音のしっぽ

音楽のこと、娘のこと、日々のつれづれ♪

ギロックとの出会い

2006-09-25 | ピアノ
このことは、ブログを始めてすぐに書こうと思いながら、落ち着いた気分の時にと思っているうちに、月日が過ぎていきました。
今日も、とても落ち着いた気分ではないのですが、ギロック友の会の日でもあったので書きます。

ギロックのことは、コンクールなどで、ソナチネとかを聴いて面白いなと思ってました。
でも、あるコンクールで課題曲のひとつだったのか、低学年の子たちが、次から次に『ワルツエチュード』をすごいテンポで弾くのを聴いて、感心するけど、感動しない演奏だと感じたこともあり、短絡的ですが、ギロックのことに深く興味を示すには至りませんでした。

それから数年以上経ち、今から12年くらい前でしょうか・・
地元の楽器店で、安田裕子先生の講座があり、行ってみました。
主要教材は「アクセントオン1」。
安田先生のギロックに対する熱き思い、安田先生の暖かさ、音楽への愛がとても感じられ、有意義で、音楽の喜びにあふれた講座でした。

家に帰り、「アクセントオン」を順番に弾きました。
シンプルで、簡単なのに、弾き栄えもして、曲想のイメージがつかみやすい。
左手のメロディー、3拍子も多く、簡単な中にもお洒落な音がちりばめられている。
どんどん弾いていって、真ん中あたりの
『風に舞う木の葉』になった時、泣きました。
風、そよ風、強い風、突風、どんな風にも弾ける。

その頃、レッスンのことでも、子育てのことも悩んでいた時期でした。
前に書きましたが、子育ての原点にしている松谷みよ子さんの『あかちゃんのうた』の「木の葉が」の一節が、風景が目に浮かびました。

木の葉がちらちらしてるでしょ
風さんがふいてるのよ
こうちゃんに
こんにちは、って

この詩を子育ての原点にしようと思ったときのことがよみがえり、
そのことを忘れていた自分に気づきました。

ギロックの曲が忘れていたものを思い出させてくれました。

視野が狭くなっていた頭に、心に風が吹きました。


その感動を安田先生に伝えたくて、手紙を出しました。
講座で全国を回られている、偉い、お忙しい先生から、お返事をいただけるとは少しも期待せずに、感動を伝えたくて書いたのですが、数日して、お返事が届き、益々感動しました。
しばらくして、ギロック協会に入り、会報誌を送っていただくことになりました。

ですが、近くで、友の会ができたことを知りつつも、小心者なので、その門をたたくことはありませんでした。
門をたたくまで、何年かかったでしょう。
ピアノランドのお仲間が、友の会の会員であることを知り、誘われて見学だけのつもりが、その日に年会費を払ってました(笑)
約3年近く前のことです。

アクセントオン
西江恵子さんと ウララ・ササキさんのCDがあります。