その143.5月5日、本宮
引き続き、私の参加する本住吉神社例大祭で行われる
だんじり祭りについて。
2014年5月5日、本宮の朝は生憎の小雨。
9時半に決行か中止かの判断がくだされる。
私は布団の中でこの文章を携帯で打っている。
歳のせいで近年あきらかに本宮の朝は、
カラダがガタガタで動かなくなってきている。
「あ~布団から出たくなぁ~い」と引きこもり。
「9時半になったら世話役にTELして
中止か決行か聞こ。それまで寝てよ。」
素晴らしい考え方に
私は更に深く布団の奥底に引きこもった。
プルプルプルプルプ~ル。運命の9時半。
玉虫色の決定が大本営よりくだされた。
なんと雨のやみ具合により
宮出を12時、13時、15時、18時の
4パターンにすることとする。
いかにも祭り馬鹿の裁定であるが
私も根っからの祭り馬鹿。
雨だからとアッサリ中止にはしたくない。
段階的中止判断という見事な裁定に、
私は布団を飛び出し腹帯を巻きつけ
タクシーに飛び乗った。
するとタクシーの中で別の祭り馬鹿から携帯が鳴る。
「いま静岡県浜松なんだけど雨は大丈夫?
宮入までには帰れると思うし…」
はい、はい、待ってますよ。早く来てね。
しかしいま浜松って…。
空區の法被をモチーフにしたミニ法被のPOP
会館に到着するとすでに祭り馬鹿の境地・スペシャルジャイアント
キングコング馬鹿の方々が集まっており
「15時には出せそうやね」「もっと早く出れるかも」なんて
雨もどこふく風、出す気満々の弁が炸裂。ったく祭り馬鹿だ。
あとは待つしかない。そして13時。雨。もうちょい待ち。
13時40分、雨の止み間に入った。
すかさず「14時宮出!」とのオフレ。
おい、おい、急やね…しかし、待ってました。
すでに腹帯は絞めてますから1分あれば準備OK!
消防隊員顔負けの素早さだ。シブイ。グレートだぜ。
しかし朝からかなり雨が降ったので、
子供会は午前中に中止を決定。
可哀想だが若中だけでコースを回るしかない。
14時宮出となったのでコース途中からの巡行に。
途中休憩もままならず住吉全區を駆け足で巡り、
宮入のスタート地点である御旅所に到着。
御旅所から7台のだんじりが列を作って神社まで進み順番に宮入する。
拝殿前で約20分間だんじりをクルクル回して
神さんの昇天を援護する。
無事昇天していただいたら
だんじりは拝殿前から撤退しだんじり小屋に入って終わりとなる。
宮入一番は本住吉神社がある宮本にあたる西區(にしく)で、
茶屋區、吉田區続き、我が空區が四番。
さらに山田區、住之江區と続き、
しんがりは御旅所のある呉田區(ごでんく)。
いよいよ空區(そらく)の番。国道2号線を挟んで待つこと1時間。
国道2号線を渡ると境内となる。
2番鳥居をくぐり「とばせ」の鳴り物と掛け声が一段と大きくなり、
拝殿前の1番鳥居まで全力で飛ばして急停止。
今度は「もどせ」の鳴り物と掛け声で
2番鳥居までバックでゆっくりと戻る。
2番鳥居で停止して再び「とばせ」の鳴り物と掛け声で
1番鳥居まで全速力で飛ばして停止。またバックでゆっくりと戻る。
これを計三回繰り返したのち、飛ばしたまま拝殿前まで進み停止。
だんじりの前を三回上げ下げ(三礼)した後、
ウイリーのままだんじりを回す。
この回転に合わせて神さんは昇天するので、
できるだけゆっくりとだんじりをウイリーのまま、
前輪を地面に下ろすことなく制限時間内一杯まで時計回りに回し続ける。
綺麗に回れば神さんも気持ちよく昇天できる。
しかし、重さ4トンのだんじりをウイリー状態で回すためには、
若中のイキが合わないと回転が止まったり、
重みに堪えきれず地面に4輪共つけてしまうことになる。
私が子供会担当になって20年ほどなるが、
だんじり後輪が沈んで動かなくなったことはあるが、
それでも何とか脱出して回し続け、途中で地面に下ろした記憶はない。
回した回数と、できるだけゆっくりの回転が
神さん昇天の絶対条件だが空區はいつも断トツの1番だ。
宮入を国道2号線前で待つ。
神さん昇天の絶対条件をクリアするには、
まずだんじりを持ち上げる前の曳き手は
できるだけ身長が同じ曳き手を揃えること。
次にだんじり後ろはウイリーするための重りとなるので
できるだけ重量級を。
さらに回す動力となる前左に2名ほどと、
後ろの左右に各2名ほどの根を上げないタフガイをつける。
ちなみに前右はいなくてもよい。
早く回すのではない、
神さんが昇天できるようゆっくりと回すことが肝要なのだ。
あとは屋根が一生懸命踊れば、いつまででも回っている。
下ろしたときが引っ込むタイミングなのだ。
ちなみに今年、私は前左に陣取り、次女は後左で回転動力となった。
空區の宮入の優雅さは本住吉神社管内ではピカイチだが、
今年の宮入は本当に綺麗だった。
こうして本住吉神社が祭る4体の神さんは
幸せを住吉に運び無事に昇天召された。
昇天後も鳴り物が住吉の街を包んだ。
引き続き、私の参加する本住吉神社例大祭で行われる
だんじり祭りについて。
2014年5月5日、本宮の朝は生憎の小雨。
9時半に決行か中止かの判断がくだされる。
私は布団の中でこの文章を携帯で打っている。
歳のせいで近年あきらかに本宮の朝は、
カラダがガタガタで動かなくなってきている。
「あ~布団から出たくなぁ~い」と引きこもり。
「9時半になったら世話役にTELして
中止か決行か聞こ。それまで寝てよ。」
素晴らしい考え方に
私は更に深く布団の奥底に引きこもった。
プルプルプルプルプ~ル。運命の9時半。
玉虫色の決定が大本営よりくだされた。
なんと雨のやみ具合により
宮出を12時、13時、15時、18時の
4パターンにすることとする。
いかにも祭り馬鹿の裁定であるが
私も根っからの祭り馬鹿。
雨だからとアッサリ中止にはしたくない。
段階的中止判断という見事な裁定に、
私は布団を飛び出し腹帯を巻きつけ
タクシーに飛び乗った。
するとタクシーの中で別の祭り馬鹿から携帯が鳴る。
「いま静岡県浜松なんだけど雨は大丈夫?
