ピアノ調律師(滋賀県、京都市)の独り言

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64歳になった時

2009-08-02 21:46:46 | Weblog
元々調律師になりたかったわけでなく
ピアノが欲しかったから弾きたかったから
調律師になったら安く自分で調整も出来るし
仕事中でも浮かんだメロディを弾けるし
それに自動車工場の仕事で一生を終えるのは嫌だったから
本屋さんで専門学校案内の本を見ていて
調律師という仕事を知ってこの世界に飛び込んだのでした

それから23年、仕事は嫌いでないし
悪くない仕事だと思っているけど
天職だとは今も思えていない
それだけ誇りを持てる仕事では無くなってきてる
ピアノ人口も減ってゆく、この世に必要とされてる度合いが低く思う
医者や教師とは違うから、いますぐ必要なものでもない
それに儲からないしね
自殺した同業者すら居るくらいですから・・・

でも最近、調律や調整が面白くなってきた
ずいぶんと時間が掛かったもんだ
ひょっとしたら老人になった自分にも
64才になっても
来てくださいと言ってくれるユーザーさんが居るようになれるかな・・・

『ホエン アイム シックスティーンフォー by The Beatles』