ピアノ調律師(滋賀県、京都市)の独り言

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「かの香織」をご存知ですか?

2011-10-27 22:08:53 | Weblog
VIDEO JAM  かの香織  (2/2)


今は昔
とか言う書き出しになるのかも知れません
90年代のJ-pop渋谷系に括られてたかも知れません
当時オザケンさんとかオリジナルラヴとか
そういう人達が活躍してた頃です

FMでかのさんの存在を知って
ライヴに行ったのは平成7年前後の頃だったと思います
なぜそう思うかというと
会社からピアノ調律師として独立して間もない頃だったからです

大阪までライヴを見にいくというのは
楽しいはずなのですが
その日はどうも心が晴れていませんでした
仕事が2週間先まで一つも入って無かったから
どうしてもその事が心の片隅に引っかかっていて
なんだか上の空の瞬間もあったのを覚えています

それでも、ライヴは素晴らしく
歌唱力もあるし、サウンドもカッコよくて
ステージも大きめのライヴハウスなので
(心斎橋のクアトロだったとYOU TUBEのコメントにあって
そうだったと思い出しました)

客席と近くて臨場感もありました

それからもう16年が経ちます
なんとか今も仕事を続ける事が出来ています
あの頃の自分に教えてあげたいのは
「なんとかなるから、今日は楽しんで」と

人生ってなんとかなるもんですね

かの香織さんは今はミュージシャンというより
裏方の作曲家の仕事が中心のようですが
もっともっと評価されて良い人だし
ベースの音やリズム系の音作り
効果的なシンセサイザーのアルベジエーター(自動的に分散和音を奏でる装置)
時代とかじゃなく、その曲に必要だから使ってるというイメージがする
優秀なアレンジャーや、サウンドスタッフ
かの香織さん自身の趣味の良さ
(歌い方が好きになれないという人もいるかもしれませんが)
16年経った今でも
新しい古いとか関係の無い音楽で愛聴しています

ところで美人だったんですね~化粧の濃い人だったので
よく分かりませんでしたが、PVを見るとどうも美人のようです

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チェリビダッケさん

2011-10-17 23:36:12 | Weblog

Celibidache Rehearses Bruckner's Ninth

クラシック音楽を聴くようになったのは高校1,2年の頃だと思う

ロックの中にクラシックを取り入れたものが流行っていたので

じゃあ本家を聴いてみようか?と思ったから

そしてたまたま、FMでチェリビダッケさんの来日コンサートのライヴ中継があった

そこで演奏されたのが「ブラームスの交響曲の1番」で

なんてロックっぽい曲だと思った、1楽章がそんな感じだったので

4楽章のメロの繰り返しが終わるエンディングはまた盛り上がってそして拍手の嵐

鳥肌が立った

 

チェリビダッケさんの演奏はテンポが遅いそうで、それがまたロックっぽかったんだと思う

その後、テレビでクラシックの放送があるとよく見ていた

ある日、「展覧会の絵」の演奏をテレビでやっていたので見ていたら

なんだか、だらだらした演奏で、テンポが悪く「酷いものもあるもんだ」と思ったら

最後に指揮「チェリビダッケ」ってテロップが流れた

 

「ああ、なんて僕の感性はいい加減なもんだろう」と笑ってしまった

 

そうしてるうちにピアノに興味が沸いて来て

ビートルズの曲とか簡単そうなものをキーボードで練習しておいては

音楽室に忍び込んでピアノを弾いていた

でも、ほんの10分もすると「コーラス部」が入ってきて、追い出された

そんなことを何回かやっていて

新聞の下の欄の広告で「ピアノのバーゲン」なんかの広告を見ては

「198000円か・・買えないものかな・・・」なんて思っていたが

そんな商品買わなくて良かったと今では思う、w

 

そんなこんなでピアノが欲しくて高校を卒業して就職した

で、買ったのがシンセサイザーヤマハのDX-7というもの、w

シンセは買うものの結局ピアノは買わずにいた

そんなおり会社の帰り道で本屋に寄った時に、ふと専門学校案内を手に取り

見つけたのがピアノ調律師の専門学校というものだった

「これなら買わずに毎日ピアノに触れられる」と思った・・・

 

その日から現在で27年ぐらいが経とうとしています

あの頃の音楽の感性は別として

そういう自分の生き方みたいな感性は今は無いかも知れない

 

ただ今でも少しだけ、思い立ったらやらずに居られない所は少し残ってるかな

「買いたくなったら、買うし」ちがうか~~~w

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ピアノのハンマーを削る

2011-10-08 17:46:02 | Weblog

今日、どこかのサイトでピアノのハンマーを削るという話を読んだ

そこのサイト主によると、簡単に削って良いものでは無いと解説されていたが

読んだ人にどうも誤解を与えかねない内容だなと気になったので

補足的に書いてみたい

(写真の右上の赤いフェルトと白いフェルトで楕円のようになったものがピアノハンマー)

 

「ハンマーを削るのは頻繁に行うべき」と先日の技術研修会でもお話しがあった

ハンマーの打弦部が平で逆三角形のような形になってしまわぬよう

「日頃から奇麗な丸みをキープするように手入れしろ!」という事

 

