりでいるのなら
特に「終活」は自分の希望を叶えるためであると同時に
残された者への気遣いをもう一つの最大の目的にしなければなりません。
(続く)