今年の干支は蛇なので、
蛇に関わる神社が大人気で品川の蛇窪神社などは初詣に8時間以上も並んだとか。
そんなニュースを見て
今まで干支の動物に関する神社に興味はなかったけど、今年は私も蛇を気にしてみようかな と。
神社にいる干支の動物って龍と蛇くらい。
龍は多いですが蛇はほとんど聞かないですよね。
狛犬の代わりに牛やウサギがいるところもありますがあれは神に仕える眷属です。
蛇、蛇神、
と考えてると蛇拳とか蛇鶴八拳とか浮かんできちゃう世代。
それでも近隣の蛇を2社思い出したので、
そのうちの1社、出雲大社相模分祠へ行ってきました。
眷属になりますが大国主命に仕える龍蛇神がいらっしゃいます。
1月半ばまでは混雑してるようでしたがさすがにもう空いてました。
2月2日までは初詣期間でライトアップしたりやシャトルバスが出たりしてるそうです。
出雲大社相模分祠については峠集落の記事で触れました。
出雲大社は言わずと知れた大国主命が国譲りをして隠遁した超有名神社です。
ですが全国にある出雲大社の分祠、分院、教会は明治時代に成立した出雲大社教という教派神道新宗教を布教するための施設です。
仏教系の有名な新宗教(創価学会や立正佼成会など)の全国各地にある支部はよく知られていると思いますが、出雲大社の相模分祠もそれらと同じです。
つまり相模分祠は神社ではありません。
そういった事情があるので
当初、明治に渋沢の峠集落に出雲大社教が分霊されたことは
鎮守の建立を願っていた地域住民にとって不本意だったらしく、
昭和50年に出雲大社教は現在の秦野市平沢に移転しています。
峠集落の出雲大社教跡地にはそのあと神明神社が迎えられているので、
伊勢派の普通の神社がいい!という住民たちの声が伝わってきますね。
峠集落を去った出雲大社教の相模分祠は
平沢村の鎮守、御嶽神社と八坂神社のすぐ近くに移転します。
両社とも天照大御神を祀る伊勢派っぽくないので都合が良かったのでしょうか。
その後50年ほどでここまで境内を拡張し建物を増やし、現在では御嶽神社と八坂神社を摂社の如く従えてるように見えます。
御嶽神社こそが1000年以上この地を守ってきた氏神であること、
知っている方はあまりいないようです。
出雲大社教や相模分祠のことを悪く言ってるわけでは決してありませんが
なんかね、
いろいろありますよね神社も神道も
ということで。
さて龍蛇神
アートな鳥居の奥、千年の杜に龍蛇神がいらっしゃいます。
千年の杜は境内に平成19年に植樹されたスポット
湧水から小川を流してメダカやドジョウやホタルもいるそうです。
生憎この日はほとんど水がなかったです。
日頃メダカを飼育している身にとっては非常に心配なところ。
公式に植樹時の写真があります。
なんにもないー
これがたった18年で今のような癒し森スポットになるなんて
植物の成長って早いものです。
千年の杜の奥にある龍蛇神の社
湧水「ゆずりの水」
汲んで持ち帰ることができます。
社殿で空のペットボトルを売ってます。
素朴な疑問。
この湧き水はいつからここに出てるんでしょ。
出雲大社教公式によりますと
「龍蛇神とは海蛇の神様で、水に住む龍は火難除け水難除けの守護神、
地に住む蛇は土地の災難除けの守護神として仰がれる。」
「出雲に八百万の神が集まる神無月(出雲では神在月)
大国主の御使として神々の先導役をする。」
働き者の海蛇様です。
私も今年は少しは働き者にならねば。
龍蛇神イメージ(出典こちら)
出雲地方では浜に打ち上げられる海蛇を神聖視して神社に奉納する風習があったそうです。
どちらかというと、龍より蛇に近いお姿でしょうか。
出雲大社といえばうさぎ
愛らしいうさぎオブジェを見ていると
先日の悲しい事件を思い出してつらくなります。
相模分祠は伊勢ヶ濱部屋との繋がりが深く、
毎年の節分には部屋の力士がたくさん参加してるそうです。
昨年の様子
今年は2月2日開催。
恐ろしく混雑しそうでとてもとても行けませんが、見てみたいなぁ。
私の推しは熱海富士です。