そこのサイト主はハンマーの形状が三角形になるまで放置された場合

簡単に削るという作業で復旧出来ると思わないで欲しいと言いたかったのだと思うが

しかし、「交換して貰えないなら削るしかないわけ」で質量が軽くなってタッチに影響というが

顕著に出るほどの影響はもう三角形になってる時点を思えば無いであろうと想像する

 

むしろ、他の箇所で重さを補うように仕掛けをするチョイスを選ぶしかないんじゃないだろうか

タッチの影響を避けるためだが、少々鍵盤の深さが浅くなってしまうとか、スプリング感であるとか

問題はタッチという感覚をどう捉え、タッチとは何者なのか?をどう考え、

その上でどれを捨てて、どれを取るかだと自分は思う

もっと言えば鉛を入れる(貼付ける)という禁じ手も存在もする

ハンマーを放置で音質を捨てるという選択肢すらある

「そのチョイスをどうしたか」はユーザーに説明が必要で理解して貰う必要もある(難しいけど)

 

それだけでなくタッチの重さ軽さは

鍵盤がストレートに下ろせているかも関わる、鍵盤の上面の傾きも関わる

左右にガタつきが大きいと、弾くたびに鍵盤の深さが微妙に変わってしまう

深さを一定に出来てこそハンマーの距離との動きのバランスが微妙に調整が出来るのである

 

その時点まで来て、接近であるとか縦型ならキャプスタンの位置とかダンパーの掛かりとか、音質に至るまで

総合的にどう対処出来るか?決まってくるわけなのだから

「鍵盤のフロントやバランスのクロスもすり減ってたら交換して貰えますか?」

とまでユーザーに要求したかったりするのでしょう

 

つまるところ、そのサイト主が行った客のところに来ていた前の調律師が問題

ないし、管理者が調律を頻繁に行っていたか?も疑問も残る問題もあるかも知れない

 

そのサイト主の苦悩も考えると伝わってくる

どうしてこの放置された処理が自分のところにやって来るのかストレスになるのだろう

もちろんそれなりの修理代で儲かれば良いのであるが

ハンマー交換をしない場合なのだから、そういうお客さんの事情なわけで

「儲かる話でない事」は容易に想像出来る

 

色々考えると「削ればOK」と安易に考えて欲しくないと言ったところなのだろう

「ピアノの調律なんてしなくても所詮素人には分からない」なんて

一般の人に考えられがちなのは我々も知っていますが

放置すれば、こちらも本当に困る状態に陥るというのもまぎれも無い事実

虫食いで見事にぼろぼろになったフェルトも何度も見たし

さびで駄目になるケースも非常に多い、三味線のようにピアノはケースに入らない

 

でも、なんの管理のアドバイスもしない、ハンマーも削る事もない整音もしない

そんな調律師も居る事実もある、そこの問題は非常に大きなものがあります

ちゃんと管理アドバイスをしてくれたり、音合わせ以外の作業も丁寧にやってくれる技術者なら

毎年任せて見てはいかがでしょうか

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ロボットのように歌の巧い「さくらまやちゃん」

2011-10-03 18:21:10 | Weblog



先日、テレビ東京系列で放送された特番
ヒット曲をオリジナル歌手と挑戦者がカラオケの採点マシンの点数で勝負するという番組を見た

その中にさくらまやちゃんが「となりのトトロ」をオリジナル歌手の「井上あずみさん」と
カラオケ点数勝負する一番があった

番組を見てて思ったのが、カラオケ採点するマシンは
現在の歌手などの歌をデジタル上で微妙に音程修正やタイミングを修正するソフトのようなもので
歌った瞬間にオリジナル楽譜の音程や音符の長さタイミングとの狂いを判断するようになってるようだ

そのソフトのひとつがメロダインという軟膏のような名前のソフト



歌ってゆくと何セントずれた、それを上下に調整できる
現在他のソフトでは歌ってるタイミングとロスの無い同じタイミングで修正して音に出せるものもあるとか
下手な歌手のコンサートには大きなお助けツールかも

話はそれたけど、そんな感じでカラオケも採点されるようで
番組内ではその大まかなズレの分かる画面を右上に小さく表示させていた

まやちゃんの歌は95点を獲得してたと思う
彼女はほぼ機械通りにメロディをなぞっていた
歌手でも普通の人は出だしの音「ドレミファ」と歌うメロディがあれば、「ド」の音がやや低く入ったり
「ド」であるなら「♭シ」の全音でひとつ下から無意識に上げてゆく人が多い
それは味であり感情に訴える要素でもあるのだけど
これがカラオケ採点では減点対象になる感じである

まやちゃんにはそれが全くと言って良いほど無かった
凄いというか、ロボットだ!
また表情もサイボーグだ!(笑)

「まやちゃん演歌ロボット」特有のビブラート「こぶし」には減点が及ばないようで
他の部分のメロディも狂いが見あたらず、音符の長さもジャストだったようで
この95点という高得点が叩き出せたようである

どんな博士が彼女を作ったのだろう
番組を見て今後のまやちゃんを応援したくなったが
どうもあの「こぶし」は排除して普通の美しいビブラートに修正するプログラムは無いようで
そこがセールスポイントなのだけど、ウィークポイントでもあるように思うな~

頑張れ、実力者まやちゃん!


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