保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

物損事故(その2)・・・⑤"ごね得"ではありません

2019年01月26日 | クルマに関するアレコレ

多くの一般の方が、自動車の物損事故の被害に遭った時
支払われた保険金で必ず修理しなければならないものだと思っています。

が、これははっきり言って誤解です。

受け取った保険金つまり賠償金は何に使っても良い性格のお金です。

例えば、事故を機会にもう車は手放して乗らない、となっても
当然、支払われた保険金の返金を求められることは100%あり得ません。

お金の支払いをもって終わりにするのが損害保険の世界で
その支払い額を決めるために修理見積書が必要なだけですから
保険会社が内容及び金額をそれで良いと認めること(認定)をしたら
あとは修理しないで済ませても、全く問題ないのです。

ただし、この場合「"認定払い"でお願いします」と言って示談すると
保険金は支払われますが、後日になって修理することに気持ちが変わり
万が一見積もりに含まれていなかった追加修理個所が発生しても
対応してもらえないことを知っておかなければなりません。

もっともこの場合でも、交換部品が多い時は
中古パーツを使えば修理代を浮かせることは可能で、浮いたお金を
お小遣いに回すことも何ら問題はありません。

ところで、今回の事故における私の対応を整理してみます。

1.過失割合は100:0なので過失相殺は発生しない
2.修理見積り額は約24万円、相手は修理費用超過特約を
付保していたので新品部品を使っての修理は可能
3.内々では15年前のミラを直したところであと何年乗るか分からないし
一見しただけでは破損していることすら見逃せる程度なので
保険金を受け取っても修理はせずに他で有効活用する方針に決める
4.受け取る保険金(賠償金)を自由に使うため、買い替えの
方向にしたいので、超過特約を使う修理は必要ない旨を伝える
5.市場時価額は14万8千円と回答があった際、諸費用を加算しても
市場評価額そのものを上げても、その方法は問わないので、結果的に
賠償金が20万円になるよう要求し、
後日これで示談成立

示談・・・話し合いで決めること。特に民事上の紛争を
      裁判によらずに当事者間で解決すること。

 こうして当初提案された時価評価額14万8千円の賠償額を20万円まで
引き上げることに成功しましたが、これは評価額と修理見積もり額の
ちょうど"中を取った"形で妥協し易い、こちらからの逆提案の金額を
そのままT保険会社が受け入れた、つまり話が付いたものです。

もしかしてもう少し粘ったら
いわゆる「ごね得」が期待できたかもしれませんが、そこは私も
"元"T保険代理店の資格所持者かつ"現"T保険3台加入者。

最近、女房が対人及び対物両方の自動車保険の支払いをさせたばかりですし
私自身も保険金支払いは発生しなかったものの、物損事故の際に
お世話になった経緯もあり、無理強いは出来ませんでした。

なお、このT保険会社は諸費用名目での加算はしないらしく
あくまで「時価相当額を20万円にする」処理だったことを
保険金支払い明細書が届いた時点でその内訳を訊ねて
知ったことを付け加えておきます。

この時価評価額(または相当額)、保険会社は「レッドブック」を基に
算出したものなどと説明しますが、今のご時世、実態と乖離した
この本を未だに使っているのは保険業界くらいなものですが
すでに一定の地位を築き上げてしまっています。

とは言え、ネットの実売価格などを調べ挙げた上で話し合うと
今回のように引き上げが可能な数字であるということも明らかなわけで
この辺りのお話は次回に回すことにします。

レッドブック・・・日本査定協会による査定制度や中古車オークションシステム
そして買取専門店などが普及する以前から発行されている。

中古車の売買を行うために下取り査定価格や業者間の売買価格に
的を絞った中古車価格のガイドブックであり、小売価格については
単に店頭販売価格の目安を知るために利用されているに過ぎない。

したがってその小売価格は、実際の通常店頭小売価格の平均ではなく
「最低価格」が掲載されていると考えてよく、対物賠償の基本とする
"現状復旧するための再調達に必要な価格"には及ばず
被害者が損をする可能性がかなり高い。

(続く)

コメント
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