ぴろたまごの雑記帳

小さな庭の見える窓辺でつらつら書いてます
草花の写真もアップしていきます

突然の友だちからの電話

2017-06-04 18:54:13 | 日記

2017-06-04

中学2年からの仲よしグループ。
登下校を一緒にしたり、交換日記をしていた友だち同士が合体して、
社会人になっても、たまの里帰りの時でも、サッと6人が集合し、
ワイワイガヤガヤ、飲んで歌って語り合う、大切な仲間たちがいる。

先週、その中でも1番最初に親しくなったUさんが突然電話してきて、
「今ダンナと松山に旅行に来てるから、道後温泉に一緒に入ろうよ」
と言うのでビックリ! 
買い物から帰ったばかりで、時間も午後2時半すぎ。
「温泉入る気分じゃないから、松山城ならつきあうよ」と、
30分後に待ち合わせて急きょ2年ぶりの再会となったのでした。

久しぶりに会う彼女はますます体格がよくなっていて、
「もうどこまで太るのって感じよね~」とケラケラ笑っていた。

背の高いダンナさんは還暦過ぎても相変わらず姿もやることも若くて、
石垣に2、3段よじ登ってポーズを取ったり、お城や歴史にも詳しい。
看護師しながら4人の子を育て、最近結婚した娘さんの結婚式の写真や
スピーチをタブレットで見せてくれた。

上の男の子2人もシュッとしたイケメンになっていたけど、
末っ子の女の子は高3。これからまだ学費もいるというから大変だ。
たった1時間半の再会だったけど、友だちっていいなと再確認した。





そんな再会を果たした翌日の朝、沖縄に住むMさんから電話があった。
「ごめん朝から。実は今朝、Sさんが亡くなったんだって!」
「えーっ!!」
去年の熊本地震があった日に胃がんがわかって、胃を全摘したSさん。
その後、乳がんまで発覚して、ずっと抗がん剤治療をしていたそうだ。

闘病中だとは聞いていたけど、今年もちゃんと年賀状が来たのに・・
機種変でLINEから友だちが消えた時も彼女だけは残っていて、
「ガラケー卒業?」と明るい様子で連絡してくれた彼女。
「よかばあちゃんになりよるね。今年もよろしく~!」って。

あの時もっとやりとりすればよかった。
病気のことは私は知らないことになっていたのでそれっきりだった。

Sさんは結婚するのが遅くて子供には恵まれなかったけど、
その分、ダンナさんと二人三脚で2つのコンビニを切り盛りして、
友だちの息子たちをアルバイトで雇ってあげたりしていた。

中学時代は私はジュリー、彼女はゴローの大ファンで、
カラオケは何でもうまいし、話が面白い、フランクな人だった。
いつも元気で、およそ早死するタイプじゃないと思ってた。
大地震の時は、がんの宣告に落ち込む間もなく店の片づけに追われ、
店の子たちを自宅に泊めてあげたりしてたんだって。

地元の友だち3人は、そんな彼女のダンナさんが仕事に出ている間や、
親戚の人が帰って誰もいない合間に交代で付き添っていたそうだ。

「頑張りやで8回も抗がん剤打って治そうと頑張ってたんだよ」と聞いた。
みんな彼女のためだけでなく、自分たちが後悔しないように、
最期までつきあわずにはいられなかったのかもしれない。

旅行から帰った翌日にお通夜に行ったUさんからLINEがあり、
残されたダンナさんが「彼女と結婚して幸せでした」と挨拶して、
楽しそうな思い出の写真がたくさん飾られていて泣けたと言っていた。

思いがけなく、普段電話もしない友だち同士で連絡が密になったけど、
Sさんの元気な姿しか知らないまま、もう2度と会えなくなってしまった。

健康で、友だちや家族がいて、こうして生きられるってとても幸せなんだ。
無念だった彼女の分まで、大事に生きよう・・!




コメント
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