宮入までには帰れると思うし…」
はい、はい、待ってますよ。早く来てね。
しかしいま浜松って…。
空區の法被をモチーフにしたミニ法被のPOP
会館に到着するとすでに祭り馬鹿の境地・スペシャルジャイアント
キングコング馬鹿の方々が集まっており
「15時には出せそうやね」「もっと早く出れるかも」なんて
雨もどこふく風、出す気満々の弁が炸裂。ったく祭り馬鹿だ。
あとは待つしかない。そして13時。雨。もうちょい待ち。
13時40分、雨の止み間に入った。
すかさず「14時宮出!」とのオフレ。
おい、おい、急やね…しかし、待ってました。
すでに腹帯は絞めてますから1分あれば準備OK!
消防隊員顔負けの素早さだ。シブイ。グレートだぜ。
しかし朝からかなり雨が降ったので、
子供会は午前中に中止を決定。
可哀想だが若中だけでコースを回るしかない。
14時宮出となったのでコース途中からの巡行に。
途中休憩もままならず住吉全區を駆け足で巡り、
宮入のスタート地点である御旅所に到着。
御旅所から7台のだんじりが列を作って神社まで進み順番に宮入する。
拝殿前で約20分間だんじりをクルクル回して
神さんの昇天を援護する。
無事昇天していただいたら
だんじりは拝殿前から撤退しだんじり小屋に入って終わりとなる。
宮入一番は本住吉神社がある宮本にあたる西區(にしく)で、
茶屋區、吉田區続き、我が空區が四番。
さらに山田區、住之江區と続き、
しんがりは御旅所のある呉田區(ごでんく)。
いよいよ空區(そらく)の番。国道2号線を挟んで待つこと1時間。
国道2号線を渡ると境内となる。
2番鳥居をくぐり「とばせ」の鳴り物と掛け声が一段と大きくなり、
拝殿前の1番鳥居まで全力で飛ばして急停止。
今度は「もどせ」の鳴り物と掛け声で
2番鳥居までバックでゆっくりと戻る。
2番鳥居で停止して再び「とばせ」の鳴り物と掛け声で
1番鳥居まで全速力で飛ばして停止。またバックでゆっくりと戻る。
これを計三回繰り返したのち、飛ばしたまま拝殿前まで進み停止。
だんじりの前を三回上げ下げ(三礼)した後、
ウイリーのままだんじりを回す。
この回転に合わせて神さんは昇天するので、
できるだけゆっくりとだんじりをウイリーのまま、
前輪を地面に下ろすことなく制限時間内一杯まで時計回りに回し続ける。
綺麗に回れば神さんも気持ちよく昇天できる。
しかし、重さ4トンのだんじりをウイリー状態で回すためには、
若中のイキが合わないと回転が止まったり、
重みに堪えきれず地面に4輪共つけてしまうことになる。
私が子供会担当になって20年ほどなるが、
だんじり後輪が沈んで動かなくなったことはあるが、
それでも何とか脱出して回し続け、途中で地面に下ろした記憶はない。
回した回数と、できるだけゆっくりの回転が
神さん昇天の絶対条件だが空區はいつも断トツの1番だ。
宮入を国道2号線前で待つ。
神さん昇天の絶対条件をクリアするには、
まずだんじりを持ち上げる前の曳き手は
できるだけ身長が同じ曳き手を揃えること。
次にだんじり後ろはウイリーするための重りとなるので
できるだけ重量級を。
さらに回す動力となる前左に2名ほどと、
後ろの左右に各2名ほどの根を上げないタフガイをつける。
ちなみに前右はいなくてもよい。
早く回すのではない、
神さんが昇天できるようゆっくりと回すことが肝要なのだ。
あとは屋根が一生懸命踊れば、いつまででも回っている。
下ろしたときが引っ込むタイミングなのだ。
ちなみに今年、私は前左に陣取り、次女は後左で回転動力となった。
空區の宮入の優雅さは本住吉神社管内ではピカイチだが、
今年の宮入は本当に綺麗だった。
こうして本住吉神社が祭る4体の神さんは
幸せを住吉に運び無事に昇天召された。
昇天後も鳴り物が住吉の街を包んだ。
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